概要:
本授業では,1〜2年次の物理学で学んだ力学の知識を基にして,機械工学で基礎となる科目(材料力学,熱力学,流体力学,機械力学など)を学ぶための基礎作りを行うことを目的としている.工業力学IおよびⅡで学習した内容について演習問題を行い,解説する.
授業の進め方・方法:
教員単独による講義および演習を実施する.
注意点:
1〜2年次に学習した物理学(特に力学分野)および数学を十分に復習して授業に臨むこと.関数電卓を用意しておくこと.本科目では、50点以上の評価で単位を認定する。評価が50点に満たない者は、願い出により追認試験を受けることができる。追認試験の結果、単位の修得が認められた者にあっては、その評価を50点とする。
授業計画は学生の理解度に応じて変更する場合がある.
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 力学 | 力は、大きさ、向き、作用する点によって表されることを理解し、適用できる。 | 4 | 後2 |
一点に作用する力の合成と分解を図で表現でき、合力と分力を計算できる。 | 4 | 後2 |
一点に作用する力のつりあい条件を説明できる。 | 4 | 後2 |
力のモーメントの意味を理解し、計算できる。 | 4 | 後3 |
偶力の意味を理解し、偶力のモーメントを計算できる。 | 4 | 後3 |
着力点が異なる力のつりあい条件を説明できる。 | 4 | 後4 |
重心の意味を理解し、平板および立体の重心位置を計算できる。 | 4 | 後5 |
速度の意味を理解し、等速直線運動における時間と変位の関係を説明できる。 | 4 | 後6 |
加速度の意味を理解し、等加速度運動における時間と速度・変位の関係を説明できる。 | 4 | 後6 |
運動の第一法則(慣性の法則)を説明できる。 | 4 | 後7 |
運動の第二法則を説明でき、力、質量および加速度の関係を運動方程式で表すことができる。 | 4 | 後7 |
運動の第三法則(作用反作用の法則)を説明できる。 | 4 | 後7 |
周速度、角速度、回転速度の意味を理解し、計算できる。 | 4 | 後9 |
向心加速度、向心力、遠心力の意味を理解し、計算できる。 | 4 | 後9 |
仕事の意味を理解し、計算できる。 | 4 | 後13 |
てこ、滑車、斜面などを用いる場合の仕事を説明できる。 | 4 | 後13 |
エネルギーの意味と種類、エネルギー保存の法則を説明できる。 | 4 | 後13 |
位置エネルギーと運動エネルギーを計算できる。 | 4 | 後13 |
動力の意味を理解し、計算できる。 | 4 | 後13 |
すべり摩擦の意味を理解し、摩擦力と摩擦係数の関係を説明できる。 | 4 | 後12 |
運動量および運動量保存の法則を説明できる。 | 4 | 後14 |
剛体の回転運動を運動方程式で表すことができる。 | 2 | 後10 |
平板および立体の慣性モーメントを計算できる。 | 2 | 後10,後11 |