概要:
種々の原子の組み合わせで構築されている有機材料について、分子レベルや分子集合体レベルの基本的性質と発現する機能との関連を理解し、有機材料化学の基礎を習得する。
〇関連する科目:高分子化学 (4学年前期)、生物有機化学 (5学年後期)
授業の進め方・方法:
有機材料化学全般の内容について学習する。通常の講義だけでなく、受講者によるプレゼン講義をしてもらい、そのテーマについて理解を深めてもらう。
注意点:
身のまわりの製品や身近な分子の機能や働きについて興味を持ち、科学的に見ることを学んでほしい。内容の十分な理解には、 積極的な授業への参加とこれまでに学んだ授業内容の復習が必要である。
本科目は本来、面接授業として実施を予定していたものであるが、新型コロナウイルス感染症の拡大による緊急事態において、必要に応じ遠隔授業として実施するものである。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | 化学(一般) | 化学(一般) | 代表的な金属やプラスチックなど有機材料について、その性質、用途、また、その再利用など生活とのかかわりについて説明できる。 | 4 | 前3,前11,前14,前15 |
洗剤や食品添加物等の化学物質の有効性、環境へのリスクについて説明できる。 | 4 | 前2,前3,前11,前14,前15 |
物質が原子からできていることを説明できる。 | 4 | 前1 |
共有結合について説明できる。 | 4 | 前6 |
構造式や電子式により分子を書き表すことができる。 | 4 | 前6 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 有機化学 | 有機物が炭素骨格を持つ化合物であることを説明できる。 | 5 | 前2,前3 |
炭化水素の種類と、それらに関する性質および代表的な反応を説明できる。 | 5 | 前2,前3 |
分子の三次元的な構造がイメージでき、異性体について説明できる。 | 5 | 前7,前8 |
構造異性体、シスートランス異性体、鏡像異性体などを説明できる。 | 5 | 前7,前8 |
化合物の立体化学に関して、その表記法により正しく表示できる。 | 5 | 前7,前8 |
代表的な官能基に関して、その構造および性質を説明できる。 | 5 | 前2,前3,前7,前8,前9,前10 |
それらの官能基を含む化合物の合成法およびその反応を説明できる。 | 5 | 前2,前7,前8,前9,前10 |
代表的な反応に関して、その反応機構を説明できる。 | 5 | 前2,前7,前8,前9,前10 |
高分子化合物がどのようなものか説明できる。 | 5 | 前3,前5,前7,前8,前9,前10,前14,前15 |
代表的な高分子化合物の種類と、その性質について説明できる。 | 5 | 前3,前5,前7,前8,前9,前10,前14,前15 |
高分子の分子量、一次構造から高次構造、および構造から発現する性質を説明できる。 | 5 | 前3,前5,前7,前8,前9,前10,前14,前15 |
高分子の熱的性質を説明できる。 | 5 | 前3,前5,前7,前8,前9,前10,前14,前15 |
重合反応について説明できる。 | 5 | 前5 |
重縮合・付加重合・重付加・開環重合などの代表的な高分子合成反応を説明でき、どのような高分子がこの反応によりできているか区別できる。 | 5 | 前5 |
ラジカル重合・カチオン重合・アニオン重合の反応を説明できる。 | 5 | 前5 |
ラジカル重合・カチオン重合・アニオン重合の特徴を説明できる。 | 5 | 前5 |
電子論に立脚し、構造と反応性の関係が予測できる。 | 5 | 前2,前14,前15 |
反応機構に基づき、生成物が予測できる。 | 5 | 前2,前14,前15 |