到達目標
1. 内燃機関の分類,作動原理,熱サイクルについて説明できる.
2. 内燃機関の性能評価指標の定義について説明でき,各種効率などを計算により求められる.
3. 内燃機関の着火,燃焼行程について説明できる.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 内燃機関の分類,作動原理,熱サイクルについて理解し,詳しく説明できる. | 内燃機関の分類,作動原理,熱サイクルについて理解し,基本的な事項を説明できる. | 内燃機関の分類,作動原理,熱サイクルについて理解が不十分であり,基本的な事項を説明できない. |
評価項目2 | 内燃機関の性能指標を理解し,各種効率を求める応用的な計算をできる. | 内燃機関の性能指標を理解し,各種効率を求める基本的な計算をできる. | 内燃機関の性能指標を理解が不十分であり,各種効率を求める基本的な計算をできない. |
評価項目3 | 内燃機関の吸排気・燃焼行程について理解し,詳しく説明できる. | 内燃機関の吸排気・燃焼行程について理解し,基本的な事項を説明できる. | 内燃機関の吸排気・燃焼行程について理解が不十分であり,基本的な事項を説明できない. |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
学習目標:ディーゼル機関の分類,熱サイクル,性能評価指標,着火・燃焼行程といった,将来機関士としてディーゼル機関を取り扱う際に必要となる基本的な知識の習得を目指す.本科目は海技士試験2Eおよび1Eの"機関一"の取得のための根幹となるものである.
授業の進め方・方法:
教員単独による講義を基本とし,適宜課題演習を実施する.
注意点:
・本科目の評価点数の内訳は,試験の成績を80%(中間,期末試験の合計),課題の成績を20%とする.
・評価が60点に満たない者は、願い出により追認試験を受けることができる.追認試験の結果,単位の修得が認められた者にあっては,その評価を60点とする.
・船舶職員法養成施設必要履修科目 三級海技士(機関)
一 出力装置
(a) ディーゼル機関の作動原理 (b) ディーゼル機関の運転及び保守 (c) ディーゼル機関の故障の探知,故障個所の発見及び損傷の防止
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
授業ガイダンス 内燃機関の分類 |
内燃機関の分類,それぞれの特性について説明できる.
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2週 |
ディーゼル機関の作動原理 |
ディーゼル機関の作動サイクルについて説明できる.
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3週 |
内燃機関の熱力学 |
気体の状態変化,熱力学第一法則について説明できる.
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4週 |
内燃機関の基本サイクル |
オットー・ディーゼル・サバテサイクルを説明できる.
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5週 |
内燃機関の性能 1. 図示・正味出力 |
P-V線図を基に平均有効圧を求め,ディーゼル機関の出力を計算により求められる.
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6週 |
2. 熱効率,機械効率,熱勘定図 |
ディーゼル機関の各効率を求め,熱勘定図を作製できる.
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7週 |
3. 体積・充填効率,空気過剰率 4. 排ガスの組成 |
体積・充填効率,空気過剰率が燃焼過程に及ぼす影響,排ガスの組成と大気汚染について説明できる.
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8週 |
中間試験 |
第1週から第7週の授業内容の理解度を確認するため,中間試験を実施する.
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2ndQ |
9週 |
5. 圧縮比 6. 燃料消費量および燃料消費率 |
圧縮比,燃料消費量・消費率を計算により求められる.
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10週 |
ディーゼル機関の燃焼 1. 燃焼の形態 |
ディーゼル機関の燃焼形態の詳細を説明できる.
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11週 |
2. 燃焼室形状の分類 3. 燃料の噴射過程 |
燃焼室形状の分類と燃焼方式の違い,燃料噴射過程の詳細について説明できる.
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12週 |
4. 燃料の噴射遅れ,着火遅れ |
燃料の噴射遅れ,着火遅れについて説明できる.
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13週 |
5. 異常燃焼の発生原因,ディーゼル機関への影響 |
異常燃焼の発生原因と機関に及ぼす影響を説明できる.
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14週 |
6. ディーゼル機関のインジケータ線図,弁線図 |
インジケータ線図および弁線図の採取方法と図の意味について説明できる.
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15週 |
期末試験 |
第1週から第14週の授業内容の理解度を確認するため,中間試験を実施する.
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16週 |
答案返却,解説,授業アンケート |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 商船系分野(機関) | 内燃機関学 | 内燃機関と外燃機関の違いについて認識し、それらの種類および分類について説明できる。 | 4 | 前1 |
2サイクル機関および4サイクル機関の作動原理および特徴について説明できる。 | 4 | 前2 |
内燃機関の各機器の構造および役割、故障の要因を説明できる。 | 4 | |
内燃機関の基本熱サイクルの種類および特徴を説明できる。 | 4 | 前4,前5 |
効率、出力(馬力)、燃料消費率などを計算し、機関性能を評価できる。 | 4 | 前5,前7,前14 |
4サイクル機関および2サイクル機関のガス交換過程について、説明できる。 | 4 | 前2 |
燃焼に必要な条件、燃焼反応、燃焼過程について説明できる。 | 4 | 前10,前11,前12,前13 |
発熱量、理論空気量、空気過剰率など、燃焼性能に関する諸因子の計算ができる。 | 4 | 前5,前6,前7,前9 |
異常燃焼の種類を認識し、その発生要因および機関への影響について説明できる。 | 4 | 前13 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | 課題 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 80 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |