専攻科特別実習

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 専攻科特別実習
科目番号 0003 科目区分 専門 / 選択
授業形態 実習 単位の種別と単位数 学修単位: 3
開設学科 電気電子工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 3
教科書/教材 なし
担当教員 綾野 秀樹,伊藤 浩,舘泉 雄治,玉田 耕治,木村 知彦,新國 広幸,武田 美咲,一戸 隆久,小池 清之,安田 利貴,姜 玄浩,永井 翠,新田 武父,加藤 格

到達目標

本科4 年次のインターンシップ,社会実装プロジェクトⅠ,社会実装プロジェクトⅡ,5 年次の社会実装プロジェクトⅢ,および卒業研究で身につけた知識と経験を基にして,特別研究指導教員の共同研究先等における実習や,学校が用意する国内外の大学あるいは企業等における実習に取り組み,工学およびその融合領域において,学生が自ら考え行動する力と科学技術を社会に実装する力を高める。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
東京高専専攻科では,必修の実習科目である「専攻科特別実習」を専攻科1 年の夏季休業期間中に配置している。この科目では,特別研究指導教員の共同研究先等における実習や,学校が用意する国内外の大学および企業等における実習を通じて,多様性に富む環境の中で他者と協働して課題解決の経験をする。持続可能な社会の実現に向けて,科学技術が環境に与える影響を常に意識し,自ら修得した専門知識および技術を複合・融合的に応用して社会に実装する能力を涵養することを目標とする。
【クラス分け方式、複数教員担当方式】
指導教員と専攻主任の指導の下、学外企業等でのインターンシップを実施する。
授業の進め方・方法:
・実施時期は1年次の夏季休業中を原則とし,期間は実働20 日とする。
・実習先には次の2種類がある。
① 学校として用意する実習先(国内・国外)
実習の依頼,実習場所および期間等の調整,実習テーマの決定,ならびに学生の指導は,特別実習担当教員が行う。
② 特別研究指導教員の共同研究先等(国内・国外)
実習の依頼,実習場所および期間等の調整,実習テーマの決定,ならびに学生の指導は,特別研究指導教員が行う。
・学生は,安全や秘密保持に最大限の注意を払い,受け入れ先のルールに従って実習を行う。
・実習報告書やインターンシップ報告会の発表資料は,実習先の担当者に秘密保持上問題がないか必ず確認してもらい,承諾を得てから学校に提出する。
・実習に関して自己評価書を作成し,学校に提出する
・インターンシップ報告会でプレゼンテーションを行う
・従業計画課は受講学生ごとに設定するため,下記の計画書には記載しない.
注意点:
専攻科履修要覧にある特別実習心得を遵守すること。
特に安全や秘密保持には最大限の注意を払うこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週
2週
3週
4週
5週
6週
7週
8週
2ndQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能コミュニケーションスキルコミュニケーションスキル日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。4
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。4
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。4
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。4
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。4
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。4
他者の意見を聞き合意形成することができる。4
合意形成のために会話を成立させることができる。4
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。4
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。4
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。4
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。4
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。4
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。4
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。4
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる4
複数の情報を整理・構造化できる。4
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。4
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。4
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。4
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。4
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。4
事実をもとに論理や考察を展開できる。4
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。4
基盤的資質・能力自己理解自己理解周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。4
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。4
目標の実現に向けて計画ができる。4
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。4
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。4
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。4
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。4
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。4
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。4
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。4
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。4
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。4
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている4
法令やルールを遵守した行動をとれる。4
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。4
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。4
自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。4
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。4
キャリアの実現に向かって卒業後も継続的に学習する必要性を認識している。4
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。4
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。4
企業等における技術者・研究者等の実務を認識している。4
企業人としての責任ある仕事を進めるための基本的な行動を上げることができる。4
企業における福利厚生面や社員の価値観など多様な要素から自己の進路としての企業を判断することの重要性を認識している。4
企業には社会的責任があることを認識している。4
企業が国内外で他社(他者)とどのような関係性の中で活動しているか説明できる。4
調査、インターンシップ、共同教育等を通して地域社会・産業界の抱える課題を説明できる。4
企業活動には品質、コスト、効率、納期などの視点が重要であることを認識している。4
社会人も継続的に成長していくことが求められていることを認識している。4
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などが必要とされることを認識している。4
技術者が知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践な活動を行った事例を挙げることができる。4
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。4
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。4
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。4
創造性・デザイン能力創造性創造性工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。4
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。4
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。4
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。4
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。4
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合05000500100
基礎的能力0150020035
専門的能力0250020045
分野横断的能力0100010020