概要:
機械工学において「ものを作る」ことは究極の目的であり、したがって「ものの作り方」は機械系のあらゆる分野において必要な知識である。「機械工作法」はこの「ものの作り方」を学ぶ科目である。機械工作法には多くの加工法があるが、機械系エンジニアとして身に付けておくべき基本的な加工法について学修する。
関連する科目:精密加工(5年次履修)
授業の進め方・方法:
講義を中心とする。
注意点:
次に示す項目・割合で達成目標に対する理解の程度を評価する。50点以上を合格とする。
・まとめ課題(70%)【内訳:前期中間17.5、前期末17.5、後期中間17.5、後期末17.5】
・レポート(20%)【内訳:課題出題4回】
・小テスト(10%)【内訳:各回講義終了時30回】
本科目は本来、面接授業として実施を予定していたものであるが、新型コロナウイルス感染症の拡大による緊急事態において、必要に応じ遠隔授業として実施するものである。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
機械工作法について |
機械工作法の分類を説明できる。
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2週 |
鋳造1(模型、鋳型) |
鋳物のつくりかたを説明できる。 鋳型の要件、構造および種類を説明できる。
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3週 |
鋳造2(溶解炉、鋳物の欠陥と検査方法) |
鋳物の欠陥とその検査方法を説明できる。
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4週 |
鋳造3(鋳造用金属材料、特殊鋳造法) |
精密鋳造法、ダイカスト法およびその他の鋳造法における鋳物のつくりかたを説明できる。
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5週 |
溶接1(アーク溶接、ガス溶接) |
溶接法を分類できる。 ガス溶接の接合方法とその特徴、ガスとガス溶接装置、ガス溶接棒とフラックスを説明できる。 アーク溶接の接合方法とその特徴、アーク溶接の種類、アーク溶接棒を説明できる。
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6週 |
溶接2(抵抗溶接、その他の溶接) |
サブマージアーク溶接、イナートガスアーク溶接、炭酸ガスアーク溶接で用いられる装置と溶接のしくみを理解できる。
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7週 |
溶接3(溶接部の性質、各種材料の溶接) |
溶接部の性質、各種材料の溶接を説明できる。
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8週 |
まとめ課題 |
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2ndQ |
9週 |
切削加工 1(切削理論 1) |
切削加工の原理、切削工具、工作機械の運動を説明できる。 切削工具材料の条件と種類を説明できる。
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10週 |
切削加工 2(切削理論 2) |
切削速度、送り量、切込みなどの切削条件を選定できる。 切削のしくみと切りくずの形態、切削による熱の発生、構成刃先を説明できる。
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11週 |
切削加工 3(旋盤、ボール盤) |
バイトの種類と各部の名称、旋盤の種類と構造を説明できる。 ドリルの種類と各部の名称、ボール盤の種類と構造を説明できる。
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12週 |
切削加工 4(中ぐり盤、フライス盤) |
フライスの種類と各部の名称、フライス盤の種類と構造を説明できる。
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13週 |
切削加工 5(ブローチ盤、歯切り加工) |
ブローチ盤、歯切り加工について説明できる。
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14週 |
切削加工 6(NC工作機械) |
NC工作機械について説明できる。
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15週 |
まとめ課題 |
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
塑性加工1(概要、鍛造1) |
塑性加工法の種類を説明できる。 塑性変形の起りかたを説明できる。 加工硬化と再結晶がどのような現象であるか説明できる。
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2週 |
塑性加工2(鍛造2) |
鍛造とその特徴を説明できる。
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3週 |
塑性加工3(圧延) |
転造、押出し、圧延、引抜きなどの加工法を説明できる。
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4週 |
塑性加工4(プレス加工、その他の塑性加工法) |
プレス加工とその特徴を説明できる。
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5週 |
研削加工1(概要、研削理論) |
研削加工の原理、円筒研削と平面研削の研削方式を説明できる。
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6週 |
研削加工2(研削砥石、平面研削) |
砥石の三要素、構成、選定、修正のしかたを説明できる。
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7週 |
研削加工3(円筒研削、心なし研削、内面研削) |
(円筒研削、心なし研削、内面研削を説明できる
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8週 |
後期中間試験 |
試験時間:50分
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4thQ |
9週 |
精密加工1(ホーニング、超仕上げ) |
ホーニング、超仕上げなどの研削加工を説明できる。
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10週 |
精密加工2(ラッピング) |
ラッピングなどの研削加工を説明できる。
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11週 |
特殊加工1(放電加工、レーザー加工) |
放電加工などの特殊加工を説明できる。
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12週 |
特殊加工2(電子ビーム加工、電解加工) |
電子ビーム加工、電解加工などの特殊加工を説明できる。
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13週 |
プラスチック成形1(プラスチック材料、圧縮成形) |
プラスチック材料の種類を説明できる。 圧縮成形などの成形方法を説明できる。
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14週 |
プラスチック成形2(射出成形、押出成形他) |
射出成形や押出成形などの成形方法を説明できる。
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15週 |
手仕上げ、組立、熱処理 |
機械材料に求められる性質を説明できる。
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16週 |
期末試験 17週:試験解説・発展授業 |
試験時間:50分
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 工作 | 鋳物の作り方、鋳型の要件、構造および種類を説明できる。 | 4 | 前2 |
精密鋳造法、ダイカスト法およびその他の鋳造法における鋳物の作り方を説明できる。 | 4 | 前4 |
鋳物の欠陥について説明できる。 | 4 | 前3 |
溶接法を分類できる。 | 4 | 前5 |
ガス溶接の接合方法とその特徴、ガスとガス溶接装置、ガス溶接棒とフラックスを説明できる。 | 4 | 前5 |
アーク溶接の接合方法とその特徴、アーク溶接の種類、アーク溶接棒を説明できる。 | 4 | 前5 |
サブマージアーク溶接、イナートガスアーク溶接、炭酸ガスアーク溶接で用いられる装置と溶接のしくみを説明できる。 | 4 | 前6 |
塑性加工の各加工法の特徴を説明できる。 | 4 | 後1 |
降伏、加工硬化、降伏条件式、相当応力、及び体積一定則の塑性力学の基本概念が説明できる。 | 4 | 後1 |
平行平板の平面ひずみ圧縮を初等解析法により解くことができる。 | 4 | 後1 |
軸対称の圧縮を初等解析法により解くことができる。 | 4 | 後1 |
切削加工の原理、切削工具、工作機械の運動を説明できる。 | 4 | 前9 |
バイトの種類と各部の名称、旋盤の種類と構造を説明できる。 | 4 | 前11 |
フライスの種類と各部の名称、フライス盤の種類と構造を説明できる。 | 4 | 前12 |
ドリルの種類と各部の名称、ボール盤の種類と構造を説明できる。 | 4 | 前11 |
切削工具材料の条件と種類を説明できる。 | 4 | 前9 |
切削速度、送り量、切込みなどの切削条件を選定できる。 | 4 | 前10 |
切削のしくみと切りくずの形態、切削による熱の発生、構成刃先を説明できる。 | 4 | 前10 |
研削加工の原理、円筒研削と平面研削の研削方式を説明できる。 | 4 | 後5 |
砥石の三要素、構成、選定、修正のしかたを説明できる。 | 4 | 後6 |
ホーニング、超仕上げ、ラッピングなどの研削加工を説明できる。 | 4 | 後9,後10 |
材料 | 塑性変形の起り方を説明できる。 | 4 | 後1 |
加工硬化と再結晶がどのような現象であるか説明できる。 | 4 | 後1 |
焼きなましの目的と操作を説明できる。 | 4 | 後15 |
焼きならしの目的と操作を説明できる。 | 4 | 後15 |
焼入れの目的と操作を説明できる。 | 4 | 後15 |
焼戻しの目的と操作を説明できる。 | 4 | 後15 |