概要:
この授業では、平安時代から鎌倉時代の古典作品を読み、日本文学や日本文化について知り、受講生自身がそれらを他者にわかりやすく説明できるようになることを目的とする。
授業の進め方・方法:
基本的に担当教員による講義形式で授業を進める。中間試験期間にそれまでの授業で扱った作品についての確認テストを行う。期末レポートでは、この授業での説明をもとに、自分が関心を持った作品について調査を行い、他者にわかりやすく伝えることを目的としたレポートを作成してもらい、最終授業で提出してもらう。
注意点:
期末レポート(50%)、中間試験期間の確認テスト(20%)、授業参加度(30%)で判断する。授業参加度については、質疑応答やリアクションペーパーの内容によって評価し、ただ出席するだけでは点数をつけない。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス |
授業内容などについて理解し、これから取り組むべきことがわかる。
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2週 |
日本古典文学史の概観 |
日本古典文学史について知り、授業で扱う作品がどの時代の作品か理解し、説明できる。
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3週 |
「伊勢物語」を読む |
伊勢物語や歌物語というジャンルの特徴について知り、説明できる。
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4週 |
「源氏物語」を読む(1) |
源氏物語がどのような作品か知り、その特徴を説明できる。
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5週 |
「源氏物語」を読む(2) |
源氏物語の特徴や影響について知り、説明できる。
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6週 |
「枕草子」を読む |
枕草子や平安時代の女流作者について知り、説明できる。
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7週 |
「更級日記」を読む |
更級日記や日記文学というジャンルの特徴について知り、説明できる。
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8週 |
これまでの復習/確認テスト |
これまで授業で扱った作品について理解ができているか振り返り、確認テストに取り組む。
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4thQ |
9週 |
「無名草子」を読む |
無名草子の特徴や、無名草子における平安時代の作品の評価について知り、説明できる。
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10週 |
「徒然草」を読む(1) |
徒然草や随想というジャンルについて知り、説明できる。
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11週 |
「徒然草」を読む(2) |
徒然草を通して作者の考え方を知り、自身の考えと比較し、説明できる。
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12週 |
「方丈記」を読む |
方丈記を読み、無常観について知り、説明できる。
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13週 |
レポート作成準備(1) |
レポートの構想について発表し、他の受講者と意見を交流させることで、調べ方や内容について検討する。
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14週 |
レポート作成準備(2) |
レポートの構想について発表し、他の受講者と意見を交流させることで、調べ方や内容について検討する。
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15週 |
これまでの学習のまとめ |
これまで授業で扱った作品について振り返る。レポートとしてこれまでの授業で学んだことを発表する。
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。 | 3 | 後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後15 |
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。 | 3 | 後13,後14 |
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。 | 3 | 後8,後13,後14 |
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。 | 3 | 後13,後14 |
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。 | 3 | 後1,後2,後13,後14 |
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。 | 3 | 後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後15 |
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。 | 3 | 後1,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後15 |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。 | 3 | 後13,後14 |