基礎化学演習Ⅰ

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 基礎化学演習Ⅰ
科目番号 0006 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 改訂ニューグローバル化学基礎+化学(東京書籍), 新版化学基礎 新訂版(実教出版)
担当教員 宮田 真理

到達目標

(科目コード: 41720、英語名: Practice in Basic Chemistry Ⅰ)
この科目は長岡高専の教育目標(D)と主体的に関わる。この科目の到達目標と、長岡高専の学習・教育到達目標との関連を、到達目標、評価の重み、学習教育目標との関連の順で示す。
化学の基礎原理とその活用法を習得する。100%(d1)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1化学の基礎原理とその活用法を習得する。化学の基礎原理とその活用法を概ね習得する。左記に達していない。
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
担当教員の指導のもとで1年次通年科目「化学」の演習を行い、基礎知識の理解と習得を目指す。
〇関連する科目: 物質工学実験 (1学年後期), 基礎化学演習II (2学年前期) 
授業の進め方・方法:
演習では問題集を用い、各問を学生に解答させる。解の成否のみならず答案の作り方も指導する。
注意点:
演習に積極的に取り組み、関連問題を解く過程で知識の習得に努めることを目指し、積極的に演習に取り組むことが必要である。
本科目は本来、面接授業として実施を予定していたものであるが、新型コロナウイルス感染症の拡大による緊急事態において、必要に応じ遠隔授業として実施するものである。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 物質の種類と性質 純物質と混合物の区別ができ、混合物の分離法について理解する。
2週 物質と元素 元素・単体・化合物や同素体について説明できる。
3週 物質の三態と熱運動 物質の三態とその状態変化、熱運動について理解する。
4週 原子の構造・電子配置 原子の構造や同位体、電子配置を理解する。
5週 元素の周期律・周期表 周期律と周期表から元素の性質について考えることができる。
6週 イオンとイオン結合 イオンとイオン結合について理解する。
7週 演習 問題の解き方を習得する。
8週 共有結合 構造式や電子式、および共有結合について理解する。
2ndQ
9週 金属と金属結合 金属の性質や金属結合について理解する。
10週 結晶の分類・身のまわりの物質 結晶の分類と関連する身のまわりの物質について理解する。
11週 原子量・分子量・式量 原子量・分子量・式量について説明できる。
12週 物質量 アボガドロ定数や質量・体積と物質量の関係を理解する。
13週 溶液の濃度 質量パーセント濃度やモル濃度の計算ができる。
14週 まとめ1 計算問題の解き方を習得する。
15週 まとめ2 計算問題の解き方を習得する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学化学(一般)化学(一般)物質が原子からできていることを説明できる。3前2
単体と化合物がどのようなものか具体例を挙げて説明できる。3前2
同素体がどのようなものか具体例を挙げて説明できる。3前2
純物質と混合物の区別が説明できる。3前1,前6
混合物の分離法について理解でき、分離操作を行う場合、適切な分離法を選択できる。3前1
物質を構成する分子・原子が常に運動していることが説明できる。3前3
水の状態変化が説明できる。3前3
物質の三態とその状態変化を説明できる。3前3
原子の構造(原子核・陽子・中性子・電子)や原子番号、質量数を説明できる。3前4
同位体について説明できる。3前4
放射性同位体とその代表的な用途について説明できる。3前3
原子の電子配置について電子殻を用い書き表すことができる。3前4
価電子の働きについて説明できる。3前4
原子のイオン化について説明できる。3前6
代表的なイオンを化学式で表すことができる。3前6
原子番号から価電子の数を見積もることができ、価電子から原子の性質について考えることができる。3前5
元素の性質を周期表(周期と族)と周期律から考えることができる。3前5
イオン式とイオンの名称を説明できる。3前6
イオン結合について説明できる。3前6
イオン結合性物質の性質を説明できる。3前6
イオン性結晶がどのようなものか説明できる。3前6
共有結合について説明できる。3前8
構造式や電子式により分子を書き表すことができる。3前8
自由電子と金属結合がどのようなものか説明できる。3前9
金属の性質を説明できる。3前9
原子の相対質量が説明できる。3前11
天然に存在する原子が同位体の混合物であり、その相対質量の平均値として原子量を用いることを説明できる。3前11
アボガドロ定数を理解し、物質量(mol)を用い物質の量を表すことができる。3前12
分子量・式量がどのような意味をもつか説明できる。3前11
気体の体積と物質量の関係を説明できる。3前12
質量パーセント濃度の説明ができ、質量パーセント濃度の計算ができる。3前13
モル濃度の説明ができ、モル濃度の計算ができる。3前13

評価割合

課題合計
総合評価割合100100
基礎的能力4040
専門的能力6060
分野横断的能力00