総合国語Ⅱ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 総合国語Ⅱ
科目番号 0025 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子情報工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 新編 国語A
担当教員 宮城 信

到達目標

評論や文学作品を適切に評価し、論理的に理解できる。
漢字・語句を含め豊かな表現力を身に付けている。
目的に応じた800~1200字程度の文章を書くことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1評論や文学作品を理解し、独自の基準で評価できる。評論や文学作品を適切に評価し、論理的に理解できる。評論や文学作品の内容を理解できない。
評価項目2漢字・語句を含め豊かな表現力を使いこなせる。漢字・語句を含め豊かな表現力を身に付けている。教育漢字・中学生レベルの語句がが十分に使いこなせない。
評価項目3読み手の評価も意識しながら、目的に応じた800~1200字程度の文章を書くことができる。目的に応じた800~1200字程度の文章を書くことができる。目的に応じた400字程度の文章を書くことができない。

学科の到達目標項目との関係

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ディプロマポリシー 3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
講義形式を主としながら、適宜、演習形式を併用し、小論文の練習を行う。毎時、高等学校1~3年レベルの漢字の小テストを実施する。
授業の進め方・方法:
講義形式を主としながら、適宜、演習形式を併用し、小論文の練習を行う。毎時、高等学校1~3年レベルの漢字の小テストを実施する。
注意点:
文章を書く課題を多く取り入れているので、積極的に取り組むこと。
誤字脱字などがないか常に意識しながら、書いた文章を読み直す習慣を付けること。
演習や課題には積極的に取り組むこと(よく分からなくても諦めず努力すること)。

評価が60点に満たない者は、願い出により追認試験を受けることができる。追認試験の結果、単位の修得が認められた者にあっては、その評価を60点とする。

新単元に入るときは必ず教科書に目を通しておくこと。また、漢字の学習や基礎知識について家庭学習を指示することがある。十分に復習して小テストに臨むこと。その他に授業内容に即して課題を出すこともある。確実に提出すること(成績に含む)。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス・良識派 授業のガイダンスを行う。
本文を通読し、筆者の捉え方を検討する。
2週 「知る」ことと「わかる」こと 本文を通読し、文章の構成を理解する。語句について確認する。
3週 「知る」ことと「わかる」こと 内容をまとめ、筆者の意見について考察する。
4週 「知る」ことと「わかる」こと 体験を通して、「知ること」と「分かること」の違いについて考え、意見をまとめる。
5週 夢十夜 通読し、作品を味わう。語句の確認。
6週 夢十夜 内容を深める。私の驚きや理解について世界観と対比させて考える。
7週 夢十夜 文章全体の構成や、舞台設定、李徴の独白の真意などに着目し理解を深める。
8週 夢十夜 他の作品を選んで読み、感じたことを書く。
2ndQ
9週 消費されるスポーツ 本文を通読し、文章の構成を理解する。語句について確認する。
10週 消費されるスポーツ 内容をまとめ、筆者の意見について考察する。
11週 土佐日記 作品を音読し、特徴的なリズムを楽しむ。語句の確認を行う。
12週 土佐日記 作品の構成や筆者の思いを想像する。
13週 平家物語 作品を音読し、特徴的なリズムを楽しむ。語句の確認を行う。
14週 平家物語 「無常観」をキーワードとして「平家物語」の世界観を味わう。
15週 期末試験 学習事項の確認と定着を図る。
16週 成績評価・確認 試験を返却し、これまでの学習事項の復習、及び定着を図る。
後期
3rdQ
1週 ガイダンス・小論文ガイダンス 授業のガイダンスを行う。
小論文を書く目的、目指す課題について講義する。簡単な文章を書く。
2週 小論文 要約について学習し、簡単な文章を書く。
3週 小論文 課題文型小論文の構成を学習し、簡単な文章を書く。
4週 小論文 データ読み取り型小論文を学習し、簡単な文章を書く。
5週 小論文 本格的な小論文を書き、小論文のまとめをする。
6週 静夜思

漢詩を読み、表現やリズムを評価する。世界観に浸る。
7週 春望 漢詩を読み、表現やリズムを評価する。世界観に浸る。
8週 【現代文A】に移行
数え方で磨く日本語
日本語の助数詞や外国語との比較を行い、数の仕組みについて考える。本文の導入を読む。
4thQ
9週 数え方で磨く日本語 本文を通読し、文章の構成を理解する。語句について確認する。
10週 数え方で磨く日本語 自分の経験に照らして助数詞のはたらきや使い分けについて話し合う。
11週 新しい地球観 本文を通読し、文章の構成を理解する。語句について確認する。
12週 新しい地球観 内容をまとめ、筆者の意見について考察する。
13週 本文を通読し、文章の構成を理解する。語句について確認する。
14週 内容をまとめ、筆者の意見について考察する。
15週 期末試験 学習事項の確認と定着を図る。
16週 成績評価・確認 試験を返却し、これまでの学習事項の復習、及び定着を図る。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3
目標の実現に向けて計画ができる。3
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3
法令やルールを遵守した行動をとれる。3
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。3
自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。3
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。3
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。3
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合7000150085
基礎的能力4500150060
専門的能力0000000
分野横断的能力250000025