分子生物学

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 分子生物学
科目番号 0091 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 基礎分子生物学 第4版、東京化学同人、2016年
担当教員 田﨑 裕二

到達目標

(科目コード:41550,英語名:Molecular Biology)
この科目は長岡高専の教育目標の(D)と主体的に関わる。この科目の到達目標と、成績評価上の重み付け、各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を以下に示す。①遺伝子の変異・修復・組換えの機構を理解する。40% (d1)、②遺伝子操作に使用する酵素類の性質を理解する。20% (d1)、③遺伝子操作の基本的な原理と手法およびその応用を理解する。40% (d1)。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1遺伝子の変異・修復・組換えの機構を詳細に理解する。遺伝子の変異・修復・組換えの機構を理解する。遺伝子の変異・修復・組換えの機構を概ね理解する。左記に達していない。
評価項目2遺伝子操作に使用する酵素類の性質を詳細に理解する。遺伝子操作に使用する酵素類の性質を理解する。遺伝子操作に使用する酵素類の性質を概ね理解する。左記に達していない。
評価項目3遺伝子操作の基本的な原理と手法およびその応用を詳細に理解する。遺伝子操作の基本的な原理と手法およびその応用を理解する。遺伝子操作の基本的な原理と手法およびその応用を概ね理解する。左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 4年前期での「生物化学II」において、生命現象の基本であるDNAからタンパク質が合成されるまでの遺伝子発現について学習した。「分子生物学」において、前半は分子生物学における遺伝子の変異と修復、遺伝子の組換えについて学習する。後半は、分子生物学の成果を基に確立され、生物工学の基幹となる遺伝子工学について学習する。
○関連する科目:生物化学II(学科4学年前期履修)、遺伝子工学(専攻科1学年前期履修)
授業の進め方・方法:
 教科書と自作プリントを用いて、講義を行う。状況を応じて、DVDを用いて理解を深める。
注意点:
 一般生物・一般化学の知識が必要不可欠であるため、各自復習して授業の臨むこと。授業毎に配るプリントでしっかり復習すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 分子生物学概論I 生物学の復習
2週 分子生物学概論II 生物学の復習
3週 変異と修復I 変異について理解する。
4週 変異と修復II 変異について理解する。
5週 変異と修復III 変異の修復について理解する。
6週 遺伝子の組換え 遺伝子の組換えについて理解する。
7週 PCR① PCRの基礎を理解する。
8週 PCR② PCRの応用を理解する。
4thQ
9週 遺伝子工学概論① 遺伝子工学の全体像を理解する。
10週 遺伝子工学概論② 遺伝子工学の応用を理解する。
11週 遺伝子工学に用いる酵素類 遺伝子工学に用いる酵素類を理解する。
12週 宿主ベクター系と形質転換① 宿主ベクター系と形質転換を理解する。
13週 宿主ベクター系と形質転換② 宿主ベクター系と形質転換を理解する。
14週 トピックス紹介① トピックスについて理解する。
15週 トピックス紹介② トピックスについて理解する。
16週 期末試験
17週:試験解説・発展授業
試験時間:50分

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野基礎生物DNAの構造について遺伝情報と結びつけて説明できる。4後1,後2
遺伝情報とタンパク質の関係について説明できる。4後3,後4,後5,後9,後10,後12,後13
生物化学タンパク質の機能をあげることができ、タンパク質が生命活動の中心であることを説明できる。4後1,後2,後4,後5,後11,後14,後15
ヌクレオチドの構造を説明できる。4後1,後2
DNAの二重らせん構造、塩基の相補的結合を説明できる。4後1,後2,後6
DNAの半保存的複製を説明できる。4後1,後2,後7,後8
RNAの種類と働きを列記できる。4後1,後2
コドンについて説明でき、転写と翻訳の概要を説明できる。4後1,後2,後3,後5

評価割合

試験合計
総合評価割合100100
基礎的能力2020
専門的能力8080
分野横断的能力00