生物化学Ⅱ

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 生物化学Ⅱ
科目番号 0084 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 物質工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 生化学 改訂第3版(羊土社)/自作プリント
担当教員 田﨑 裕二

到達目標

(科目コード:41365,英語名:Biological Chemistry II)
この科目は長岡高専の教育目標の(C)と主体的に関わる。この科目の到達目標と、各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を、到達目標、評価の重み、学習・教育目標との関連の順で次に示す。①生体高分子である核酸(DNAとRNA)の構造と機能を理解する。20%(c1)、②遺伝情報の流れ(セントラルドグマ)を理解する。10%(c1)、③セントラルドグマの各段階の反応調節を理解する。70%(c1)。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1生体高分子である核酸(DNAとRNA)の構造と機能を詳細に理解する。生体高分子である核酸(DNAとRNA)の構造と機能を理解する。生体高分子である核酸(DNAとRNA)の構造と機能を概ね理解する。左記に達していない。
評価項目2遺伝情報の流れ(セントラルドグマ)を詳細に理解する。遺伝情報の流れ(セントラルドグマ)を理解する。遺伝情報の流れ(セントラルドグマ)を概ね理解する。左記に達していない。
評価項目3セントラルドグマの各段階の反応調節を詳細に理解する。セントラルドグマの各段階の反応調節を理解する。セントラルドグマの各段階の反応調節を概ね理解する。左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
3年次での「生物化学I」において、生命現象を化学反応として学習した。「生物化学II」では、生命現象の根幹をなす遺伝情報の保持・伝達・発現に関わる事象を分子レベルで学習する。
○関連する科目:生物化学Ⅰ(学科3学年履修)、分子生物学(学科4学年後期履修)、食品化学(学科5学年前期履修)、生体触媒工学(学科5学年前期履修)、遺伝子工学(専攻科1学年前期履修)、生物工学(専攻科2学年前期履修)、生命科学(専攻科2学年前期履修)
授業の進め方・方法:
教科書と自作プリントを用いて、授業を進める。必要に応じて、プロジェクターを利用する。
この科目は学修単位科目のため、事前・事後学習としてレポート課題などを実施する。
注意点:
一般生物・一般化学の知識が必要不可欠である。
授業毎に配るプリントでしっかり復習すること。
本科目は本来、面接授業として実施を予定していたものであるが、新型コロナウイルス感染症の拡大による緊急事態において、必要に応じ遠隔授業として実施するものである。 

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 生物化学概論 生物化学の概要と細胞の構造を理解する。
2週 遺伝子とDNA 遺伝子とDNAの違いを理解する。
3週 核酸の構造1 核酸の構造を理解する。
4週 核酸の構造2 核酸の種類とDNAの性質を理解する。
5週 核酸の構造3 RNAの性質と染色体を理解する。
6週 DNAの複製1 半保存的複製の概要を理解する。
7週 DNAの複製2 半保存的複製の反応様式を理解する。
8週 DNAの複製3 半保存的複製に関わる酵素群を理解する。
2ndQ
9週 RNAの生合成(転写)1 転写の概要を理解する。
10週 RNAの生合成(転写)2 転写に関わる酵素群を理解する。
11週 RNAの生合成(転写)3 真核細胞の転写後修飾を理解する。
12週 タンパク質の生合成(翻訳)1 コドンと翻訳の概要を理解する。
13週 タンパク質の生合成(翻訳)2 リボソームの構造と機能を理解する。
14週 セントラルドグマのまとめ1 セントラルドグマを理解する。
15週 セントラルドグマのまとめ2 セントラルドグマを理解する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野基礎生物原核生物と真核生物の違いについて説明できる。4前1
DNAの構造について遺伝情報と結びつけて説明できる。4前1,前2
遺伝情報とタンパク質の関係について説明できる。4前2,前14,前15
染色体の構造と遺伝情報の分配について説明できる。4前5
細胞周期について説明できる。4前5
ゲノムと遺伝子の関係について説明できる。4前5
生物化学タンパク質の機能をあげることができ、タンパク質が生命活動の中心であることを説明できる。4前14,前15
ヌクレオチドの構造を説明できる。4前3
DNAの二重らせん構造、塩基の相補的結合を説明できる。4前4
DNAの半保存的複製を説明できる。4前6,前7,前8
RNAの種類と働きを列記できる。4前5,前9,前10,前11
コドンについて説明でき、転写と翻訳の概要を説明できる。4前12,前13

評価割合

小テストレポート合計
総合評価割合7030100
基礎的能力20020
専門的能力503080
分野横断的能力000