情報工学実験Ⅰ

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 情報工学実験Ⅰ
科目番号 0005 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 情報工学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 4
教科書/教材 実験指導書配布,Webによる課題及び資料の提示
担当教員 山下 晃弘,松林 勝志,平尾 友一

到達目標

・代表的な組合せ論理回路の論理設計,回路の製作及び動作検証ができる.
・取り組んだ実験に関する実験報告書が作成できる.
・C言語の基本的文法を使用して数百行レベルのプログラミングを組むことができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
代表的な組合せ論理回路の論理設計、回路の製作及び動作検証ができる.与えられた回路の検証実験ができる.準備から結果の検証,記録,片付けまで自ら適切にできる.与えられた回路の検証実験ができる.準備から結果の記録,片付けまで指導の下できる.与えられた回路の検証実験ができる.準備から結果の記録,片付けまで適切にできない.
取り組んだ実験に関する実験報告書が作成できる.指定された形式の報告書が期限までに作成できる. 実験過程、結果に対する適切な考察を記述できる.指定された形式の報告書が期限までに作成できる. 指定された形式の報告書が期限までに作成できない.
C言語の基本的文法を使用して数百行レベルのプログラミングを組むことができる.関数,配列,構造体などのC言語の文法を理解し,数百行レベルのプログラムを実装できる.C言語の基礎文法を理解し,基本的な設計や方針が与えられれば自ら実装できる.C言語の基礎文法を理解できておらず,簡単なプログラムであっても実装できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
論理回路実験及びプログラミング演習をおこなう.
論理回路実験では,代表的な組合せ論理回路の論理設計,回路の製作及び動作検証をおこなうことで,組合せ論理回路を実際的に理解する.
プログラミング演習では,プログラムの作成を通じて,C言語の基本的文法の理解を深めると共に,プログラミング能力を涵養する.
授業の進め方・方法:
論理回路実験は,前期の論理回路Iで学んだ事項についての検証実験をおこなう.
プログラミング演習は,前期と後期で学ぶプログラミング言語に関する演習をおこなう.
注意点:
課題毎に指定期限内に報告書を提出のこと.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 情報工学実験Iの実施内容,実験の方法,実験報告書の提出方法について理解する.
代表的なディジタル集積回路の使用方法を理解できる.
2週 基本論理回路 基本的な論理素子(回路)を理解できる.
基本論理素子の検証実験ができる.
3週 半加算器と全加算器 半加算器と全加算器の理論を理解し,検証実験ができる.
4週 並列加算器 多bit加算器の理論を理解し,論理設計から検証実験までができる.
5週 並列加算器による加減算 多bit加算器と多bit減算器の理論を理解し論理設計から検証実験までができる.
6週 比較器 多bit比較算器の理論を理解し,論理設計から検証実験までができる.
7週 乗算器 多bit乗算器の理論を理解し,論理設計から検証実験までができる.
8週 基礎プログラミング演習1 C言語の基礎文法について理解し,簡単なプログラムを自分で設計して実装できる.
4thQ
9週 基礎プログラミング演習2 C言語の基礎文法について理解し,関数や配列などを用いたやや複合的なプログラムを自分で設計して実装できる.
10週 あみだくじプログラムの製作(1)
あみだくじの表現と表示
あみだくじの構造をプログラムで表現し,画面上に表示するプログラムを実装できる
11週 あみだくじプログラムの製作(2)
あみだくじの操作
あみだくじの横棒の追加,削除機能を実装できる
12週 あみだくじプログラムの製作(3)
あみだくじの生成
乱数を用いてあみだくじを生成する機能を実装できる
13週 あみだくじプログラムの製作(4)
あみだくじの解
あみだくじの解を求めるアルゴリズムを実装できる
14週 あみだくじプログラムの製作(5)
あみだくじプログラムの完成
あみだくじの作成,編集,解を求める機能を含んだ,総合プログラムを実装できる
15週 実験のまとめ 14週までの全ての実験内容を理解し,実験報告書を提出する
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の工学実験・実習能力情報系分野【実験・実習能力】情報系【実験・実習】与えられた問題に対してそれを解決するためのソースプログラムを、標準的な開発ツールや開発環境を利用して記述できる。3後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14
ソフトウェア生成に利用される標準的なツールや環境を使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。3後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14
ソフトウェア開発の現場において標準的とされるツールを使い、生成したロードモジュールの動作を確認できる。3後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14
与えられた仕様に合致した組合せ論理回路や順序回路を設計できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他実験報告書合計
総合評価割合000000100100
基礎的能力0000005050
専門的能力0000005050
分野横断的能力00000000