情報処理Ⅰ

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 情報処理Ⅰ
科目番号 0016 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気電子工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 「新・明解 C言語 入門編」柴田望洋(ソフトバンク クリエイティブ)
担当教員 丸山 晃生

到達目標

(1) プログラミングにおける基本的な構成のプログラムをC言語により記述できること.基本的なデータ構造を扱う応用プログラムの内容を理解できること.
(2) プログラミング演習において、問題解決方法策の企画・実践およびコンピュータが実現できる論理的思考ができること.また、与えられた課題を決められた期限までに導き、提出できること.
1.変数の扱い,標準入出力,制御文(分岐・反復)を含むプログラミングができる。
2.ユーザ定義関数・配列・ポインタを使用したプログラミングができる。
3.値渡しとアドレス渡し,配列とポインタの関係を意識したプログラミングができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1逐次・分岐・反復を用いたプログラムが作成できる.逐次・分岐・反復を説明できる.逐次・分岐・反復を説明できない.
評価項目2ユーザ定義関数を使用することができる.ユーザ定義関数を説明することができる.ユーザ定義関数を説明することができない.
評価項目3制御文・配列を使用することができる.制御文・配列を説明することができる.制御文・配列を説明できない.
評価項目4ポインタを理解して,アドレス渡しを用いた複雑なユーザ定義関数を作成することができる.ポインタを理解して,アドレス渡しを用いた平易なユーザ定義関数を作成することができる.ポインタを理解できず,アドレス渡しを用いた平易なユーザ定義関数を作成することができない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 RB2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
アルゴリズムの基本となる構造を学び,プログラミング言語によってプログラムを記述することにより,プログラミングの基礎を学習する.
授業の進め方・方法:
この授業では,プログラミングを行う時の基礎的な諸事項(データの表現,変数,演算,制御構造,関数,配列,ポインタなど)を講義とともに,実際にコンピュータ上でプログラムを作成し実行する過程を通して学習する.これらの知識をもとに,問題を論理的に構成し,コンピュータが実行可能なプログラムの形で表現し,問題を解決する考え方を習得する.
注意点:
講義時の授業態度および講義への遅刻に対して減点を課す場合がある.
評価方法:学年成績(100)=定期試験点(75)+課題点(25)
評価基準:60点以上を合格合格とする

本科(準学士課程):RB2(◎)

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 概論・講義 シラバスの説明,ガイダンス,計算機の基本構成,プログラムとアルゴリズム の内容を理解できる.
2週 プログラムの基本形・講義と演習 C言語のプログラムとプログラムの型について理解し,プログラムの実行ができる.
3週 基本データと数・講義と演習 変数と数値,変数の型,入力と出力,基本的な計算を理解できる.
4週 数学的関数・講義と演習 数学ライブラリ関数を用いたプログラムを作成し,実行できる.
5週 分岐構造(判断)1・講義と演習 if文による2方向分岐のプログラムを作成し,実行できる.
6週 分岐構造(判断)2・講義と演習 if〜else,if〜else if〜elseによる多方向分岐のプログラムを作成し,実行できる.
7週 分岐構造(判断)3・講義と演習 switchによる多方向分岐のプログラムを作成し,実行できる.
8週 前期中間学力確認
2ndQ
9週 反復構造(繰り返し)1・講義と演習 実行表を作成することができ,反復処理について理解できる.
10週 反復構造(繰り返し)2・講義と演習 while,do〜whileによる反復構造のプログラムを作成し,実行できる.
11週 反復構造(繰り返し)3・講義と演習 forによる反復構造のプログラムを作成し,実行できる.
12週 反復構造(繰り返し)4・講義と演習 反復構造を持つ応用プログラムを作成し,実行できる.
13週 疑似乱数1・講義と演習 疑似乱数について理解できる.
14週 疑似乱数2・講義と演習 疑似乱数を用いたプログラムを作成し,実行できる.
15週 応用プログラム 応用的な総合演習プログラムを作成し,実行できる.
16週 前期期末試験
後期
3rdQ
1週 前期の復習・関数(値渡し)1 前期の内容が説明できる.関数の定義,関数の利用について理解できる.
2週 関数(値渡し)2 関数の定義,関数を用いたプラグラムを作成し,実行できる.
3週 関数(値渡し)3 関数の高度な利用,関数の再帰呼び出しのプログラムが作成できる.
4週 配列1・講義と演習 1次元配列を用いたプログラムを作成し,実行できる.
5週 配列2・講義と演習 2次元配列を用いたプログラムを作成し,実行できる.
6週 配列3・講義と演習 配列を用いた演習プログラムを作成し,実行できる.
7週 文字処理 ・講義と演習 文字と文字列.文字列と配列を用いたプログラムを作成し,実行できる.
8週 後期中間学力確認
4thQ
9週 ポインタ1・講義と演習 ポインタの基礎について理解できる.
10週 ポインタ2・講義と演習 ポインタを用いた基本プログラムを作成し,実行できる.
11週 ポインタ2・講義と演習 ポインタを用いた応用プログラムを作成し,実行できる.
12週 ポインタ2・講義と演習 配列とポインタの関係について理解できる.
13週 関数とポインタ1・講義と演習 関数とポインタに関するプログラムを作成し,実行できる.
14週 関数とポインタ2・講義と演習 関数と配列に関するプログラムを作成し,実行できる.
15週 関数と引数,ファイル処理 ・講義 局所変数と大域変数について理解できる.ファイルの入出力 方法を理解できる.
16週 学年末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。3前1
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。3前2,前3,前4,前5,前7,前9,前11
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。3前6,前10,前12,前13

評価割合

試験レポート演習態度合計
総合評価割合75250100
基礎的能力5015065
専門的能力2510035