物理C

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 物理C
科目番号 0059 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 物質工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 4
教科書/教材 植松 恒夫,酒井 啓司,下田 正編:物理 改訂版(啓林館)/三訂版 リードα 物理基礎・物理(数研出版)
担当教員 松永 茂樹

到達目標

この科目は長岡高専の教育目標の(C)と主体的に関わる.
この科目の到達目標と,成績評価上の重み付け,各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を以下の表に示す.
① 音と光の性質を理解する。30% (c1)
② 電気現象に関わる諸概念を理解する。30% (c1)
③異なる分野の様々な事象であっても,根底には物理法則が存在することを理解する。40% (c2)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1音と光の性質を理解する。音と光の性質を概ね理解する左記に達していない。
評価項目2電気現象に関わる諸概念を理解する。電気現象に関わる諸概念を概ね理解する。左記に達していない。
評価項目3異なる分野の様々な事象であっても,根底には物理法則が存在することを理解する。異なる分野の様々な事象であっても,根底には物理法則が存在することを概ね理解する。左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
前半は,2学年および3学年前期に引き続いて波動現象の一般的な性質,さらに具体例として音や光の性質について学習する。後半は電気現象の基本的概念である電界と電位,およびコンデンサーの基本事項について学習する.
授業の進め方・方法:
基本法則を具体的な事項に適用できるように問題演習も行う.
注意点:
物理の本質的な理解は,公式の暗記だけでは不十分である.各種物理量の定義,物理現象,物理法則について,教科書や問題演習によって理解するよう努めてほしい.そのためには,日頃の予習と復習は不可欠である.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 波の性質:波の伝わり方,波の干渉と回折 波の伝わり方,波の干渉と回折について理解する。
2週 波の性質:波の反射と屈折 波の反射と屈折について理解する。
3週 音の性質:音波 音波について理解する。
4週 音の性質:ドップラー効果 ドップラー効果について理解する。
5週 光の性質:光の進み方 光の進み方について理解する。
6週 光の性質;光の性質 光の性質について理解する。
7週 中間試験
8週 光の性質:レンズと球面鏡 レンズと球面鏡について理解する。
4thQ
9週 光の性質:光の回折と干渉 光の回折と干渉について理解する。
10週 電気:電界 電界について理解する。
11週 電気:電位 電位について理解する。
12週 電気:コンデンサー コンデンサーについて理解する。
13週 電気:電流 電流について理解する。
14週 電気:直流回路 直流回路について理解する。
15週 期末試験
16週 試験解説と発展授業 試験の内容について理解する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理波動波の振幅、波長、周期、振動数、速さについて説明できる。3後1
波の重ね合わせの原理について説明できる。3後1
波の独立性について説明できる。3後1
2つの波が干渉するとき、互いに強めあう条件と弱めあう条件について計算できる。3後1
定常波の特徴(節、腹の振動のようすなど)を説明できる。3後1
ホイヘンスの原理について説明できる。3後2
波の反射の法則、屈折の法則、および回折について説明できる。3後2,後9
一直線上の運動において、ドップラー効果による音の振動数変化を求めることができる。3後3,後4
自然光と偏光の違いについて説明できる。3後6
光の反射角、屈折角に関する計算ができる。3後5,後8
波長の違いによる分散現象によってスペクトルが生じることを説明できる。3後6,後8
電気導体と不導体の違いについて、自由電子と関連させて説明できる。3後10,後13,後16
電場・電位について説明できる。3後10,後11,後12,後16
クーロンの法則が説明できる。3後10,後11,後16
クーロンの法則から、点電荷の間にはたらく静電気力を求めることができる。3後10,後14,後16
オームの法則から、電圧、電流、抵抗に関する計算ができる。3後13,後14,後16
抵抗を直列接続、及び並列接続したときの合成抵抗の値を求めることができる。3後14,後16
ジュール熱や電力を求めることができる。3後13,後16
物理実験物理実験光に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。3

評価割合

試験発表その他合計
総合評価割合80020100
基礎的能力80020100
専門的能力0000