構造力学Ⅲ

科目基礎情報

学校 長野工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 構造力学Ⅲ
科目番号 0031 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:宮本裕他著「構造工学の基礎と応用」第3版,技報堂出版教科書:宮本裕他著「構造工学」第4版,技報堂出版
担当教員 奥山 雄介

到達目標

・エネルギーを用いた解法により,たわみやたわみ角を計算できる.
・不静定構造物の計算をすることができる.
これらの内容を満足することで学習・教育目標の(D-1)及び(D-2)の達成とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
仕事・エネルギー法エネルギーを用いた解法を十分に理解し,たわみやたわみ角を計算できる.エネルギーを用いた解法を理解し,たわみやたわみ角を計算できる.エネルギーを用いた解法を理解していない.
不静定構造物複雑な不静定構造物の計算をすることができる.不静定構造物の計算をすることができる.不静定構造物の計算ができない.

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
構造物の設計・施工の力学的基本を学び,不静定構造物の強弱・力学的性質の把握,エネルギー論やその他たわみ角法,三連モーメントなどにより,合理的かつ経済的な設計ができる知識を修得する.
授業の進め方・方法:
教科書に沿った内容で講義を行う.適宜,演習問題のプリントを用いる.
注意点:
<成績評価>期末達成度試験等によって(D-1)及び(D-2)を評価し,60点以上の評価が得られた者を本科目の合格者とする.
<オフィスアワー>毎週水曜日16:00~17:00,環境都市工学科,奥山教員室.
<先修科目・後修科目>先修科目は構造力学I,構造力学II,後修科目は耐震工学となる.
<備考>構造力学Iや構造力学IIでの理解があり,基本問題が解法できること.また,本科目は学修単位科目であり,授業時間30時間に加えて自学自習時間60時間が必要である.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 仕事・エネルギー法(1) ~概説~ 仕事・エネルギーによる解法について説明することができる.
2週 仕事・エネルギー法(2) ~カスティリアノの定理①~ カスティリアノの定理を用いて,はりのたわみ等を計算できる.
3週 仕事・エネルギー法(3) ~カスティリアノの定理②~ カスティリアノの定理を用いて,はりのたわみ等を計算できる.
4週 仕事・エネルギー法(4) ~仮想仕事の原理①~ 仮想仕事の原理を用いて,はりのたわみ等を計算できる.
5週 仕事・エネルギー法(5) ~仮想仕事の原理②~ 仮想仕事の原理を用いて,はりのたわみ等を計算できる.
6週 仕事・エネルギー法(6) ~相反作用の定理①~ 相反作用の定理を用いて,はりのたわみ等を計算できる.
7週 仕事・エネルギー法(7) ~相反作用の定理②~ 相反作用の定理を用いて,はりのたわみ等を計算できる.
8週 理解度の確認
2ndQ
9週 不静定構造(1) ~概説~ 不静定構造物について説明できる.
10週 不静定構造(2) ~静定基本系による解法①~ 静定基本系を用いた解法により,不静定ばりの断面力を計算することができる.
11週 不静定構造(3) ~静定基本系による解法②~ 静定基本系を用いた解法により,不静定ばりの断面力を計算することができる.
12週 不静定構造(4) ~3連モーメント式による解法①~ 3連モーメント式を用いた解法により,不静定ばりの断面力を計算することができる.
13週 不静定構造(5) ~3連モーメント式による解法②~ 3連モーメント式を用いた解法により,不静定ばりの断面力を計算することができる.
14週 不静定構造(6) ~たわみ角法による解法①~ たわみ角法を用いた解法により,不静定ラーメンの断面力を計算することができる.
15週 不静定構造(7) ~たわみ角法による解法②~ たわみ角法を用いた解法により,不静定ラーメンの断面力を計算することができる.
16週 期末達成度試験

評価割合

試験小テスト平常点課題その他合計
総合評価割合1000000100
配点1000000100