海洋実習

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 海洋実習
科目番号 0026 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 商船学科 対象学年 1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 海技実習ポケットブック(古荘雅生監修:海文堂)
担当教員 河合 雅司

到達目標

慣海性とシーマンシップを身につけることを主目的とする。まず、小舟艇の操船を行うことにより、船上作業に慣れ、チームワークで小艇を動かすことと、リーダーシップをとることとの重要性を体験することを目指す。また、ロープワーク等の技業を通じて、シーマンシップに触れ、その意味を理解していく。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
カッターの漕ぎ方についてカッターを漕げることカッターを概ね漕げることカッターが焦げないこと
ロープワークについて基本的な結索ができること基本的な結索が概ねできること基本的な結索ができないこと

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
小艇操縦を通じて、船員として要求される慣海性、チームワーク、リーダーシップ、コミュニケーション能力、忍耐力を養うことを目的とする。
授業の進め方・方法:
実習及び講義
注意点:
3級海技士(航海)船舶職員養成施設、必要履修科目
 運用に関する科目 16単位のうち 0.1単位

3級海技士(機関)船舶職員養成施設 必要理由科目
 執務一般に関する科目 3単位うち 0.5単位

授業アンケートの結果より、技術習得スピードの個人差がある事を考慮しながら実習を進めていく。

評価が60点に満たないものは,願い出により追認試験を受けることが出来る.追認試験の結果,単位の修得が認められた者にあっては,その評価を60点とする.評価方法および評価基準は本試験と同じとする.
晴れていれば、外での実習、雨天時は実習場内で行うので、予定が変わることがある。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 海洋実習の概要説明等 シラバスの説明、班編制、海洋実習の取り組み方等の説明
2週 とう漕 臨海実習場の説明、カッター各部の名称説明
3週 同上
カッターのこぎ方、各種号令の理解
4週 同上 カッターのこぎ方、各種号令の理解
5週 同上 カッターのこぎ方、各種号令の理解
6週 技業 ロープワーク
7週 同上 ロープワーク
国際信号旗
8週 中間試験
2ndQ
9週 技業 ロープワーク
(アイ・スプライス)
10週 とう漕 カッターのこぎ方、各種号令の理解
11週 同上 カッターのこぎ方、各種号令の理解
12週 同上 カッターのこぎ方、各種号令の理解
13週 見学実習 波浪予報現場見学
(富山地方気象台)
14週 富山湾の自然 富山湾の自然現象について理解する
15週 期末試験
16週 答案返却 解説 授業 アンケート調査

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学商船系分野(航海)地文航法海図に記載されている海図図式や航路標識を説明できる。1
水路書誌を利用して、航海に必要な情報を収集することができる。1
航路標識の種類と名称、意味を説明できる。1
船位測定に用いる方法の種類とその特徴を説明できる。1
交差方位法・レーダ等により船位を求めることができる。1
航程線航法及び大圏航法の特徴を説明できる。1
各種航法による航法計算を行うことができる。1
潮流及び潮汐が起こる仕組みを説明できる。1
任意の港における潮汐及び任意の地における朝夕を計算できる。1
操船論船舶の旋回運動に関する名称を説明できる。2
操縦性試験または船舶の操舵法を説明できる。2
船舶の受ける風圧力を説明できる。3
船舶が受ける風及び波浪の影響について説明できる。3
航走中に起こる船体沈下現象について説明できる。1
水深の浅い水域を航行する時の余裕水深について説明できる。1
分野別の工学実験・実習能力商船系分野(航海)【実験・実習能力】練習船実習船内生活の特殊性を理解し、仲間と協力し、指示を受けた作業を安全に行うことができる。3
航海当直の役割を説明できる。3
実験実習整列及び人員確認、敬礼方法等、集団行動の基本を理解し、実践できる。4
端艇の各部名称及び漕艇号令を理解し、号令に従った操作をすることができる。4
基本的なロープワークを習得し、実際に結ぶことができる。4
商船系分野(機関)【実験・実習能力】実験実習実験・実習の目標と、取り組むに当たっての心構えがわかる。4
実験・実習する際の災害防止と安全確保のためにすべきことがわかる。4
レポートの作成の仕方がわかる。4
整列及び人員確認、敬礼方法等、集団行動の基本を理解し、実践できる。4
端艇の各部名称及び漕艇号令を理解し、号令に従った操作をすることができる。4
基本的なロープワークを習得し、実際に結ぶことができる。4
内燃機関実験、蒸気工学実験、補助機械工学実験、電気工学実験、制御工学実験、材料力学実験、機械力学実験、設計工学実験などを行い、実験装置の操作、実験結果の整理・考察ができる。4
実験の内容をレポートにまとめることができ、口頭でも説明できる。4
分野横断的能力態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性目標の実現に向けて計画ができる。3
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。3
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70003000100
基礎的能力1000100020
専門的能力6000200080
分野横断的能力0000000