材料力学ⅠB

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 材料力学ⅠB
科目番号 0098 科目区分 専門 / 必履修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 よくわかる材料力学,萩原芳彦編著,オーム社
担当教員 佐々木 徹

到達目標

この科目は長岡高専の教育目標の(D)と主体的に関わる。この科目の到達目標と、各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を、到達目標、評価の重み、学習・教育目標との関連の順で次に示す。
①組み合わせ応力とモールの応力円を理解する。(20%) d1
②単純な荷重に対して,基本的なはりのモーメントとせん断力が求められる。(40%) d1
③種々の基本的なはりの応力・変形解析ができる。(40%) d1

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1組み合わせ応力とモールの応力円を理解し、説明できる。組み合わせ応力とモールの応力円を理解できる。左記に達していない。
評価項目2単純な荷重に対して,基本的なはりのモーメントとせん断力が求められ、説明できる。単純な荷重に対して,基本的なはりのモーメントとせん断力が求められる。左記に達していない。
評価項目3種々の基本的なはりの応力・変形解析ができ、説明できる。種々の基本的なはりの応力・変形解析ができる。左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
材料力学は,機械・構造物や車両等の基礎強度設計において,欠くことのできない工学の一分野である。本講義では,材料力学IAの延長として,斜面上に生じる応力,モールの応力円,はりに生じるせん断力やモーメント,およびはりに生じるの応力およびたわみの解析法を学ぶ。
授業の進め方・方法:
適宜、授業内容に関する範囲の課題を課すので、課題に取り組む過程にて、教科書をよく読み、理解を深めること。
毎回の授業および試験時には、必ず電卓を持参すること。
注意点:
内容は材料力学IAの延長上にあるので.材料力学IAを理解しておくことが必要である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 組み合わせ応力(斜面上の応力、モールの応力円) 多軸応力の意味を説明できる。
二軸応力について、任意の斜面上に作用する応力、主応力と主せん断応力を計算できる。
2週 組み合わせ応力(斜面上の応力、モールの応力円) 多軸応力の意味を説明できる。
二軸応力について、任意の斜面上に作用する応力、主応力と主せん断応力を計算できる。
3週 はりの基礎事項(定義,荷重,支持反力、力・モーメントのつりあいなど) はりの定義や種類、はりに加わる荷重の種類を説明できる。
4週 はりのせん断力と曲げモーメント(定義、求め方) はりに作用する力のつりあい、せん断力および曲げモーメントを計算できる。
5週 はりのせん断力と曲げモーメント(SFD、BMD) 各種の荷重が作用するはりのせん断力図と曲げモーメント図を作成できる。
6週 はりのせん断力と曲げモーメント(演習) はりに作用する力のつりあい、せん断力および曲げモーメントを計算できる。
各種の荷重が作用するはりのせん断力図と曲げモーメント図を作成できる。
7週 中間試験 試験時間:80分
8週 はりに生じる曲げ応力,断面2次モーメント,断面係数の定義 曲げモーメントによって生じる曲げ応力およびその分布を計算できる。
各種断面の図心、断面二次モーメントおよび断面係数を計算できる。
4thQ
9週 はりの曲げ応力(演習) 曲げモーメントによって生じる曲げ応力およびその分布を計算できる。
各種断面の図心、断面二次モーメントおよび断面係数を計算できる。
10週 はりの曲げ応力(演習) 曲げモーメントによって生じる曲げ応力およびその分布を計算できる。
各種断面の図心、断面二次モーメントおよび断面係数を計算できる。
11週 はりのたわみ角・たわみ解析と境界条件 各種のはりについて、たわみ角とたわみを計算できる。
12週 はりのたわみ曲線と曲率,曲げモーメントの関係式 各種のはりについて、たわみ角とたわみを計算できる。
13週 はりのたわみ角・たわみ解析(演習) 各種のはりについて、たわみ角とたわみを計算できる。
14週 はりのたわみ角・たわみ解析(演習) 各種のはりについて、たわみ角とたわみを計算できる。
15週 期末試験 試験時間:80分
16週 試験解説と発展授業

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野力学はりの定義や種類、はりに加わる荷重の種類を説明できる。4後3
はりに作用する力のつりあい、せん断力および曲げモーメントを計算できる。4後4,後6
各種の荷重が作用するはりのせん断力線図と曲げモーメント線図を作成できる。4後5,後6
曲げモーメントによって生じる曲げ応力およびその分布を計算できる。4後8,後9,後10
各種断面の図心、断面二次モーメントおよび断面係数を理解し、曲げの問題に適用できる。4後8,後9,後10
各種のはりについて、たわみ角とたわみを計算できる。4後11,後12,後13,後14
多軸応力の意味を説明できる。4後1,後2
二軸応力について、任意の斜面上に作用する応力、主応力と主せん断応力をモールの応力円を用いて計算できる。4後1,後2

評価割合

中間試験期末試験レポート合計
総合評価割合304030100
基礎的能力0000
専門的能力304030100
分野横断的能力0000