確率・統計Ⅱ

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 確率・統計Ⅱ
科目番号 0004 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 情報工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 高遠節夫ほか著「新確率統計」大日本図書
担当教員

到達目標

条件付き確率を求めることができる。確率の乗法定理、独立事象の確率を理解している。
1次元および2次元のデータを整理して、平均・分散・標準偏差・相関係数・回帰曲線を求めることができる。
連続確率分布,特に正規分布に関する性質を理解し,簡単な推定や検定ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
条件付き確率を求めることができる。確率の乗法定理、独立事象の確率を理解している。様々な問題において,条件付確率や独立事象の確率などを計算することができる条件付確率や独立事象の確率などを公式にあてはめて計算することができる条件付確率や独立事象の概念を理解していない.従ってそれらの確率を計算することができない.
1次元および2次元のデータを整理して、平均・分散・標準偏差・相関係数・回帰曲線を求めることができる。平均・分散・標準偏差の概念を理解し,1次元および2次元のデータを整理して,それらを求めることができる.1次元および2次元のデータを整理して,平均・分散・標準偏差などを求めることができる。平均・分散・標準偏差の概念を理解していない.従ってそれらを求めることができない.
連続確率分布,特に正規分布に関する性質を理解し,簡単な推定や検定ができる。与えられた問題に対し,適切な推定・検定を行い,結果を求めることができる.与えられた問題に対し,具体的手法を提示すれば推定・検定を行うことができる.基本的な推定・検定の方法を理解していないため,それらを行うことができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
確率・統計Iで学習した内容を踏まえて,統計学で中心的な役割を果たす正規分布の概念に関する理解をさらに深める。また,推定や検定の方法について,簡単な例題を通して理解することを主な目的とする。
授業の進め方・方法:
毎回の授業の学習テーマを設定し,その内容について解説する.授業の内容を確実に理解するため,毎回課題を出す.課題は次回の授業開始時に提出するものとし,その内容を理解したかどうかを確認するため,次回の授業の冒頭で毎回小テストを実施する.定期試験では毎回実施した小テストや課題の内容に沿った問題を出題し,最終的な定着度を確認する.
注意点:
確率・統計Ⅰの内容を十分に復習しておくこと。原則として毎回宿題および小テストを行う。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 連続型確率分布(1)
連続分布と確率密度関数およびその性質
連続型確率分布の概念が理解できる.確率密度関数とその性質が理解できる.
2週 連続型確率分布(2)
連続分布の期待値・分散・標準偏差,連続分布の性質
確率密度関数とその性質を用いて,連続分布の確率,期待値,分散,標準偏差を求めることができる.
3週 正規分布(正規分布の確率密度関数・平均・分散,標準化,確率の計算,二項分布の近似) 正規分布の概念が理解できる.正規分布の確率の計算や平均,分散などを求めることができる.
4週 2次元確率分布
同時確率分布・周辺分布・確率変数の独立性
2次元確率分布について理解し,同時確率分布・周辺分布を求めることができる.2変数の独立性について理解できる.
5週 母集団と標本
大数の法則・中心極限定理
母集団・標本の概念,および大数の法則・中心極限定理の内容が理解できる.
6週 母数の推定方法
不偏推定量・一致推定量・最尤推定量・点推定
母数の点推定について理解できる.また不偏推定量・一致推定量・最尤推定量について理解できる.
7週 区間推定とは
母分散が既知の場合の母平均の区間推定法
区間推定の概念を理解し,母平均の区間推定ができる.
8週 仮説検定とは
母分散が既知の場合の母平均の検定法
仮説検定の概念を理解し,母平均の検定ができる.
4thQ
9週 母比率の推定と検定 母比率に関する推定・検定ができる.
10週 カイ2乗分布
カイ2乗分布とその性質について理解できる.
11週 母分散の推定・検定 母分散の推定と検定ができる.
12週 t分布
母分散が未知の場合の母平均の推定・検定
t分布の概要を理解し,t分布を用いた母平均の推定・検定ができる.
13週 F分布
等分散の検定・母平均の差の検定
F分布の概要を理解し,等分散や母平均の差の検定ができる.
14週 適合度の検定,独立性の検定 適合度・独立性の検定にカイ2乗分布が使えることを理解する.
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学独立試行の確率、余事象の確率、確率の加法定理、排反事象の確率を理解し、簡単な場合について、確率を求めることができる。2後1,後3,後10,後12,後13
条件付き確率、確率の乗法定理、独立事象の確率を理解し、簡単な場合について確率を求めることができる。3後4
1次元のデータを整理して、平均・分散・標準偏差を求めることができる。3後4

評価割合

試験課題小テスト態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合601030000100
基礎的能力601030000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000