慣海性とシーマンシップを身につけることを主目的とする。まず、小舟艇の操船を行うことにより、船上作業に慣れ、チームワークで小艇を動かすことと、リーダーシップをとることとの重要性を体験することを目指す。また、ロープワーク等の技業を通じて、シーマンシップに触れ、その意味を理解していく。
概要:
小艇操縦を通じて、船員として要求される慣海性、チームワーク、リーダーシップ、コミュニケーション能力、忍耐力を養うことを目的とする。
授業の進め方・方法:
実習及び講義
注意点:
3級海技士(航海)船舶職員養成施設、必要履修科目
運用に関する科目 16単位のうち 0.1単位
3級海技士(機関)船舶職員養成施設 必要理由科目
執務一般に関する科目 3単位うち 0.5単位
授業アンケートの結果より、技術習得スピードの個人差がある事を考慮しながら実習を進めていく。
評価が60点に満たないものは,願い出により追認試験を受けることが出来る.追認試験の結果,単位の修得が認められた者にあっては,その評価を60点とする.評価方法および評価基準は本試験と同じとする.
晴れていれば、外での実習、雨天時は実習場内で行うので、予定が変わることがある。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 商船系分野(航海) | 地文航法 | 海図に記載されている海図図式や航路標識を説明できる。 | 1 | |
水路書誌を利用して、航海に必要な情報を収集することができる。 | 1 | |
航路標識の種類と名称、意味を説明できる。 | 1 | |
船位測定に用いる方法の種類とその特徴を説明できる。 | 1 | |
交差方位法・レーダ等により船位を求めることができる。 | 1 | |
航程線航法及び大圏航法の特徴を説明できる。 | 1 | |
各種航法による航法計算を行うことができる。 | 1 | |
潮流及び潮汐が起こる仕組みを説明できる。 | 1 | |
任意の港における潮汐及び任意の地における朝夕を計算できる。 | 1 | |
操船論 | 船舶の旋回運動に関する名称を説明できる。 | 2 | |
操縦性試験または船舶の操舵法を説明できる。 | 2 | |
船舶の受ける風圧力を説明できる。 | 3 | |
船舶が受ける風及び波浪の影響について説明できる。 | 3 | |
航走中に起こる船体沈下現象について説明できる。 | 1 | |
水深の浅い水域を航行する時の余裕水深について説明できる。 | 1 | |
分野別の工学実験・実習能力 | 商船系分野(航海)【実験・実習能力】 | 練習船実習 | 船内生活の特殊性を理解し、仲間と協力し、指示を受けた作業を安全に行うことができる。 | 3 | |
航海当直の役割を説明できる。 | 3 | |
実験実習 | 整列及び人員確認、敬礼方法等、集団行動の基本を理解し、実践できる。 | 4 | |
端艇の各部名称及び漕艇号令を理解し、号令に従った操作をすることができる。 | 4 | |
基本的なロープワークを習得し、実際に結ぶことができる。 | 4 | |
商船系分野(機関)【実験・実習能力】 | 実験実習 | 実験・実習の目標と、取り組むに当たっての心構えがわかる。 | 4 | |
実験・実習する際の災害防止と安全確保のためにすべきことがわかる。 | 4 | |
レポートの作成の仕方がわかる。 | 4 | |
整列及び人員確認、敬礼方法等、集団行動の基本を理解し、実践できる。 | 4 | |
端艇の各部名称及び漕艇号令を理解し、号令に従った操作をすることができる。 | 4 | |
基本的なロープワークを習得し、実際に結ぶことができる。 | 4 | |
内燃機関実験、蒸気工学実験、補助機械工学実験、電気工学実験、制御工学実験、材料力学実験、機械力学実験、設計工学実験などを行い、実験装置の操作、実験結果の整理・考察ができる。 | 4 | |
実験の内容をレポートにまとめることができ、口頭でも説明できる。 | 4 | |
分野横断的能力 | 態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | 目標の実現に向けて計画ができる。 | 3 | |
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。 | 3 | |
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。 | 3 | |
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。 | 3 | |
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。 | 3 | |
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。 | 3 | |
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。 | 3 | |
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。 | 3 | |
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。 | 3 | |
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。 | 3 | |
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている | 3 | |