概要:
機械技術者の基礎的素養として,機械工作法と工作機械類およびその関連分野について理解し,工作・加工技術と技能を習得することを目的とする.そのために,機械工作と機械加工,およびその関係分野についての様々な実習を行う.
関連する科目:機械工学実験実習Ⅱ(次年度履修)
授業の進め方・方法:
4つのテーマについて,少人数のグループに分かれて実習する.
注意点:
安全第一であるので,指導教職員の注意をきちんと守って実習を行うこと.服装と履物については危険でないものを着用すること.この実習で積んだ経験が3年次の「総合製作」や5年次の「卒業研究」で必ず役に立つので,積極的に実習に取り組んでもらいたい.
評価は実習状況(出席と実習態度)と各テーマの期限までに提出された実習レポートの平均によって行われる.やむを得ず欠席する場合は,必ず担当職員または機械工学科長に申し出ること.実習状況が悪い場合には,減点することがある.また実習レポートの提出期限は厳守し,すべて提出すること.
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。 | 3 | 前1 |
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。 | 3 | 前1 |
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。 | 3 | 前1 |
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。 | 3 | 前16 |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 機械系分野【実験・実習能力】 | 機械系【実験実習】 | 実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。 | 4 | 前1 |
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。 | 4 | 前1 |
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。 | 4 | 前1 |
ノギスの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。 | 4 | 前12 |
マイクロメータの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。 | 4 | 前13 |
ダイヤルゲージ、ハイトゲージ、デプスゲージなどの使い方を理解し、計測できる。 | 4 | 前14 |
けがき工具を用いてけがき線をかくことができる。 | 4 | 前9 |
やすりを用いて平面仕上げができる。 | 4 | 前10 |
ねじ立て工具を用いてねじを切ることができる。 | 4 | 前11 |
アーク溶接の原理を理解し、アーク溶接機、アーク溶接器具、アーク溶接棒の扱い方を理解し、実践できる。 | 4 | 後8 |
アーク溶接の基本作業ができる。 | 4 | 後9 |
旋盤主要部の構造と機能を説明できる。 | 4 | 前2 |
旋盤の基本操作を習得し、外丸削り、端面削り、段付削り、ねじ切り、テ―パ削り、穴あけ、中ぐりなどの作業ができる。 | 4 | 前3 |
フライス盤主要部の構造と機能を説明できる。 | 4 | 前5 |
フライス盤の基本操作を習得し、平面削りや側面削りなどの作業ができる。 | 4 | 前6 |
ボール盤の基本操作を習得し、穴あけなどの作業ができる。 | 4 | 前9 |