到達目標
(1)英語で自分の研究や専門についての分かりやすいスライドを作成できる。
(2)英語で自分の研究や専門について分かりやすく口頭発表できる。
(3)口頭発表での質疑応答に有効な英語の表現を使うことができる。
(4)これらを通して、言語の異なる他者とも協力して社会の問題を解決するためのコミュニケーション力の基礎を養う。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 教科書や講義で学んだことを取り入れて、効果的なアカデミックプレゼンテーションスライドを英語で作成することができる。 | アカデミックプレゼンテーションスライドを英語で作成することができる。 | 他者にも理解できるアカデミックプレゼンテーションスライドを英語で作成することができない。 |
評価項目2 | 教科書や講義で学んだことを取り入れて、分かりやすく且つ聞き取りやすい口頭発表を英語で行うことができる。 | 分かりやすい、或いは聞き取りやすい口頭発表を英語で行うことができる。 | 他者に理解できる口頭発表を英語で行うことができない。 |
評価項目3 | 教科書や講義で学んだことを取り入れて、クラスメイトの成果物に効果的なフィードバックを与えたり、ディスカッションに積極的に参加している。 | クラスメイトの成果物にフィードバックを与えたり、ディスカッションに参加している。 | クラスメイトの成果物にフィードバックを与えることができない。デスカッションに参加しない。 |
評価項目4 | 専門的な語彙を多岐に渡って、効果的に収集できる。 | 専門的な語彙を収集できる。 | 専門的な語彙を収集できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
本授業では、アカデミックプレゼンテーションの基礎について学ぶと同時に、学生本人の実践を通して、その準備・発表の仕方を身に着ける。実践なくしては身につかないので、学生本人の授業外での準備が必須となる。
授業の進め方・方法:
アカデミックプレゼンテーション構成はいくつかの セクションに分けることができるが、それぞれのセクションに応じて盛り込むべき内容、英語表現で注意すべきことなどをワークを通して学ぶ。次に、学んだことをプレゼンテーションのスライド・スクリプトに活かし、発表を行う。学生が準備してきた発表・成果物に関して、教科書や講義の内容を基に、良い点・改善点をクラスメイトと話し合い、適切なアカデミックプレゼンテーションを用意できるようになることを目指す。また、学会の質疑応答でよく使われる表現も学ぶ。学生による発表と演習が本授業の主軸となる。進め方・方法については、状況に応じて柔軟に変更することがある。
注意点:
・英語のスピーキング、プレゼンテーションとは所謂「実技科目」である。実践の質を高める知識を身に付けた上で、その知識を使って手を動かし、口を動かす必要がある。また、他者に伝わるプレゼンテーションを行うには相応の文法力も必要である。辞書を必ず用意すること。
・学習単位科目であり、授業外での課題や発表準備が必須である。受講者の学習到達度に合わせ、適宜学習内容や進度を変更する。
・一定以上の英語力(TOEIC 650点以上目安)を有し、かつさらなる海外での英語を用いた活動に対する意欲を持つ学生に対し、より高度な英語学習の環境提供を目的とした授業である。受講開始時点で過去に海外インターンシップや国内外での国際学会における英語での口頭発表、または英文論文の執筆・発表、それに準ずる英語を使用した研究交流活動を経験した学生を想定している。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス、プレゼンテーションをするにあたっての考え方、効果的なプレゼンテーションの概要1 |
英語で効果的なプレゼンテーションを作り、実施する際の考え方、注意事項を理解できる。
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2週 |
自己紹介プレゼン、レゼンテーションをするにあたっての考え方、効果的なプレゼンテーションの概要2、アブストラクトについて1 |
英語論文、プレゼンテーションによく見られる日本人によくある文法的な間違いを理解できる。アブストラクトについての知識を深める。
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3週 |
「挨拶と自己紹介」セクションの概要を知る、英語表現のワーク、表現収集、アブストラクトについて2 |
「挨拶と自己紹介」セクションの概要を理解できる。英語表現ワークに取り組み、概要で得た知識を深められる。アブストラクトについての知識を深める
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4週 |
「挨拶と自己紹介」実践、「研究の背景と目的」セクションの概要を知る |
「挨拶と自己紹介」で学んだことを実践できる。「研究の背景と目的」セクションの概要を理解できる。英語表現ワークに取り組み、概要で得た知識を深められる。
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5週 |
「研究の背景と目的」実践、「研究の方法:実験の材料」セクションの概要を知る |
「研究の背景と目的」で学んだことを実践できる。「研究の方法:実験の材料」セクションの概要を理解できる。英語表現のワークに取り組み、概要で得た知識を深められる。
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6週 |
「研究の方法:実験の材料」の実践、「研究の方法:実験装置の構造」セクションの概要を知る |
「研究の方法:実験の材料」で学んだことを実践できる。「研究の方法:実験装置の構造」セクションの概要を理解できる。英語表現のワークに取り組み、概要で得た知識を深められる。
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7週 |
「研究の方法:実験装置の構造」の実践、「研究の方法:実験の動作」セクションの概要を知る |
「研究の方法:実験装置の構造」で学んだことを実践できる。「研究の方法:実験の動作」セクションの概要を理解できる。英語表現のワークに取り組み、概要で得た知識を深められる。
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8週 |
「研究の方法:実験の動作」の実践、「研究の方法:実験の概要」セクションの概要を知る |
「研究の方法:実験の動作」で学んだことを実践できる。「研究の方法:実験の概要」セクションの概要を理解できる。英語表現のワークに取り組み、概要で得た知識を深められる。
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2ndQ |
9週 |
「研究の方法:実験の概要」の実践、「研究の結果」セクションの概要を知る |
「研究の方法:実験の概要」の実践で学んだことを実践できる。「研究の結果」セクションの概要を理解できる。英語表現のワークに取り組み、概要で得た知識を深められる。
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10週 |
「研究の結果」の実践、「研究の結論」セクションの概要を知る |
「研究の結果」の実践で学んだことを実践できる。「研究の結論」セクションの概要を理解できる。英語表現ワークに取り組み、概要で得た知識を深められる。
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11週 |
「研究の結論」の実践、「謝辞と結語」セクションの概要を知る |
「研究の結論」の実践で学んだことを実践できる。「謝辞と結語」セクションの概要を理解できる。英語表現ワークに取り組み、概要で得た知識を深められる。
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12週 |
「謝辞と結語」の実践、質疑応答で使える表現を学び |
「謝辞と結語」の実践で学んだことを実践できる。質疑応答で使える表現を学び、ロールプレイングをする。
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13週 |
全てのセクションをまとめ、プレゼンテーションを通しで発表 |
クラスメートに対して発表を行う。
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14週 |
学内での発表 |
学内においてクラスメイト以外を対象に英語でプレゼンテーションを行い、分かりやすく内容を伝えることができる。
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15週 |
ネイティブへの発表・ネイティブの発表を聞く |
ネイティブを対象に発表し、質疑応答に対応できる。ネイティブの発表を理解し、質問をする。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 専門スライド作成 | 専門スクリプト作成 | 専門プレゼン実践 | 専門プレゼンフィードバック | 自己紹介プレゼン作成〜FB | 表現収集 | まとめの発表 | 合計 |
総合評価割合 | 27 | 27 | 18 | 9 | 5 | 4 | 10 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 5 |
専門的能力 | 27 | 27 | 18 | 9 | 0 | 4 | 10 | 95 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |