高分子物性

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 高分子物性
科目番号 0162 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:片山将道、高分子概論、日刊工業新聞
担当教員 細貝 和彦

到達目標

科目コード:41530(英語名:Polymer Physical Property) この科目は長岡高専の教育目標の(D)と主体的に関わる。この科目の到達目標、成績評価上の重み付け、および各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を①~④に示す。①高分子の溶液;高分子鎖の大きさ、高分子の溶液;高分子溶液の性質の基本的特徴を理解し、説明することができる。30%(d1)。②高分子の溶液;平均分子量とその測定法高分子の固体;結晶性高分子と無定形高分子の基本的特徴を理解し、説明することができる。20%(d1)。③高分子の固体;高分子のガラス転移高分子の固体;高分子の結晶の基本的特徴を理解し、説明することができる。40%(d1)。④高分子の固体;高分子の非晶高分子の固体;高分子固体の変形の基本的特徴を理解し、説明することができる。10%(d1)。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1高分子の溶液;高分子鎖の大きさ、高分子の溶液;高分子溶液の性質の基本的特徴を詳細に理解し、詳細に説明することができる。高分子の溶液;高分子鎖の大きさ、高分子の溶液;高分子溶液の性質の基本的特徴を理解し、説明することができる。高分子の溶液;高分子鎖の大きさ、高分子の溶液;高分子溶液の性質の基本的特徴を概ね理解し、説明することができる。左記に達していない
評価項目2高分子の溶液;平均分子量とその測定法、高分子の固体;結晶性高分子と無定形高分子の基本的特徴を詳細に理解し、詳細に説明することができる。高分子の溶液;平均分子量とその測定法、高分子の固体;結晶性高分子と無定形高分子の基本的特徴を理解し、説明することができる。高分子の溶液;平均分子量とその測定法、高分子の固体;結晶性高分子と無定形高分子の基本的特徴を概ね理解し、説明することができる。左記に達していない
評価項目3高分子の固体;高分子のガラス転移、高分子の固体;高分子の結晶の基本的特徴を詳細に理解し、詳細に説明することができる。高分子の固体;高分子のガラス転移、高分子の固体;高分子の結晶の基本的特徴を理解し、説明することができる。高分子の固体;高分子のガラス転移、高分子の固体;高分子の結晶の基本的特徴を概ね理解し、説明することができる。左記に達していない
評価項目4高分子の固体;高分子の非晶、高分子の固体;高分子固体の変形の基本的特徴を詳細に理解し、詳細に説明することができる。高分子の固体;高分子の非晶、高分子の固体;高分子固体の変形の基本的特徴を理解し、説明することができる。高分子の固体;高分子の非晶、高分子の固体;高分子固体の変形の基本的特徴を概ね理解し、説明することができる。左記に達していない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
高分子は、電気絶縁性、誘電性、軽量化などに優れた特性を持ち、さらに板、管、繊維、薄膜など種々の形状にできる成型加工性にも優れている。最近では、機械的強度、耐熱性の飛躍的上昇を図ったエンジニアリングプラスチックや、複合材料の開発されている。高分子材料の機能化を考える上で、高分子物性の発現因子である高分子の多分子性、高分子分子の結合状態、高分子の結晶性に関して順次説明し、力学的特性の粘弾性に関して概説する。
○関連する科目:高分子化学(4年次履修)、機能性高分子科学(専攻科2年次履修)
授業の進め方・方法:
①高分子の溶液;高分子鎖の大きさ、高分子の溶液;高分子溶液の性質の基本的特徴、②高分子の溶液;平均分子量とその測定法高分子の固体;結晶性高分子と無定形高分子の基本的特徴、③高分子の固体;高分子のガラス転移高分子の固体;高分子の結晶の基本的特徴を順次説明する。
注意点:
関連する科目の習得、聴講およびその周辺の科目の勉学も必要です。授業の説明において興味を持った事項は自主的に調査、勉学すること。
本科目は本来、面接授業として実施を予定していたものであるが、新型コロナウイルス感染症の拡大による緊急事態において、必要に応じ遠隔授業として実施するものである。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 授業計画及び内容の説明 授業計画及び内容の内容を理解し説明できる
2週 ①高分子の溶液;高分子鎖の大きさに関する説明 ①高分子の溶液;高分子鎖の大きさの内容を理解し説明できる
3週 ②高分子の溶液;高分子鎖の大きさに関する説明 ②高分子の溶液;高分子鎖の大きさの内容を理解し説明できる
4週 高分子の溶液;高分子溶液の性質に関する説明 高分子の溶液;高分子溶液の性質の内容を理解し説明できる
5週 高分子の溶液;平均分子量とその測定法に関する説明 高分子の溶液;平均分子量とその測定法の内容を理解し説明できる
6週 高分子の固体;結晶性高分子と無定形高分子に関する説明 高分子の固体;結晶性高分子と無定形高分子の内容を理解し説明できる
7週 第2週~第6週の授業総括に関する説明 第2週~第6週の授業総の内容を理解し説明できる
8週 定期試験(中間試験) 定期試験(中間試験)の内容を理解し説明できる
4thQ
9週 試験解説と発展授業に関する説明 試験解説と発展授業の内容を理解し説明できる
10週 ①高分子の固体;高分子のガラス転移に関する説明 ①高分子の固体;高分子のガラス転移の内容を理解し説明できる
11週 ②高分子の固体;高分子のガラス転移に関する説明 ②高分子の固体;高分子のガラス転移の内容を理解し説明できる
12週 ①高分子の固体;高分子の結晶に関する説明 ①高分子の固体;高分子の結晶の内容を理解し説明できる
13週 ②高分子の固体;高分子の結晶に関する説明 ②高分子の固体;高分子の結晶の内容を理解し説明できる
14週 高分子の固体;高分子の非晶に関する説明 高分子の固体;高分子の非晶の内容を理解し説明できる
15週 第10週~第13週の授業総括に関する説明 第10週~第13週の授業総の内容を理解し説明できる
16週 定期試験(期末試験)17週:試験解説と発展授業 定期試験(期末試験)17週:試験解説と発展授業の内容を理解し説明できる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野分析化学特定の分析装置を用いた気体、液体、固体の分析方法を理解し、測定例をもとにデータ解析することができる。4後1,後4,後7,後14,後15,後16
物理化学束一的性質を説明できる。4後1,後3,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後13,後15,後16
蒸気圧降下、沸点上昇より、溶質の分子量を計算できる。4後1,後2,後7,後8,後9,後12,後15,後16
凝固点降下と浸透圧より、溶質の分子量を計算できる。4後1,後5,後7,後8,後9,後15,後16

評価割合

中間定期検査期末定期検査レポート合計
総合評価割合405010100
基礎的能力510520
専門的能力3540580
分野横断的能力0000