環境工学

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 環境工学
科目番号 0203 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 よくわかる環境工学
担当教員 荒木 信夫

到達目標

(科目コード:51562、英語名:Environmental Engineering)
①持続的な社会とは何か及びそれを阻害する環境問題を理解する
②LCA(ライフサイクルアセスメント)、環境アセスメント、リスクマネージメントについて理解する
③日本における廃棄物排出の現状、処理・処分法を理解する

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目①持続的な社会とは何か及びそれを阻害する環境問題を詳細に理解する。持続的な社会とは何か及びそれを阻害する環境問題を理解する。持続的な社会とは何か及びそれを阻害する環境問題を概ね理解する。持続的な社会とは何か及びそれを阻害する環境問題の学習が必要である。
評価項目②LCA(ライフサイクルアセスメント)、環境アセスメント、リスクマネージメントについて詳細に理解する。LCA(ライフサイクルアセスメント)、環境アセスメント、リスクマネージメントについて理解する。LCA(ライフサイクルアセスメント)、環境アセスメント、リスクマネージメントについて概ね理解する。LCA(ライフサイクルアセスメント)、環境アセスメント、リスクマネージメントについての学習が必要である。
評価項目③日本における廃棄物排出の現状、処理・処分法を詳細に理解する。日本における廃棄物排出の現状、処理・処分法を理解する。日本における廃棄物排出の現状、処理・処分法を概ね理解する。日本における廃棄物排出の現状、処理・処分法に関する学習が必要である。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
人間が豊かに生活を続けるための社会、「持続型発展社会」の概念となどのようなものか、そのためにどのような取り組みが行われているかについて学習する。また、持続型発展社会を構築する上で欠かすことのできない事項に廃棄物処理問題がある。将来にわたって安全で健康的な生活環境を維持するためには、廃棄物の排出量をできる限り減らし、環境中で安定した状態にまで処理する必要がある。さらに,廃棄物の再資源化を推し進めることも急務である。本授業では廃棄物問題の現状を理解し、循環型社会のあり方について理解する。この科目は、企業で排水処理技術について調査、設計を行っていた教員が担当する。
授業の進め方・方法:
スライドを使って講義します。スライドはWebで閲覧できるようにしてあります。授業の最後には講義の内容に関連したテーマを設定しグループディカッションを行い、討議内容をプレゼンしてもらいます。この科目は学修単位科目のため事前学修・事後学習としてレポート課題などを実施します。
注意点:
グループディカッションには積極的に参加してください。また、講義ノートは授業内の要点をまとめるものです。聴講中に講義の要点を理解することが大切です。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 エネルギー問題、水問題、食糧問題、気候変動問題 エネルギー問題、水問題、食糧問題、気候変動問題といった環境問題の原因と課題について理解する。
2週 持続型発展社会とは 持続型発展社会の概念と克服すべき課題について理解する。
3週 持続型発展社会の構築 持続型発展社会を構築するにはどのような観点から取り組むべきかについて理解する。
4週 LCA(ライフサイクルアセスメント) LCAの目的、手順、効果について理解する。
5週 リスクマネージメント リスクマネージメント目的、手順、効果について理解する。PRTR法の概要を理解する。
6週 環境アセスメント 環境アセスメントの目的、手順、効果について理解する。
7週 中間試験
8週 循環型社会の概念と法体系 循環型社会の概念とこれを達成するための法体系について理解する。
2ndQ
9週 日本における廃棄物の現状と循環型社会の指標 日本における廃棄物の現状と日本政府か掲げている循環型社会の指標はどのようなものかを理解する。
10週 一般廃棄物の現状と処分方法 一般廃棄物のゴミ質、排出量、処分の流れ、リサイクル率について理解する。
11週 産業廃棄物の現状と処分方法 産業廃棄物のゴミ質、排出量、処分の流れ、リサイクル率について理解する。
12週 新しい中間処理とサーマルリサイクル RDFや溶融炉のような新しい中間処理の構造と焼却処理からの熱回収の現状について理解する。
13週 焼却処理と最終処分場 焼却処理の利点と問題点及び最終処分場の構造について理解する。
14週 大気汚染と騒音 大気汚染及び騒音の発生源と現状について説明できる。
15週 環境問題にむけた世界の取組 各種の環境問題にむけた世界の取組について理解する。
16週 期末試験
17週:試験解説と発展授業
試験解説および環境問題・廃棄物問題へ取り組む際の注意点を理解する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野環境地球規模の環境問題を説明できる。4
環境と人の健康との関わりを説明できる。4
過去に生じた公害の歴史とその内容(環境要因と疾病の関係)について、説明できる。4
大気汚染の現状と発生源について、説明できる。4
騒音の発生源と現状について、説明できる。4
廃棄物の発生源と現状について、説明できる。4
廃棄物の収集・処理・処分について、説明できる。4
廃棄物の減量化・再資源化について、説明できる。4
廃棄物対策(施策、法規等)を説明できる。4
環境影響評価の目的を説明できる。4
環境影響評価の現状(事例など)を説明できる。4
環境影響指標を説明できる。4
リスクアセスメントを説明できる。4
ライフサイクルアセスメントを説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他課題レポート合計
総合評価割合900000010100
基礎的能力00000000
専門的能力900000010100
分野横断的能力00000000