総合国語ⅠB

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 総合国語ⅠB
科目番号 0010 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 物質化学工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 4
教科書/教材 国語総合改訂版 現代文編・古典編(大修館書店)/新総合図説国語(東京書籍)/常用漢字ダブルクリア(尚文出版)
担当教員 足立 繭子

到達目標

1.漢字・語彙・文法など、言語に関する知識を身につけ、それらを説明することができ、それらを使用して文章を作成することができる。
2.さまざまな文章を読み、文章の論理に即して内容を捉え、言語を用いて説明することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
教材の文章に用いられている漢字・語彙・文法について、説明・使用することができる。文章中の語句を用いて文章作成ができる。 文章中の語句の語意を説明できる。文章中の語句の語意を説明できない。
教材の文章の内容について、説明ができる。文章の主旨を規定の字数で表現できる。 文章の主旨を説明できる。文章の主旨を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー 3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
さまざまな文章を読み、文章の論理に即して内容を理解する。漢字・語彙・文法など、言語に関する知識を豊かにする。教材の文章の読解を通じて、人間と社会・環境の関係について思考する力を磨き、さまざまな問題について、自分なりの考えを持ち、それを適切に言語を用いて表現する。
授業の進め方・方法:
担当教員による単独講義、演習。 但し、授業前に学習プリントや授業プリントを配布して、予習課題とする。
注意点:
他人の書いた文章を正確に読むことや自分で苦労して文章を書くことを通じて、自らの感じ方や考え方を磨いてゆくの だという意識を持ってほしい。なお、授業計画は、学生の理解度に応じて変更する場合がある。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 夏季研修課題漢字テスト・課題回収 夏季研修課題から200問の漢字テスト。合格点は180以上。
2週 平山克美「グローバル化とグローバリズム」① 「グローバル化」と「グローバリズム」の違いについて、整理し、説明できる。
3週 平山克美「グローバル化とグローバリズム」② 「グローバル化」について、筆者はどのような可能性を見ているのか、説明できる。
4週 多木浩二「消費されるスポーツ」① 「スポーツ」と「大衆」(ないし「大衆消費社会」)の関係について、説明できる。
5週 多木浩二「消費されるスポーツ」② 「スポーツ」(ないし「スポーツ情報」)と「メディア」の関係について、説明できる。
6週 『徒然草』「つれづれなるままに」・「ある人、弓射ること習ふに」 「つれづれなるままに」に述べられている『徒然草』の執筆目的や姿勢について、整理し、説明できる。古文の用言の活用を復習した上で、助動詞・助詞の働きについて、説明できる。「ある人、弓射ること習ふに」の最後の一文に込められた筆者の思いについて、説明できる。
7週 『徒然草』「高名の木登り」 敬語表現を学び、登場人物の関係に即して、整理し、説明できる。一話の内容を把握し、簡潔に説明できる。木登り名人の発言の意味を、説明できる。
8週 後期中間試験 第16~22回の授業内容について、理解度を確認する。
4thQ
9週 後期中間試験の答案返却と解説・内田樹「意味と身体」① 後期中間試験の解答・解説。
「意味と身体」の本文の読みが正しくできる。語句の意味について、適切に説明できる。「言葉」・「意味」・「身体的実感」の関係について、説明できる。
10週 内田樹「意味と身体」② 「創造的な言語活動」とは、どうすることか、説明できる。
11週 内田樹「意味と身体」③ 日本人の「言語能力が劣化」したのは、なぜか、説明できる。
12週 曾先之『十八史略』「先従隗始」① 本文中の語句の意味を、適切に説明できる。漢文の訓読・書き下し・現代語訳をすることができる。
13週 曾先之『十八史略』「先従隗始」②・韓愈『唐宋八家文読本』「雑説」① 「先従隗始」の郭隗の喩え話は、何を言わんとしていたのか、説明できる。「雑説」の本文中の語句の意味を、適切に説明できる。漢文の訓読・書き下し・現代語訳をすることができる。
14週 韓愈『唐宋八家文読本』「雑説」② 「千里馬」の喩えを理解した上で、官吏登用試験に合格してもしばらく官職に就けずにいた頃に書かれたこの文章でもって、韓愈が主張したかったことを、説明できる。
15週 学年末試験 第24~30回までの授業内容について、理解度を確認する。
16週 学年末試験の答案返却と解説・授業アンケート 学年末試験の解答・解説。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。2後2,後3,後4,後5,後8,後9,後10,後11,後15
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。2後2,後3,後4,後5,後8,後9,後10,後11,後15
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。2後6,後7,後8,後12,後13,後14,後15
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。2後1,後2,後3,後4,後5,後8,後9,後10,後11,後15
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。2後1,後2,後3,後4,後5,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。2後2,後3,後4,後5,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。2後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。2後1,後7,後9,後16
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。2後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後14,後15
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。2後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後14,後15
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。2後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後14,後15
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。2後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後14,後15
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。2後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。2後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。2後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15

評価割合

試験課題テスト提出物合計
総合評価割合701515100
基礎的能力10101030
専門的能力505560
分野横断的能力100010