到達目標
化学プラント(実験装置を含む)を建設するには、研究開発から設計、工事、試運転に至るまで様々な工程を経る。したがって、装置の設計等で化学者でも最低限知らなければならない図面の書き方や見方を習得する必要がある。この講義では、これらの基本的な製図に関するスキルを身に着ける。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 最低限の到達レベル(可) | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 製図の基本的な書き方および記号を理解し、応用ができる。 | 製図の基本的な書き方および記号を理解している。 | 製図の基本的な書き方および記号をある程度理解している。 | 製図の基本的な書き方および記号を十分理解していない。 |
評価項目2 | 装置要素の製図を理解し、実際の製図に生かすことができる。 | 装置要素の製図を理解し、基本的なものは描ける。 | 装置要素の製図を理解している。 | 装置要素の製図を十分理解していない。 |
評価項目3 | 基本設計図書(図面)を理解し、活用できる。 | 基本設計図書(図面)を理解している。 | 基本設計図書(図面)を知っている。 | 基本設計図書(図面)を十分理解していない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
化学技術者が最低限理解しておかなければ装置図面の見方や書き方などを学ぶ。
授業の進め方・方法:
講義と簡単な課題、演習および定期試験を行う。化学系技術者が用いる実際の図面や設計内容について説明する。
注意点:
事前に授業内容を連絡するので予習をすること。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
化学製図についての概要 |
製図規格について学ぶ
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2週 |
図面の大きさと尺度,図面で使用する線と文字 |
実際の製図の大きさと尺度について学習する。製図で使用する線や文字を学ぶ。
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3週 |
製図1 |
基本的な幾何学図を描く。
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4週 |
装置要素の製図1(ねじなど) |
基本的な装置の部品の書き方を学ぶ。
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5週 |
製図2 |
部品の製図を行う。
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6週 |
装置要素の製図2(管および管継手) |
基本的な装置の部品の書き方を学ぶ。
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7週 |
製図3 |
部品の製図を行う。
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8週 |
図面の発表 |
人の図面を見て学ぶ。
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2ndQ |
9週 |
図形の表し方1(投影図など) |
3次元の物体を平面で表す方法を学ぶ。
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10週 |
図形の表し方1(寸法の記入) |
図面上での寸法の記入方法を学ぶ。
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11週 |
スケッチ実習1 |
実際にスケッチして学ぶ。
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12週 |
装置の製図(実際の装置の寸法測定とスケッチ) |
実際の装置の寸法を測定する。
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13週 |
装置の製図(実際の装置の製図)1 |
測定した寸法をもとに、製図する。
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14週 |
装置の製図(実際の装置の製図)2 |
前週の製図を仕上げる。
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15週 |
化学装置の製図概論 |
総合的な化学プラント等の設計製図について理解する。
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16週 |
学期 末試験 |
総合的な設計製図について理解する。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | レポート | 態度 | 課題 | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 50 | 10 | 0 | 0 | 40 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 50 | 10 | 0 | 0 | 40 | 0 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |