半導体工学(前期)

科目基礎情報

学校 木更津工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 半導体工学(前期)
科目番号 0115 科目区分 専門 / 必修選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気電子工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 なし
担当教員 岡本 保

到達目標

箱の中の粒子、エネルギー分布則を理解し、半導体中のキャリヤ密度、フェルミ準位の計算ができる。また、半導体中のキャリヤ輸送について理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目13次元の箱の中の粒子のシュレディンガー方程式を解ける。1次元の箱の中の粒子のシュレディンガー方程式を解ける。1次元の箱の中の粒子のシュレディンガー方程式を解けない。
評価項目2半導体のキャリヤ密度について定量的に説明ができる。半導体のキャリヤ密度について定性的に説明ができる。半導体のキャリヤ密度について定性的に説明ができない。
評価項目3半導体のキャリヤ輸送について定量的に説明ができる。半導体のキャリヤ輸送について定性的に説明ができる。半導体のキャリヤ輸送について定性的に説明ができない。

学科の到達目標項目との関係

準学士課程 2(2) 説明 閉じる
準学士課程 2(3) 説明 閉じる
JABEE B-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
半導体工学では、電子工学で学んだ固体物理学を基礎として、量子力学・統計力学、半導体のキャリヤ密度、 半導体のキャリア輸送について学習する。
授業の進め方・方法:
授業方法は講義を中心とし、7回の課題の提出を求める。
注意点:
電子工学で学んだ固体物理学を基礎として授業を行う。バンド理論は全体を通じて繰り返し用いるため、これを十分に理解することが肝要である。不明な点がないよう各自しっかり復習し、わからなければ随時質問すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 箱の中の粒子1 1次元の箱の中の粒子のシュレディンガー方程式を解ける。
2週 箱の中の粒子2 3次元の箱の中の粒子のシュレディンガー方程式を解ける。
3週 原子の結合1 イオン結合、共有結合などの結合形式を理解できる。
4週 原子の結合2 金属結合、水素結合などの結合形式を理解できる。
5週 原子の結合3 様々な結晶構造の充てん率を計算できる。
6週 結晶構造 ミラー指数を計算できる。
7週 エネルギーバンドと状態密度 状態密度を計算できる。
8週 統計力学1 エントロピーとエネルギー分布則を理解する。
2ndQ
9週 統計力学2 フェルミ・ディラック分布関数を導くことができる。
10週 統計力学3 ボーズ・アインシュタイン分布関数を導くことができる。フェルミ準位とキャリヤ密度の関係を導くことができる。
11週 キャリヤ密度とフェルミ準位1 状態密度とフェルミ・ディラック分布関数よりキャリヤ密度を導くことができる。
12週 キャリヤ密度とフェルミ準位2 真性キャリヤ密度、真性フェルミ準位を計算できる。
13週 半導体の電気伝導1 半導体でのキャリヤ密度、移動度とオームの法則を理解できる。
14週 半導体の電気伝導2 キャリヤ連続の式を説明できる。
15週 半導体の電気伝導3 キャリヤ連続の式の計算ができる。
16週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00000100100
基礎的能力0000000
専門的能力00000100100
分野横断的能力0000000