グローバルディベート

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 グローバルディベート
科目番号 0001 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 専攻科専門共通科目 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 外山 茂浩,鈴木 義之,ナミタ マハルジャン

到達目標

(科目コード:A0380,英語名:Study of debate skill)(本科目は第4学期に実施する。週に2回行うので十分注意すること。授業計画の週は回と読み替えること)
この科目は長岡高専の教育目標の(A)(E)(G)と主体的に関わる。この科目の到達目標と、各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を、到達目標、評価の重み、学習・教育到達目標との関連の順で次に示す。
①課題を発見し解決策を立案し、具体的な実行策を絞り込むことができる。40%(E1)(E2)、
②複雑な事象の本質を整理・構造化して結論の推定をするために、論理的に展開できる。40%(E1)(E2)、
③法令や過去の事例等の様々な要素を参照・融合した行動計画を評価できる。10%(A3)、
④技術の発展と持続的社会の在り方から自身を把握し、自らのありたい姿を考えることができる。10%(A2)、(G1)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安未到達レベルの目安
課題を発見し、その解決策を立案できる。課題を発見し解決策を立案し、具体的な実行策を絞り込むことができる。課題を発見し、その解決策を立案できる。課題を発見し、その解決策を概ね立案できる。左記に達していない。
複雑な事象の本質を整理・構造化して結論の推定できる。複雑な事象の本質を整理・構造化して結論の推定をするために、論理的に展開できる。複雑な事象の本質を整理・構造化して結論の推定できる。複雑な事象の本質を整理・構造化して結論の推定が概ねできる。左記に達していない。
法令や過去の事例等の様々な要素を参照・融合した行動計画をたてることができる。法令や過去の事例等の様々な要素を参照・融合した行動計画を評価できる。法令や過去の事例等の様々な要素を参照・融合した行動計画をたてることができる。法令や過去の事例等の様々な要素を参照・融合した行動計画をたてることが概ねできる。左記に達していない。
技術の発展と持続的社会の在り方から自身を把握できる。技術の発展と持続的社会の在り方から自身を把握し、自らのありたい姿を考えることができる。技術の発展と持続的社会の在り方から自身を把握できる。技術の発展と持続的社会の在り方から自身を概ね把握できる。左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
アカデミックディベートは、ロジカル・シンキングとレトリックを中心としたディベートの要素を含むことから、まずはeラーニング教材を活用してロジカル・シンキングの基礎を学ぶ。次に、ディベートの概論を学ぶとともに、フローシート、質疑応答、反論反駁方法といったディベート技法を学ぶ。最後に、技術倫理に関するテーマについてディベートを行い、社会における技術者の責任、倫理に関する問題意識を持つこと、自分の意見を持つことを狙いとする。
〇関連する科目:プログラム研究基礎セミナー(前年度履修)、プログラム研究特別セミナーⅡ(次年度履修)
〇複数教員担当方式(毎回の授業を複数の教員が同時に担当する科目)
授業の進め方・方法:
まずは、eラーニングや講義、ワークショップを通じて、ディベートに必要な基礎スキルを学修する。次に、実際のディベート演習を通じて、身に付けた基礎スキルを深化させる。この科目は学修単位科目のため、事前・事後学習としてレポート課題などを実施する。
注意点:
論理学、ロジカル・シンキング、レトリック、弁論術といった関連書籍が本校図書館エンジニアリングデザインコーナーに所蔵されているので参考にすること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス、ディベート概論(前半) ディベートの概要を説明できる。
2週 ディベート概論(後半) ディベートの概要を説明できる。
3週 論題の分析方法 論題の分析方法を説明できる。
4週 肯定否定論の構築方法 肯定否定論の構築方法を説明できる。
5週 フローシート、質疑応答、反論反駁方法 フローシート、質疑応答、反論反駁方法を説明できる。
6週 フローシート、質疑応答、反論反駁方法 フローシート、質疑応答、反論反駁方法を説明できる。
7週 技術倫理に関する英語ディベート演習 ディベートに必要な情報を適切に収集し、根拠を持った議論を論理的に実施するための資料を英語で準備できる。
8週 技術倫理に関する英語ディベート演習 ディベートに必要な情報を適切に収集し、根拠を持った議論を論理的に実施するための資料を英語で準備できる。
4thQ
9週 技術倫理に関する英語ディベート演習 ディベートに必要な情報を適切に収集し、根拠を持った議論を論理的に実施するための資料を英語で準備できる。
10週 技術倫理に関する英語ディベート演習 ディベートに必要な情報を適切に収集し、根拠を持った議論を論理的に実施するための資料を英語で準備できる。
11週 技術倫理に関する英語ディベート演習 ディベートに必要な情報を適切に収集し、根拠を持った議論を論理的に実施するための資料を英語で準備できる。
12週 技術倫理に関する英語ディベート演習 ディベートに必要な情報を適切に収集し、根拠を持った議論を論理的に実施するための資料を英語で準備できる。
13週 技術倫理に関する英語ディベート演習 ディベートに必要な情報を適切に収集し、根拠を持った議論を論理的に実施するための資料を英語で準備できる。
14週 技術倫理に関する英語ディベート演習 ディベートに必要な情報を適切に収集し、根拠を持った議論を論理的に実施するための資料を英語で準備できる。
15週 技術倫理に関する英語ディベート演習 ディベートに必要な情報を適切に収集し、根拠を持った議論を論理的に実施するための資料を英語で準備できる。
16週 まとめ、振り返り ディベートに関して身に付けた基礎スキルを深化させることができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。4後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。4後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。4後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。4後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。4後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。4後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。4後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。4後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。4後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。4後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
英語英語運用能力向上のための学習自分の専門分野などの予備知識のある内容や関心のある事柄に関する報告や対話などを毎分120語程度の速度で聞いて、概要を把握し、情報を聞き取ることができる。4
英語でのディスカッション(必要に応じてディベート)を想定して、教室内でのやり取りや教室外での日常的な質問や応答などができる。4後11,後12,後13,後14,後15,後16
英語でディスカッション(必要に応じてディベート)を行うため、学生自ら準備活動や情報収集を行い、主体的な態度で行動できる。4後11,後12,後13,後14,後15,後16
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、教室内外で英語で円滑なコミュニケーションをとることができる。4後11,後12,後13,後14,後15,後16
関心のあるトピックについて、200語程度の文章をパラグラフライティングなど論理的文章の構成に留意して書くことができる。4
関心のあるトピックや自分の専門分野のプレゼン等にもつながる平易な英語での口頭発表や、内容に関する簡単な質問や応答などのやりとりができる。4後11,後12,後13,後14,後15,後16
関心のあるトピックや自分の専門分野に関する論文やマニュアルなどの概要を把握し、必要な情報を読み取ることができる。4
英文資料を、自分の専門分野に関する論文の英文アブストラクトや口頭発表用の資料等の作成にもつながるよう、英文テクニカルライティングにおける基礎的な語彙や表現を使って書くことができる。4
実際の場面や目的に応じて、効果的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト、代用表現、聞き返しなど)を適切に用いることができる。4
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。4後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
他者の意見を聞き合意形成することができる。4後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
合意形成のために会話を成立させることができる。4後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。4後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。4後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。4後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。4後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。4後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。4後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
複数の情報を整理・構造化できる。4後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。4後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。4後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。4後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。4後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。4後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
事実をもとに論理や考察を展開できる。4後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。4後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。4後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。4後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。4後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
法令やルールを遵守した行動をとれる。4
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。4後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。4後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。4後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
キャリアの実現に向かって卒業後も継続的に学習する必要性を認識している。4後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。4後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
企業には社会的責任があることを認識している。4後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
企業が国内外で他社(他者)とどのような関係性の中で活動しているか説明できる。4後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などが必要とされることを認識している。4後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合55450000100
基礎的能力300000030
専門的能力0000000
分野横断的能力2545000070