電気回路演習

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 電気回路演習
科目番号 0043 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気電子システム工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 小関修、光本真一、基礎電気回路ノートⅢ、電気書院、2014 および プリント
担当教員 中村 奨

到達目標

(科目コード:21570,英語名:Exercises in Electric Circuits)
この科目は長岡高専の学習・教育目標の(D)と主体的に関わる。この科目の到達目標と、各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を、到達目標、評価の重み、学習・教育目標との関連の順で次に示す。
①相互誘導を説明し、相互誘導回路の計算ができる。また、理想変成器を説明できる。 25% (d1)
②網目電流法や節点電位法、重ねの理等を用いて交流回路の計算ができる。25% (d1)
③テブナンの定理等を用いて交流回路の計算ができる。また、三角結線と星形結線の等価変換、円線図について説明できる。 25% (c2)
④三相交流回路について説明できる。25% (e1)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1相互誘導を説明し,相互誘導回路の計算が詳細にできる.また,理想変成器を詳細に説明できる.相互誘導を説明し,相互誘導回路の計算ができる.また,理想変成器を説明できる.相互誘導を説明し,相互誘導回路の計算が概ねできる.また,理想変成器を概ね説明できる.左記に到達していない.
評価項目2網目電流法や節点電位法,重ねの理等を用いて交流回路の計算が詳細にできる.網目電流法や節点電位法,重ねの理等を用いて交流回路の計算ができる.網目電流法や節点電位法,重ねの理等を用いて交流回路の計算が概ねできる.左記に到達していない.
評価項目3テブナンの定理等を用いて交流回路の計算が詳細にできる.また,三角結線と星形結線の等価変換,円線図について詳細に説明できる.テブナンの定理等を用いて交流回路の計算ができる.また,三角結線と星形結線の等価変換,円線図について説明できる.テブナンの定理等を用いて交流回路の計算が概ねできる.また,三角結線と星形結線の等価変換,円線図について概ね説明できる.左記に到達していない.
評価項目4三相交流回路について詳細に説明できる.三相交流回路について説明できる.三相交流回路について概ね説明できる.左記に到達していない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
電気回路Ⅰに関連する演習を行う.交流回路の基礎である相互インダクタンスと変成器,グラフ理論の基礎,回路の諸定理,多相交流について問題を解くことにより理解を深める.
○関連する科目:基礎電気回路(前年度履修),電気数学(前年度履修),電気回路Ⅰ(本年度履修),電気回路ⅡA(次年度履修),電子回路A(次年度履修)
授業の進め方・方法:
電気回路ノートⅢの中心に演習を行う.また,教科書に無い問題はプリントを配布することがある.各単元ごとにどの程度理解できているか随時評価を行う.
注意点:
数学の基礎知識(三角関数、微積分等)及び基礎電気回路,そして電気回路Ⅰの内容理解が必要である.本科目は本来,面接授業として実施を予定していたものであるが,新型コロナウィルス感染症の拡大による緊急事態において,必要に応じ遠隔授業として実施するものである.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 相互誘導作用 相互誘導作用が理解できる。
2週 相互誘導回路の解法 相互誘導回路の解法が理解できる。
3週 相互誘導回路の演習 相互誘導回路の演習問題を解ける。
4週 相互誘導回路の等価回路 相互誘導回路の等価回路が理解できる。
5週 相互誘導回路の等価回路の演習 相互誘導回路の等価回路の演習問題を解ける。
6週 自己インダクタンスと相互インダクタンスの関係 自己インダクタンスと相互インダクタンスの関係が理解できる。
7週 理想変圧器 理想変成器が理解できる。
8週 中間課題レポート 課題に取り組むことにより,学習内容の理解を深める. 
2ndQ
9週 重ねの理 重ねの理が理解できる。
10週 重ねの理の演習 重ねの理の演習問題が解ける。
11週 閉路電流法 閉路電流法が理解できる。
12週 閉路電流法の演習 閉路電流法の演習問題が解ける。
13週 接点電位法 接点電位法が理解できる。
14週 接点電位法の演習 接点電位法の演習問題が解ける。
15週 前期末試験 試験時間:50分
16週
後期
3rdQ
1週 テブナンの定理 テブナンの定理が理解できる。
2週 テブナンの定理の演習(1) テブナンの定理の演習問題を解ける。
3週 テブナンの定理の演習(2) テブナンの定理の演習問題を解ける。
4週 ノートンの定理 テブナンの定理が理解できる。
5週 ノートンの定理の演習(1) ノートンの定理の演習問題を解ける。
6週 ノートンの定理の演習(2) ノートンの定理の演習問題を解ける。
7週 最大電力の供給 最大電力の供給が理解できる。
8週 後期中間試験 試験時間:50分
4thQ
9週 Δ-Y変換 Δ-Y変換が理解できる。
10週 三相交流の基礎 三相交流の基礎が理解できる。
11週 三相交流の表示法、回路の結線法 三相交流の表示法、回路の結線法が理解できる。
12週 三角結線・星形結線と電圧、電流の関係 三角結線・星形結線と電圧、電流の関係が理解できる。
13週 三角結線・星形結線と電圧、電流の関係の演習 三角結線・星形結線と電圧、電流の関係の演習問題が解ける。
14週 対称三相交流回路の電力 対称三相交流回路の電力が理解できる。
15週 対称三相交流回路の電力の演習 対称三相交流回路の電力の演習問題が解ける。
16週 後期末試験
17週:試験解説と発展授業
試験時間:50分
試験内容の解説により理解を深める。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電力三相交流における電圧・電流(相電圧、線間電圧、線電流)を説明できる。4前5,後9
電源および負荷のΔ-Y、Y-Δ変換ができる。4後11
対称三相回路の電圧・電流・電力の計算ができる。4後9

評価割合

授業レポート前期末試験後期中間試験後期末試験合計
総合評価割合27232525100
基礎的能力00000
専門的能力27232525100
分野横断的能力00000