到達目標
(科目コード:41650, 英語名:Structural Analysis Ⅱ)この科目は長岡高専の教育目標の(D)と主体的に関わる。この科目の到達目標と、長岡高専の学習・教育到達目標との関連を、到達目標、評価の重み、学習教育目標との関連の順で示す。① 結晶構造および群論を理解する。50%(d1)、②赤外、ラマン分光分析の基礎を理解する。25%(d1)、③ X線回折法の基礎を理解する。25%(d1)
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 最低限の到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 結晶構造および群論の基礎と応用を理解する。 | 結晶構造および群論の基礎を理解する。 | 結晶構造および群論の基礎を概ね理解する。 | 結晶構造および群論が理解できない。 |
評価項目2 | 赤外、ラマン分光の基礎と応用を理解する。 | 赤外、ラマン分光の基礎を理解する。 | 赤外、ラマン分光の基礎を概ね理解する。 | 赤外、ラマン分光を理解できない。 |
評価項目3 | X線回折法の基礎と応用を理解する。 | X線回折法の基礎を理解する。 | X線回折法の基礎を概ね理解する。 | X線回折法を理解できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
固体材料の物性は、構成する原子やイオンの配置と深く関係している。そこで、構成する原子およびイオンの基本的性質を踏まえ、分光学的手法を用いた原子、イオン配置の解析手法を学ぶ。さらに、原子、イオンの配置と物性との関係を理解する。
○関連する科目:構造解析学Ⅰ(本科5学年前期履修)、溶液化学(専攻科2学年前期履修)
授業の進め方・方法:
結晶構造および群論の基礎および応用を理解し、構造解析の考え方を理解する。解析方法として、赤外、ラマン分光法の原理を習得し、分子振動の概念を習得する。さらに、X線回折法の原理を習得し、結晶構造の解析を行なうと共に、各材料が有する物性との関連性を理解する。
注意点:
無機化学Ⅰ、無機化学Ⅱ、無機材料工学の知識が必要であるので、授業を進めていく段階で、復習することが必要である。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
化学結合と結晶構造1 |
一般的性質
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2週 |
化学結合と結晶構造2 |
イオン結合、共有結合
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3週 |
分子振動と群論1 |
分子構造
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4週 |
分子振動と群論2 |
対称要素
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5週 |
分子振動と群論3 |
対称性と群論
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6週 |
分子振動と群論4 |
赤外、ラマン分光法の基礎
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7週 |
分子振動と群論5 |
赤外、ラマン分光法の応用
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8週 |
結晶構造解析1 |
X線回折の基礎
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4thQ |
9週 |
結晶構造解析2 |
結晶学的記述法
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10週 |
結晶構造解析3 |
X線回折と消滅則
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11週 |
結晶構造解析4 |
結晶構造因子
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12週 |
結晶構造解析5 |
粒径測定と定量的解析
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13週 |
その他の分光法 |
X線分光法、
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14週 |
その他の分光法 |
電子線分光法
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15週 |
構造と物性 |
構造解析と物性
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16週 |
期末試験 17週:試験解説と発展授業 |
期末試験
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 無機化学 | 結晶の充填構造・充填率・イオン半径比など基本的な計算ができる。 | 4 | 後1,後2,後8,後9,後10,後11,後12 |
配位数と構造について説明できる。 | 4 | 後3,後4,後5,後6,後7 |
代表的な元素の単体と化合物の性質を説明できる。 | 4 | 後8,後9,後10,後11,後12,後14 |
分析化学 | 無機および有機物に関する代表的な構造分析、定性、定量分析法等を理解している。 | 4 | 後8,後9,後10,後11,後12 |
特定の分析装置を用いた気体、液体、固体の分析方法を理解し、測定例をもとにデータ解析することができる。 | 4 | 後13,後14 |
評価割合
| 試験 | 相互評価 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 40 | 10 | 50 |
専門的能力 | 40 | 10 | 50 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 |