概要:
「無機化学」化学実験の基本的操作方法や得られたデータの解析法の習得を目指す。実験操作を通じて、物質の取り扱い方や無機化合物の生成法に関する知識を深める。
「有機化学」カフェインなどの身近な物質をはじめ、有機化学で学項目に関連した物質の合成・精製・分析を行なう。レポートの作成の方法についても学ぶ。
「生物化学」各種細胞・微生物を観察し、微生物培養法の基礎実験を行なう。また、代表的な生体成分の検出・定量実験を行なう。
〇関連する科目:物質工学実験(分析)(3学年履修)、材料化学実験(4学年履修)、応用生物化学実験(4学年履修),物質工学実験(物化)(4学年後期履修)、創造実験(4学年後期履修)
授業の進め方・方法:
予めフローチャートを作成し、実験前にチェックを受ける。実験終了後、設定された課題を理解し、レポート作成する。
注意点:
「無機化学」予めフローチャートを確認をうける。
「有機化学」実験前にフローチャートを提出し、チェックを受ける。
「生物化学」細胞や微生物を扱うため、化学実験と異なる危険性があるので、注意が必要である。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | 化学実験 | 化学実験 | 実験の基礎知識(安全防具の使用法、薬品、火気の取り扱い、整理整頓)を持っている。 | 3 | 前1,前2,後6,後14,後15 |
事故への対処の方法(薬品の付着、引火、火傷、切り傷)を理解し、対応ができる。 | 3 | 前1,前2,後6,後14,後15 |
測定と測定値の取り扱いができる。 | 3 | 前3,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
有効数字の概念・測定器具の精度が説明できる。 | 3 | 前3,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
レポート作成の手順を理解し、レポートを作成できる。 | 3 | 前3,前16,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16 |
ガラス器具の取り扱いができる。 | 3 | 前7,前15,後7,後8,後9,後10,後11,後12 |
基本的な実験器具に関して、目的に応じて選択し正しく使うことができる。 | 3 | 前7,前15,後7,後8,後9,後10,後11,後12 |
試薬の調製ができる。 | 3 | 前7,前15,後7,後8,後9,後10,後11,後12 |
代表的な気体発生の実験ができる。 | 3 | |
代表的な無機化学反応により沈殿を作り、ろ過ができる。 | 3 | 前8,前9,前10,前11,前12 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 無機化学 | 結晶の充填構造・充填率・イオン半径比など基本的な計算ができる。 | 4 | 前4,前5,前6 |
錯体化学で使用される用語(中心原子、配位子、キレート、配位数など)を説明できる。 | 4 | 前9,前13,前14 |
錯体の命名法の基本を説明できる。 | 4 | 前9,前13,前14 |
配位数と構造について説明できる。 | 4 | 前9,前13,前14 |
代表的な錯体の性質(色、磁性等)を説明できる。 | 4 | 前9,前13,前14 |
代表的な元素の単体と化合物の性質を説明できる。 | 4 | 前8,前9,前10 |
分野別の工学実験・実習能力 | 化学・生物系分野【実験・実習能力】 | 有機化学実験 | 加熱還流による反応ができる。 | 4 | 後7,後8,後10,後11 |
蒸留による精製ができる。 | 4 | 後7,後8 |
吸引ろ過ができる。 | 4 | 後7,後8,後9,後10,後11,後12 |
再結晶による精製ができる。 | 4 | 後7,後10,後11 |
分液漏斗による抽出ができる。 | 4 | 後7,後8,後10 |
薄層クロマトグラフィによる反応の追跡ができる。 | 4 | 後7 |
融点または沸点から生成物の確認と純度の検討ができる。 | 4 | 後8,後10,後11 |
収率の計算ができる。 | 4 | 後7,後8,後9,後10,後11,後12 |
生物工学実験 | 光学顕微鏡を取り扱うことができ、生物試料を顕微鏡下で観察することができる。 | 4 | |
滅菌・無菌操作をして、微生物を培養することができる。 | 4 | |
適切な方法や溶媒を用いて、生物試料から目的の生体物質を抽出し、ろ過や遠心分離等の簡単な精製ができる。 | 4 | |
分光分析法を用いて、生体物質を定量することができる。 | 4 | |