電子回路

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 電子回路
科目番号 0066 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 商船学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 文部科学省検定済教科書 電子回路
担当教員 浦風 和裕

到達目標

以下の項目を目標とする:
(1)電子回路の基本について理解できる
(2)ダイオード・トランジスタの基本的な動作原理について理解できる
(3)基本的な各種半導体について理解できる
電子機器は私たちの回りにあふれている。この電子機器は電子回路からできている。電子回路はどのような仕組みで、どのように動いているか、の基礎力を身につける。
半導体電子回路素子に関する基礎的な知識と技術を学び、実際に活用する能力の習得する
コンピュータハードウエアの基礎となるダイオード、トランジスタ、ICなどの電子回路素子について、その構造や電気的な性質および用途について理解する

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1電子回路の基本について説明できる電子回路の基本について理解できる電子回路の基本について理解できない
評価項目2ダイオード・トランジスタの動作原理について説明できるダイオード・トランジスタの動作原理について理解できるダイオード・トランジスタの動作原理について理解できない
評価項目3基本的な各種半導体について説明できる基本的な各種半導体について理解できる基本的な各種半導体について理解できない

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
コンピュータハードウエアの基礎となるダイオード、トランジスタについて、その構造や電気的な性質および基本的な使い方について身につけることを目的とする。
授業の進め方・方法:
授業は、講義、演習、小テストを組み合わせて実施する。
注意点:
○評価が60点に満たない者は、願い出によって追認試験を受けることができる。追認試験の結果、単位の修得が認められた者にあっては、その評価を60点とする。評価方法及び評価基準は本試験と同じとする。
中間試験と前期末試験の結果(70%)と授業時間内外の演習・課題(30%)を総合評価する。
3級海技士(航海)第1種船舶職員養成施設、必要履修科目
3級海技士(機関)第1種船舶職員養成施設、必要履修科目

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 半導体の基本的な性質 (1)シラバスの説明(2)半導体の基礎と自由電子・正孔について理解する
2週 pn接合 p形とn形半導体が接すると空乏層が発生する性質について理解する
3週 ダイオードの基礎 pn接合の特性を利用した電子回路素子であるダイオードの特性、種類、利用法について理解する
4週 ダイオード回路 非線形素子であるダイオードを用いた回路での動作点の求め方を理解する
5週 トランジスタの基本構造 トランジスタの基本構造について理解する
6週 トランジスタの静特性 トランジスタの電流増幅作用について理解する
7週 トランジスタによる直流電流の増幅 トランジスタによる直流電流の増副作用について理解する
8週 中間テスト 1回から7回までの講義内容について、中間試験を実施。
2ndQ
9週 トランジスタによる交流電流の増幅 トランジスタによる交流電流の増副作用について理解する
10週 トランジスタのバイアス回路 交流増幅を行う場合のバイアス回路の必要性について理解する
11週 トランジスタのバイアス回路の設計 トランジスタのバイアス回路について、抵抗値などの基本的設計方法を理解する
12週 FET 電界効果トランジスタの基本について理解する
13週 オペアンプ オペアンプの基本と仮想短絡について理解する
14週 オペアンプを用いた演算回路 オペアンプを用いた増幅回路や加算回路について理解する
15週 期末試験 (1)基本的な用語を理解し、説明できる力があるかどうかを確認する(2)回路図から得られる動作を理解し、活用できるか計算問題によって確認する
16週 成績評価・確認 学期末試験の返却及び解答解説と授業アンケート

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学商船系分野(機関)電気電子工学PN半導体について説明できる。4前2,前3
整流回路の働き、使用方法について説明できる。4
増幅回路の働きについて説明できる。4前6,前9,前10,前11

評価割合

試験演習合計
総合評価割合7030100
基礎的能力000
専門的能力7030100