品質管理

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 品質管理
科目番号 0132 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 稲本稔、細野泰彦、わかりやすい品質管理(第4版)、オーム社
担当教員 北折 典之

到達目標

高専で学んだ専門知識を具体的に商品の生産でとらえた場合の対策と検討ができるようになること。企業での生産に重要な課題を理解できること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1品質管理の重要性を説明できる。品質管理の概要を十分説明できる。品質管理の概要を説明できる。品質管理の重要性を十分に説明できない。
評価項目2QCの7つ道具を説明し、的確に使いこなすことができる。QCの7つ道具を説明し、使うことができる。QCの7つ道具を、使うことができる。QCの7つ道具を説明が不十分であり、使うことが不完全である。
評価項目3品質のばらつきに関して解説ができ、応用もできる。品質のばらつきに関して解説ができる。品質のばらつきに関して理解している。品質のばらつきに関して十分に解説ができない。
評価項目4ヒストグラムの理解ヒストグラムを理解している。ヒストグラムを作成できる。ヒストグラムを使える。ヒストグラムを作成できない。
評価項目5x-R管理図の理解x-R管理図を理解している。x-R管理図を作成できる。x-R管理図を使える。x-R管理図を作成できない。
評価項目6計数値の管理図の理解計数値の管理図を十分に理解している。計数値の管理図を作成できる。計数値の管理図を読める。計数値の管理図を作成できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
実際企業で、生産工場での品質管理とは具体的にどのようなものなのかを理解する。品質管理には基本的に、二面性がある。一つは目標の性能に近づけること、二つ目は商品のばらつきを小さくすることである。技術者として必要なこれらの課題解決の基本的な手段を学ぶ。
授業の進め方・方法:
講義と発表
注意点:
本科目は、予習・復習等の自学自習で効果が向上するので、必ず心がけること。自学自習の習慣を身に着けること。
課題に対する発表を実施する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンスと授業の進め方
2週 品質管理とは(1)
基本的な品質管理と歴史
品質管理の役割を理解する。
3週 品質管理とは(2)
世界的な品質管理について学ぶ。
品質管理に必要な解析方法を学ぶ。
4週 QCの7つの道具を学ぶ QCの7つの道具を自分に当てはめてみる。
5週 QCの7つの道具を活かす
具体的に身近なものに当てはめてみる。その内容を発表する。
6週 品質のばらつき(1)
データーのばらつきについて学ぶ。
具体的な解析方法を学び、自分で活用できること。
7週 品質のばらつき(2)
データーの整理法を学ぶ。
具体的な解析方法を学び、自分で活用できること。
8週 品質のばらつき(3)
統計学的処理のまとめ
具体的な解析方法を学び、応用できる。
2ndQ
9週 品質のばらつき(4)
統計学的処理のまとめ
具体的な解析方法を学び、応用できる。
10週 ブレンストーミング法を学ぶ。 会議の進め方とアイデアのまとめ方を学ぶ。
11週 ケーススタディーのやり方を学ぶ。 具体的な事例をもとに、改善案を見出すケーススタディーを学ぶ。
12週 ケーススタディーの実習 自分の身近な例を挙げてケーススタディーを提案する。
13週 管理図の見方と使い方 管理図の使用方法を理解する。
14週 工程解析と品質保証 工程解析と品質保証を知る。
15週 まとめ(期末テスト) これまでの学習を整理しまとめる。
学習が理解できたか確認する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。4
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。4
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。4
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。4
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。4
技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。4
現代社会の具体的な諸問題を題材に、自ら専門とする工学分野に関連させ、技術者倫理観に基づいて、取るべきふさわしい行動を説明できる。4
技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を認識している。4
社会における技術者の役割と責任を説明できる。4
環境問題を考慮して、技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。4
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合502000030100
基礎的能力0000000
専門的能力502000030100
分野横断的能力0000000