到達目標
(1) 参考資料をみながら、情報メディアを、セキュリティやインターネット技術を踏まえながら、適切に取り扱うための、基本的な仕組みや特徴について理解できる。
(2) 情報メディアを取り扱うためのOSやインターネットについて、資料を見ながら基本的な取り扱いや操作ができる。
(3) 情報メディアを、IoTにおける情報として活用するために必要な、センシング技術について、その仕組みや特徴について説明できる。
(4) 情報メディアを応用したシステム開発を行う際に必要となる、人工知能に関する基本的な仕組みや特徴を、参考資料を見ながら説明できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
情報メディア環境の操作 | 情報メディア環境を操作するための方法などを説明できる。 | 参考書などを見ながら、情報メディア環境を操作するための方法などを説明できる。 | 情報メディア環境を操作するための方法などを説明できない。 |
情報メディアの活用技術 | 情報メディアのセンシングや情報の取り扱いについて説明できる。 | 参考書などを見ながら、情報メディアのセンシングや情報の取り扱いについて説明できる。 | 情報メディアのセンシングや情報の取り扱いについて説明できない。 |
人工知能に関する基礎 | 人工知能に関する基礎的な事項を説明できる。 | 参考書などを見ながら、人工知能に関する基礎的な事項を説明できる。 | 人工知能に関する基礎的な事項を説明できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
情報メディアとは情報伝達,コミュニケーションを媒介するものであり、セキュリティ、Web空間、IoTの情報分野、音声、映像などデジタル表現技術からなる、情報メディア工学とは人や社会とコンピュータとのあり方などを含む幅広い学問です。
この科目では、情報メディアが取り扱われるためのセキュリティやインターネットについて理解し、さらに情報メディアをセンシングしIoTとして活用するための仕組みや特徴を理解し、活用するための人工知能の基礎的技術について理解する。
授業の進め方・方法:
前期は、情報メディアに関して教科書およびノートに基づく講義により知識を展開し、演習によって定着を図る。
後期は、情報メディアの活用について人工知能などの様々な技術とその特徴の理解を目指し、講義により知識を展開し、演習によって定着を図る。
注意点:
本科目は学修単位科目である。本科目は企業で情報システムの開発・プログラミングを担当していた教員が、その経験を活かし、データ構造の設計手法等について講義を行い、テスト前の時期に演習・課題作成を交えながら授業を行う。
本科(準学士課程)の学習教育目標 : RB2(◎)
環境生産システム工学プログラムの学習教育目標:JB3(◎)
関連科目:オペレーティングシステム(本科3年), 情報ネットワーク基礎(本科3年), 創造工学演習(本科4年), 人工知能(本科5年)
学習教育目標の達成度評価方法:前半は、レポート課題により評価、後半は、レポート課題と定期試験により評価を行う。(レポート75%,試験25%)
学習教育目標の達成度評価基準:60点以上を合格とする.
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
Webアプリとプログラム言語 |
Webシステムで使われるサーバや、その中で使われる様々なプログラム言語の使われ方を理解する。
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2週 |
JavaScriptとフロントエンド |
Webシステムで使われるプログラム言語において、ブラウザ側で動くプログラム言語のJavaScriptでの仕組みを理解する。
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3週 |
JavaScriptとフロントエンド |
プログラミングの例題を用いて演習
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4週 |
PHPとバックエンド |
Webシステムで使われるプログラム言語において、サーバ側で動くプログラム言語のPHPを用いて仕組みを理解する。
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5週 |
PHPとバックエンド |
プログラミングの例題を用いて演習
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6週 |
Webアプリとプログラム言語の演習のまとめとレポート作成 |
Webアプリとプログラム言語について、理解した内容に合わせ課題にとりくみ、レポートにまとめる。
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7週 |
データベースの基本 |
Webシステムで、永続的なデータ管理に使われるデータベースについて基本的な機能と使い方を理解する。
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8週 |
Webプログラミングとセキュリティ |
Webシステムでのセキュリティの脆弱性の原因について理解し、その対策などについて理解する。
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2ndQ |
9週 |
ファイルの取り扱い |
Linux環境で、ファイルを操作するコマンドについて演習により使い方を理解する。
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10週 |
パイプとリダイレクト |
パイプとリダイレクトについて演習を通して使い方を理解する。
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11週 |
パイプとデータ検索 |
文字処理フィルタを通して、パイプ機能の使い方を理解する。
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12週 |
プロセスやスレッド管理 |
プロセスやスレッドについて理解する。
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13週 |
サーバプログラムの管理 |
サーバプログラムの起動や停止などの管理コマンドについて理解する。
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14週 |
gitとバージョン管理 |
複数人でのプログラム開発の問題について理解し、これらを管理するバージョン管理システムの操作について理解する。
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15週 |
ライブラリと分割コンパイル |
C言語でのプログラムにおいて、分割コンパイルやライブラリについて理解し、これらを管理するmakefileについて理解する。
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16週 |
学習のまとめ、演習問題 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
後期授業概要、人工知能の概要と歴史 |
後期のシラバス説明、人工知能の歴史に関して説明し、どのような経費をたどってきたのかを理解する。
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2週 |
問題解決 |
問題を状態空間モデルを用いて表すことにより、答えに辿り着くための探索手法(問題解決)に関して理解する。
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3週 |
系統的探索と発見的探索 |
縦型探索・横型探索・反復深化探索・A*アルゴリズムなど探索に関するアルゴリズムを理解する。
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4週 |
系統的探索と発見的探索 |
縦型探索・横型探索・反復深化探索・A*アルゴリズムなど探索に関するアルゴリズムを例題を用いて理解を深める。
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5週 |
ゲーム探索 |
ミニマックス法・アルファベータ方などゲームを解く際によく使われる手法についてアルゴリズムを理解する。
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6週 |
ゲーム探索 |
ミニマックス法・アルファベータ方などゲームを解く際によく使われる手法についてアルゴリズムを例題を用いて理解を深める
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7週 |
まとめ・演習 |
例題を用いて、1週目から6週目に関する復習を行う。
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8週 |
中間試験 |
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4thQ |
9週 |
記号論理 |
命題論理、述語論理について表現方法を理解する。
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10週 |
導出原理と論理プログラミング |
節形式・スコーレム標準形への変形方法を理解する。
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11週 |
導出原理による証明 |
反駁導出を用いた証明方法を理解する。
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12週 |
導出原理による証明 |
意味の木・真理値表を用いた証明方法を理解する。
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13週 |
導出原理による問題解決 |
ホーン導出・SLD導出を用いて、実際に問題から空節を導き出す。
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14週 |
導出原理による問題解決 |
Prologを用いてプログラミングで問題解決を行う手法を理解する。
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15週 |
後期期末試験 |
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16週 |
学習のまとめ |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | プログラミング | ソフトウェア開発に利用する標準的なツールの種類と機能を説明できる。 | 4 | 前1,前2,前4,前7,前12 |
要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを設計できる。 | 3 | |
要求仕様に従って、いずれかの手法により動作するプログラムを設計することができる。 | 3 | |
コンピュータシステム | ネットワークコンピューティングや組込みシステムなど、実用に供せられているコンピュータシステムの利用形態について説明できる。 | 4 | 前1,前2,前3,前4,前5 |
デュアルシステムやマルチプロセッサシステムなど、コンピュータシステムの信頼性や機能を向上させるための代表的なシステム構成について説明できる。 | 4 | 前1 |
分散処理システムについて、特徴と代表的な例を説明できる。 | 4 | 前1 |
その他の学習内容 | 少なくとも一つの具体的なコンピュータシステムについて、起動・終了やファイル操作など、基本的操作が行える。 | 4 | 前9,前10,前11,前12 |
データモデル、データベース設計法に関する基本的な概念を説明できる。 | 4 | 前7 |
データベース言語を用いて基本的なデータ問合わせを記述できる。 | 4 | 前7 |
メディア情報の主要な表現形式や処理技法について説明できる。 | 4 | 前7 |
ディジタル信号とアナログ信号の特性について説明できる。 | 4 | |
情報を離散化する際に必要な技術ならびに生じる現象について説明できる。 | 4 | |
評価割合
| 試験 | レポート課題 | 合計 |
総合評価割合 | 25 | 75 | 100 |
基礎的能力 | 10 | 30 | 40 |
専門的能力 | 10 | 30 | 40 |
分野横断的能力 | 5 | 15 | 20 |