キャリアデザインⅠ

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 キャリアデザインⅠ
科目番号 0022 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 授業時に資料配布
担当教員 土田 泰子,大湊 佳宏

到達目標

(科目コード:00230)
この科目は長岡高専の学習・教育目標の(E)(F)(G)と主体的に関わる。この科目の到達目標と 各到達目標と長岡高専の学習・教育目標との関連を, 到達目標, 評価の重み, 学習・教育到達目標との関連の順で次に示す。
①高専と社会の繋がりに関心を持ち、ありたい未来の姿を実現するためのキャリアパスを描くことができる。40%(f1, f2)
②長岡高専の特色を知り、高専での学びを充実させるための能力を身に付ける。20%(g1, g2)
③高専教育において修得すべき基盤的資質・能力、創造性・デザイン能力を身に付ける。40%(e1, e2)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安未到達レベルの目安
高専と社会の繋がりに関心を持ち、ありたい未来の姿を実現するためのキャリアパスを描くことができる。高専と社会の繋がりを理解し、キャリアパスを描くことができる。高専と社会の繋がりを理解し、おおまかなキャリアパスを描くことができる。高専と社会の繋がりに関心を持ち、おおまかなキャリアパスを描くことができる。左記に達していない
長岡高専の特色を知り、高専での学びを充実させるための能力を身に付ける。長岡高専の特色を理解し、高専での学びを充実させるための能力を十分に身に付けている。長岡高専の特色を理解し、高専での学びを充実させるための能力を身に付けている。長岡高専の特色を知り、高専での学びを充実させるための能力をある程度身に付けている。左記に達していない
高専教育において修得すべき基盤的資質・能力、創造性・デザイン能力を身に付ける。長岡高専の1年生が修得すべき基盤的資質・能力、創造性・デザイン能力を十分に身に付けている。長岡高専の1年生が修得すべき基盤的資質・能力、創造性・デザイン能力を身に付けている。長岡高専の1年生が修得すべき基盤的資質・能力、創造性・デザイン能力をある程度身に付けている。左記に達していない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
キャリアデザインIでは、学生が自分自身のライフプランを設計し、進学・就職活動等で必要となるビジネスリテラシーやメンタルコントロール法を学びます。また、グループワークの方法を学び、チームで協働するためのスキルや、実践で使える知識・技術を習得します。
授業の進め方・方法:
個人またはグループによるスキルトレーニングや、課題解決活動を行います。
注意点:
発表や提出物の完成度だけでなく、授業時の活動への取り組み状況、協働の態度や実践状況を評価します。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 高専での学びの充実に向けて (PROGテスト) 到達目標と身に付けるべき能力をメタ認知する
2週 みらいテラス:ポートフォリオ入力(前期始め) 目標を言語化して共有する方法を身に付ける
3週 グループワークのためのスキル習得:聴く力 基本的なコミュニケーションスキルを身に付ける
4週 グループワークのためのスキル習得:伝える力 基本的なコミュニケーションスキルを身に付ける
5週 2年生と話そう:質問の準備 基本的なコミュニケーションスキルを身に付ける
6週 2年生と話そう:学年を交えた座談会 高専での学びについて理解を深める
7週 2年生と話そう:振り返り 得られた情報を共有し、自身の問題として考える
8週 ライフプランニング:エントリーシートに挑戦 卒業時に求められる事項について理解を深める
2ndQ
9週 自己理解を深めよう:PROGテスト診断結果と目標設定 自己理解を深め、目標設定を行う方法を身に付ける
10週 産業社会と高専での学び:導入 産業社会と高専との関わりについて理解を深める
11週 産業社会と高専での学び:情報収集 情報収集・活用のスキルを身に付ける
12週 産業社会と高専での学び:発表資料のまとめ ディスカッションのスキルを身に付ける
13週 産業社会と高専での学び:発表・共有 プレゼンテーションのスキルを身に付ける
14週 産業社会と高専での学び:振り返り 学修した内容を自分の言葉で表現する方法を身に付ける
15週 ライフプランニング:前期での変化・夏に向けて 気付きを可視化し、改善につなげる手法を身に付ける
16週 前期活動内容の振り返り、自己評価、相互評価 取り組み状況を分析・評価し、改善につなげる
後期
3rdQ
1週 グループワークのためのスキル習得:合意形成 基本的なコミュニケーションスキルを身に付ける
2週 グループワークのためのスキル習得:会議法 基本的なコミュニケーションスキルを身に付ける
3週 ビジネスモデルを知ろう 産業社会の仕組みについて理解を深める
4週 スマホアプリのビジネスモデルを分析しよう 情報収集・活用のスキルを身に付ける
5週 PBL「みらいテラス」新機能の提案:導入 デザイン思考を用いた課題解決の手法を理解する:問題定義
6週 PBL「みらいテラス」新機能の提案:情報収集 デザイン思考を用いた課題解決の手法を理解する:共感
7週 PBL「みらいテラス」新機能の提案:課題と提案 デザイン思考を用いた課題解決の手法を理解する:発想
8週 PBL「みらいテラス」新機能の提案:発表 デザイン思考を用いた課題解決の手法を理解する:提案
4thQ
9週 PBL「みらいテラス」新機能の提案:振り返り 学修した内容を自分の言葉で表現する方法を身に付ける
10週 グループワークへのフィードバック:役割と工夫 気付きを可視化し、改善につなげる手法を身に付ける
11週 発表へのフィードバック:資料のまとめ方の工夫 情報収集・活用のスキルを身に付ける
12週 メンタルコントロール:私のストレス解消法 基本的なコミュニケーションスキルを身に付ける
13週 メンタルコントロール:アンガーマネジメント 基本的なコミュニケーションスキルを身に付ける
14週 みらいテラス:ポートフォリオ入力(学年末) 自己理解を深め、目標設定を行う方法を身に付ける
15週 後期活動内容の振り返り、自己評価、相互評価 取り組み状況を分析・評価し、改善につなげる
16週 一年間の学習内容の振り返り 学習したスキルを自己評価し、伸びを確認する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能コミュニケーションスキルコミュニケーションスキル他者の考えや主張を理解するために、相手を尊重し配慮する態度をとることができる。3
目的に応じた適切な方法で自分の考えや主張を伝えることができる。3
多様な他者との間で良好な人間関係を形成するための行動ができる。3
チームワークとリーダーシップチームワークとリーダーシップチーム活動において意見の相違や対立を踏まえて合意形成に向けて行動できる。3
チームの協働関係の形成、維持、向上を促すための行動ができる。3
チーム活動の目標共有を図り、目標達成に向けた行動を実践し、また、チームの協働を促進するための行動ができる。3
情報収集・活用・発信力情報収集・活用・発信力ディジタルツールを含む種々の手段や各種メディアを活用し、情報を収集できる。3
信頼性・妥当性・有効性などを考慮しながら情報を検証・評価できる。3
自己及び他者の権利に配慮し、適切な方法を用いて情報を活用し、効果的に情報発信できる。3
思考力思考力複合的な事象や出来事を分析できる。3
情報や主張を批判的に検証できる。3
情報や主張を説得的に提示するための方法を考えることができる。3
課題発見力・問題解決力課題発見力・問題解決力直面している事象や出来事を分析して、対応すべき問題を特定できる。3
現状を分析した上で、実現すべき理想との乖離(ギャップ)の中に含まれる課題を把握できる。3
問題の解決、理想の実現のために達成すべき目標を設定し、また、具体的な行動案を検討できる。3
基盤的資質・能力自己理解自己理解自分の経験や活動を振り返り、自分の考え方や価値観などを認知できる。3
自己理解に基づき必要な対応や行動を検討できる。3
主体性主体性自分が果たすべき役割や行動について認識できる。3
自分が果たすべき役割や行動を実践できる。3
自己管理と責任ある行動自己管理と責任ある行動自分に求められる役割や行動を把握し、確認できる。3
やるべきことを実行するための具体的行動や計画を考えることができる。3
自分に求められる役割や行動を実践し、その過程や結果の振り返りができる。3
倫理観倫理観自分の判断や行動、及びそれらがもたらす結果や影響について、倫理的観点から検討、評価できる。3
自分の判断や行動の基盤となる倫理観を振り返り、表現できる。3
キャリアデザインキャリアデザイン自分の体験や行動を振り返り、自分の特性や強みを把握できる。3
将来のキャリアについて計画を立てることができる。3
社会や環境、人々に対する影響などを踏まえた上で、専門職(エンジニアなど)に求められる役割について考えることができる。3
専門職(エンジニアなど)の業務内容について説明できる。3
様々な業種、職種、企業の社会的意義や責任について説明できる。3
継続的な学習と学びの目的継続的な学習と学びの目的学習状況、学習成果を把握し、それぞれの特性、必要、目的に応じて学習計画を考えることができる。3
主体的、継続的な学習の実現に向けて自分の学習活動や学習内容を点検し、改善を検討できる。3
創造性・デザイン能力創造性創造性専門分野以外の多様なものの捉え方や視点の重要性を認識し、受け入れることができる。3
多角的な視点から事象を分析し、対応すべき問題を定義できる。3
様々な知識を統合的に活用しながら、あらかじめ答えが与えられていない問題に対する解決方法を考えることができる。3
エンジニアリングデザイン能力エンジニアリングデザイン能力クライアントやユーザの要求や実装すべき機能などを把握し、工学的な要件として把握できる。3
種々の制約条件の下で、複数の解決方法について検討し、工学的視点から判断した最適解を提示できる。3
工学的問題解決方法を実現するためのプロセスを具体的に考え、進捗を把握しながら、実践できる。3

評価割合

ワークシート発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80404020200200
基礎的能力40202010100100
専門的能力0000000
分野横断的能力40202010100100