(科目コード:A0010,英語名:Philosophy of Science)(本科目は、第1学期、第2学期に週1回で実施する。)(授業計画の週は回と読替えること)
この科目は長岡高専の教育目標の(A) と主体的に関わる。この科目の到達目標と、成績評価上の重み付け、各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を、到達目標、評価の重み、学習・教育到達目標との関連の順で次に示す。①技術者倫理の基本事項について理解する。70%(A1)、②技術者倫理の諸問題について説明できる。20%(A2)、③将来世代に対する技術者の貢献を思い描くことができる。10%(A3)。
概要:
科学技術と倫理、環境倫理、企業倫理、専門職倫理など、技術者倫理とそれに関連する内容の主なものを、映像資料なども用いて学ぶ。また、事例研究についての発表も課する。
○関連する科目:哲学(前年度履修)、歴史学(前年度履修)
授業の進め方・方法:
適宜、授業内容に沿った映像資料等を用いる。また、適宜、小テストも行う。この授業は学修単位科目のため、事前・事後学習として「週ごとの到達目標」欄に示す課題などを実施する。
注意点:
様々な問題に対し想像力を働かせ、当事者意識をもって積極的に臨んでもらいたい。また、技術と倫理に関する新聞やテレビのニュースにも、日々関心をもって接してもらいたい。なお、必ず全員に事例研究についての発表を行ってもらう。行わない者は原則として単位修得不可となる。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。 | 4 | 前5,前6,前11,前12,前13 |
現代社会の具体的な諸問題を題材に、自ら専門とする工学分野に関連させ、技術者倫理観に基づいて、取るべきふさわしい行動を説明できる。 | 4 | 前5,前6,前12,前13 |
技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を認識している。 | 4 | 前5,前6,前12,前13 |
社会における技術者の役割と責任を説明できる。 | 4 | 前5,前6,前12,前13 |
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。 | 4 | 前14 |
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。 | 4 | 前10 |
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。 | 4 | 前5,前6,前11,前12,前13 |
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。 | 4 | 前5,前14 |
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。 | 4 | 前7,前8,前9,前12,前13 |
科学技術が社会に与えてきた影響をもとに、技術者の役割や責任を説明できる。 | 4 | 前1,前2,前5,前7,前8,前9,前12,前13 |
分野横断的能力 | 態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | 法令やルールを遵守した行動をとれる。 | 4 | 前5,前15 |
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。 | 4 | 前1,前2,前5,前7,前8,前9,前14 |
企業には社会的責任があることを認識している。 | 4 | 前1,前2,前10 |