到達目標
水の基本的物理量の測定を通して理論・実験的に講義内容を理解し,授業内容を説明できる.管路や開水路の実験を行い,デ-タ処理や結果の考察などを通して,流れの問題に対する説明ができる.土の基本的物理量の測定手法を体験し,土の分類法を説明できる.土の力学的性質の試験を実施し,そのデータ処理や結果の考察などを通して授業内容を説明できる.セメントの基本的な物理量を理解し,セメントに関する種々の物理諸量の測定手法を説明できる.コンクリートの配合設計時に必要となる骨材の密度,粒度,含水量等の基本的物性を把握し説明できる.コンクリートの配合設計および混合・打設方法を把握し説明できる.
これらの内容を満足することで(D-1),(D-2)の達成とする.さらに,土質実験の『モデル実験』の課題で,実験方法の工夫を行うとともに,その挙動の理解・評価に必要な各種試験法,対処法などを検討することにより(E-1)の達成とする.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | | | |
評価項目2 | | | |
評価項目3 | | | |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
水理・土質・材料実験を通して授業内容の理解を深めるとともに,実験や観測で得られたデータの処理方法,結果の整理方法などを習得し,試験結果の考察に必要な素養を身につける.実験実習は,各人が出来るだけ直接実験に携われるように,小人数でのグループ分けを行い,ローテーション方式で実施する.
授業の進め方・方法:
授業は実験を中心として,演習問題や課題を与える.
・適宜,レポート課題を課すので,期限に遅れずに提出すること.
注意点:
<成績評価>
1)実験終了後に課せられるレポートの合計100点により(D-1),(D-2)を評価する.なお,各実験において課されるレポートの重みは同じとし,水理,土質,材料実験の重みは3分の1とする.
2)土質実験の『モデル実験』のレポートを100点により(E-1)を評価する.
本科目の成績は,1)を90%,2)を10%の合計100点満点とし,(D-1),(D-2)および(E-1)の全て学習・教育目標に対し6割以上の評価を得たものを,本科目の合格者とする.なお,いずれか1つの学習・教育目標でも6割未満の評価となったものは,不合格とし,本科目の成績を59点以下とする.
<オフィスアワー>
毎週水曜日16:00~17:00,環境都市工学科,担当教員室.
<先修科目・後修科目>
先修科目:実験実習Ⅱ,後修科目:実験実習Ⅳ
<備考>
水理学,土質工学,材料学の授業内容を理解できていることが重要.各回の実験内容を整理・復習し,授業と実験を通し理解を確実にすることが大切である.
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
水理実験:層流と乱流 |
層流と乱流の違いが理解でき,摩擦損失水頭とレイノルズ数の関係を説明できる.
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2週 |
水理実験:直角三角ぜきの検定 |
直角三角堰の説明と使用ができる.
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3週 |
水理実験:マノメータによる圧力差の測定 |
マノメータを取扱い、水圧差を測定することができる。
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4週 |
水理実験:水門の流出実験 |
水門について説明できる.
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5週 |
水理実験:オリフィスからの流出実験(定水位) |
定水位の流出による流量係数の測定ができる.
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6週 |
水理実験:オリフィスからの流出実験(変水位) |
変水位の流出による流量係数の測定ができる.
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7週 |
水理実験:ベンチュリメーターによる流量の測定 |
ベンチュリメータの説明と使用ができる.
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8週 |
水理実験:常流と射流 |
常流と斜流の基本事項を説明できる.
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2ndQ |
9週 |
水理実験:管水路の摩擦損失 |
管水路の摩擦損失や流速との関係について説明できる.
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10週 |
水理実験:開水路の流速分布 |
開水路の流速分布について説明できる.
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11週 |
土質実験:土粒子の密度試験 |
土粒子部分のみの単位体積質量の測定手法を説明できる.
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12週 |
土質実験:土の粒度試験 |
土粒子の粒径の分布状態を調べ,粒径加積曲線の持つ意味を説明できる.
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13週 |
土質実験:液性・塑性限界試験 |
液性・塑性限界試験を通じて,土のコンシステンシー限界を説明できる.
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14週 |
土質実験:土の工学的分類 |
これまでに体験した土の基本的物理量の測定結果を基に,工学的分類法を説明できる.
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15週 |
土質実験:土の締固め試験 |
試験のデータ処理を通して,プロクターの原理を説明できる.
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
土質実験:一軸圧縮試験 |
一軸圧縮強さと非排水せん断強さの関係,鋭敏比について説明できる.
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2週 |
土質実験:土の一面せん断試験 |
垂直応力とせん断強さの関係よりクーロンの破壊基準を説明できる.
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3週 |
土質実験:透水試験 |
土の透水係数の求め方を学び,透水試験の適用方法について説明できる.
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4週 |
土質実験:土の圧密試験 |
圧密試験とそのデータ処理により圧縮指数,圧密降伏応力などについて説明できる.
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5週 |
土質実験:モデル実験 |
モデルの挙動を理解し,評価に必要な各種試験法,対処法などを挙げることができる.
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6週 |
材料実験:骨材試験のふるい分け試験 |
振るい分け試験を説明ができる.
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7週 |
材料実験:粗骨材の密度・吸水率,骨材の単位容積質量・実績率試験 |
粗骨材の密度・吸水率,骨材の単位容積質量・実績率を説明できる.
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8週 |
材料実験:細骨材の密度・吸水率試験 |
細骨材の密度・吸水率を説明できる.
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4thQ |
9週 |
材料実験:細骨材の表面水率試験 |
骨材の表面水率を説明できる.
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10週 |
材料実験:セメントの密度試験,粉末度試験,凝結試験 |
セメントの密度,粉末度,凝結を説明できる.
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11週 |
材料実験:セメントの強さ試験1 |
セメントの強さ試験に用いる供試体を作製できる.
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12週 |
材料実験:セメントの強さ試験2 |
セメントの強さ(圧縮強度と曲げ強度)を測定できる.セメントの強さを説明できる.
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13週 |
材料実験:コンクリートの空気量・スランプ試験 |
コンクリートの空気量とスランプ値を測定できるとともに,説明できる.
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14週 |
材料実験:コンクリートの配合設計・圧縮・引張・曲げ試験1 |
コンクリートの配合設計について説明できる.コンクリートの圧縮,引張,曲げ試験に使用する供試体を作製できる.
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15週 |
材料実験:コンクリートの配合設計・圧縮・引張・曲げ試験2 |
コンクリートの圧縮,引張,曲げ強度を測定できるとともに,説明できる.
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16週 |
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評価割合
| 試験 | 小テスト | 平常点 | レポート | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 0 | 0 | 0 | 100 | 0 | 100 |
配点 | 0 | 0 | 0 | 100 | 0 | 100 |