地理(F3)

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 地理(F3)
科目番号 0088 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 1年混合学級(一般教育科目) 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 『新詳地理資料COMPLETE』(帝国書院)、『地歴高等地図 現代世界とその歴史的背景』(帝国書院)
担当教員 山本 政一郎,川畑 弥生

到達目標

①世界の資源、産業の分布や動向について基本的な知識を得る。
②人種・民族・宗教・文化の多様性に関する基本的な知識を得る。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1世界の資源、産業の分布や動向について十分に理解している。世界の資源、産業の分布や動向を概ね理解している。世界の資源、産業の分布や動向についての理解が不十分である。
評価項目2人種・民族・宗教・文化の多様性を十分理解している。人種・民族・宗教・文化の多様性を概ね理解している。人種・民族・宗教・文化の多様性の理解が不十分である。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 RA1 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 RB1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
地理(仮)では、前期は地学および自然地理分野、後期は人文地理学の内容を主に扱う。
前期には内的営力・外的営力が形成する地球、大気大循環をはじめとした気候の仕組みについて扱い、後期には世界及び日本の各種産業の動向や、それらに付随する諸問題について学んでいく中で、異文化・多文化に対する理解力を養う。
授業の進め方・方法:
教科書・資料集を用いた講義形式の授業であるが、適宜課題を提出させる。
数回はPC教室にて、パソコンを用いた演習を行う。
注意点:
評価方法:定期試験(70%)+課題(演習含む)(30%)
評価基準:100点満点で60点以上を合格とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス ガイダンス
2週 太陽系と地球 太陽系の成り立ち・太陽の活動について理解する
3週 太陽系と地球 地球誕生から第四紀までの地球の変遷を理解する
4週 地球内部の現象 地球の陸海分布やプレートテクトニクスについて理解する
5週 地球内部の現象 日本列島の形成過程や内的営力による自然現象(火山・地震・断層)について理解する
6週 地形 小地形(河成地形・海岸地形など)の特徴を理解・判別できる
7週 地形図(PC演習) 地形図サイトの機能を利用して、計測や断面図の作成ができる
8週 気候 気温・降水量の基準を理解する、気候を決める気象の基本現象を理解する
2ndQ
9週 中間試験
10週 気候 大気大循環および熱の南北輸送、関連して季節風の仕組みを理解する
11週 気候 世界の衣食住の多様性を気候と関連させて理解する
12週 気候と文化 中学で学んだ気候区分と関連付けて、世界の気候帯の概観を理解する/日本の気候の特性を理解する
13週 統計・データの利用 図表資料の読解時に留意する点を理解する
14週 気候変動と地球温暖化 第四紀の気候変動と地球温暖化の違いと仕組みを理解し、地球温暖化を巡る議論を理解する
15週 環境問題・災害 世界の環境問題と四大公害等、汚染に伴う様々な影響について理解する/自然災害への対策を考える
16週 試験返却
後期
3rdQ
1週 日本や世界の宗教 日本の宗教を概観的に理解する
2週 日本や世界の宗教 世界の主要宗教を理解する
3週 国家間の関係 国家間の諸グループの関係について理解する
4週 世界の農業・食文化 世界の農業生産と気候の関連、および世界の食文化の多様性を理解する
5週 世界・農業・食文化 世界の農業生産と気候の関連、および世界の食文化の多様性を理解する
6週 林業・水産業・食料自給率 林業・水産業を概観する。食料自給率の問題について理解する
7週 エネルギー・資源 世界の鉱産資源が偏在していることを理解し、それに伴って生じている国際情勢を理解する。
8週 中間試験
4thQ
9週 工業 世界の工業生産の動向を理解する。
10週 人口問題 世界、日本および日本の地方における人口問題を理解する。
11週 観光 日本におけるインバウンドツーリズムの状況について理解する。
12週 都市問題 様々な都市の形態および、都市問題とその改善策について理解する。
13週 統計・データの利用2 図表資料の作成時に留意する点を理解する
14週 データ(PC演習) e-statなどの統計データを利用してグラフを作成する
15週 データ(PC演習) 統計データを利用して作成したグラフを解釈し、表現できる
16週 試験返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学ライフサイエンス・アースサイエンスライフサイエンス・アースサイエンス太陽系を構成する惑星の中に地球があることを理解し、天体の運動と周期性について説明できる。3前2,前3
大気の大循環を理解し、大気中の風の流れなどの気象現象を説明できる。3前8,前10,前11
地球温暖化を太陽の放射エネルギー及び大気・海洋による熱輸送と関連付けて説明できる。 3前14
原始地球の変遷について説明できる。3前2,前3
地球におけるマグマの生成や火山活動を理解して、人間生活に与える影響を説明できる。3前4,前5,前15
地震の発生と断層運動を理解して、地震活動をプレートの運動と関連付けて説明できる。3前4,前5,前15
有害物質の生物濃縮について理解し、 生物濃縮における公害問題について説明できる。3前15
人文社会科学社会社会世界各地の人口、資源、産業の分布や動向、並びにそれらをめぐる地域相互の結びつき等について理解し、現代社会を地理的観点から説明できる。3前12,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12
人間と自然環境との相互作用を前提としつつ、民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3前12,後1,後2,後4,後5
工学基礎グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解異文化、多文化について説明できる。3前12,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後11
多様性の概念及びその重要性を説明できる。3後1,後2,後3
グローバリゼーションの進展により生じた産業、経済、政治への影響及びグローバリゼーションと科学技術との相互作用を説明できる。3後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12
技術者としてグローバルに活動する際に求められる知識、資質、能力について説明できる。3前15,後14,後15

評価割合

試験課題合計
総合評価割合7030100
基礎的能力7030100
専門的能力000
分野横断的能力000