到達目標
【目的】
インターネットやコンピュータを安心して利用できるための情報セキュリティ技術について学ぶ.
【到達目標】
1.平文を共通鍵暗号(DES暗号)で暗号化および復号化を計算できる.
2.平文を公開鍵暗号(RSA暗号)で暗号化および復号化を計算できる.
3.認証技術の特徴について説明できる.
4.不正アクセスに対する防御技術について説明できる.
5.ネットワークで想定される脅威とその対策について説明できる.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | DES暗号のプログラムを作成し,平文の暗号化および復号化を計算できる. | DES暗号のプログラムを用い,平文の暗号化および復号化を計算できる. | DES暗号のプログラムを用い,平文の暗号化および復号化を計算できない. |
評価項目2 | RSA暗号のプログラムを作成し,平文の暗号化および復号化を計算できる. | RSA暗号のプログラムを用い,平文の暗号化および復号化を計算できる. | RSA暗号のプログラムを用い,平文の暗号化および復号化を計算できない. |
評価項目3 | 認証技術の特徴について説明できる. | 生体認証の特徴について説明できる. | 生体認証の特徴について説明できない. |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
本科目は情報工学科で学ぶ情報通信工学のうちの1科目であり,暗号技術,認証技術,不正アクセス防御技術,およびネットワーク防御技術について学習する.板書による説明と演習を主とした授業が主である.理解度を確認するために,各演習についてレポートを提出させる.
授業の進め方・方法:
授業は,まず教員による教科書と板書を中心にした説明を行い,その後,理解を深めるために演習を行う.演習は配布資料を使用して課題を提示する.
注意点:
問題の解き方を覚えるのではなく,授業で学んだ内容を理解することが大切である.演習は教えてもらうのではなく,必ず自分で解いてみることが大切である.
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
情報セキュリティの概要 |
情報セキュリティの目標,脅威について説明できる.
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2週 |
暗号技術1 |
古典暗号,共通鍵暗号(DES暗号)の動作について理解できる.
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3週 |
演習1 |
シーザー暗号,およびDES暗号を用いて,平文の暗号化,復号化を計算できる.
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4週 |
暗号技術2 |
公開鍵暗号(RSA暗号)の動作について理解できる.
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5週 |
演習2 |
RSA暗号を用いて,平文の暗号化,復号化を計算できる.
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6週 |
PKI1 |
RSA暗号を用いて,ディジタル署名を計算できる.
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7週 |
その他の技術 |
量子暗号の動作について理解できる.
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8週 |
これまでの学習の復習(中間試験なし) |
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2ndQ |
9週 |
認証技術 |
認証技術の特徴について説明できる.
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10週 |
コンピュータのセキュリティ |
コンピュータの高信頼化技術について説明できる.
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11週 |
不正アクセス |
不正アクセスに対する防御技術について説明できる.
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12週 |
システム技術1 |
ネットワークで想定される脅威とその対策について説明できる.
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13週 |
システム技術2 |
アプリケーションのセキュリティ対策について説明できる.
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14週 |
情報通信倫理,これまでの学習の復習 |
情報通信技術者倫理を身に付けることができる.
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15週 |
期末試験の返却と解答 |
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16週 |
予備 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | その他の学習内容 | コンピュータウィルスやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。 | 3 | |
コンピュータを扱っている際に遭遇しうる脅威に対する対策例について説明できる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 60 | 15 | 0 | 0 | 0 | 0 | 75 |
専門的能力 | 20 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 25 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |