都市計画

科目基礎情報

学校 長野工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 都市計画
科目番号 0050 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:森田・柳澤・轟ら『図説わかる都市計画』,学芸出版
参考書:川上光彦『都市計画』,森北出版/竹内伝史ほか『交通工学』,鹿島出版
担当教員 栁澤 吉保 ,轟 直希

到達目標

・都市計画のフレームが説明できる.
・地域地区制,都市交通計画,土地区画整理事業,都市再開発事業の必要性と定義を説明できる.
これらの内容を満足することで,学習・教育目標の(D-1)及び(D-2)の達成とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
都市計画の枠組み・近代都市計画・都市計画の流れ都市計画の経緯、意義、目的について具体的事例を挙げて説明できる。都市計画の経緯、意義、目的について説明できる。都市計画の経緯、意義、目的について説明できない。
土地利用計画・都市施設計画土地利用計画および都市施設計画について具体的事例を挙げて説明できる。土地利用計画および都市施設計画について説明できる。土地利用計画および都市施設計画について説明できない。
都市開発の事業化都市開発事業について具体的事例を挙げて説明できる。都市開発事業について説明できる。都市開発事業について説明できない。

学科の到達目標項目との関係

D D-1 説明 閉じる
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教育方法等

概要:
都市計画の意義・必要性,歴史,プロセスとフレームワークを把握する.また都市計画を構成する土地利用,都市施設計画,市街地開発事業など,都市計画事業に必要な専門用語,行政の仕組みと技術的手法についての基礎的な知識を身につける.
授業の進め方・方法:
・テキストを中心に適宜,都市計画に関する資料を用いる.
・この科目は学修単位科目であり,授業時間30時間に加えて,自学自習時間60時間が必要である.事前・事後学習として課題等を与える.
注意点:
<成績評価>2回の定期試験の合計100点満点で(D-1)及び(D-2)を評価し,合計の6割以上を獲得した者をこの科目の合格者とする.各定期試験の重みは同じとする.
<オフィスアワー>毎週水曜日16:00~17:00,環境都市工学科3F,轟教員室.
<先修・後修科目>先修科目は計画数理学.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 都市計画の概要 都市計画の目的と対象を説明できる.
2週 近代イギリスの都市計画の歴史 ハワードの田園都市論の内容を説明できる.
3週 近代アメリカの都市計画の歴史 具体的な建築物の例を挙げながら近隣住区論,衛星都市の内容を説明できる.
4週 都市計画のプロセス 住宅基盤の整備など都市計画事業化までのプロセスを説明できる.

5週 土地利用計画 土地利用計画の考え方と制度について説明できる.
6週 都市計画区域 都市計画区域の区域区分と用途地域について説明できる.
7週 用途地域と建築規制 用途地域の意義と建築の規制について説明できる.
8週 都市施設 都市計画法による都市施設と都市計画決定プロセスを説明できる.
2ndQ
9週 市街地開発・再開発事業 減歩,換地による住宅地区の計画について説明ができる.市街地高度利用による新住宅市街地開発の技法を説明できる.
10週 地区計画 地区計画の考え方や手続きを説明できる.
11週 都市交通計画 交通計画の立案プロセスや交通需要推計手法を説明できる.
12週 都市交通施設計画1 道路の機能分類や都市道路の種類について説明できる.
13週 都市交通施設計画2 宅地計画におけるラドバーン・システムの概念と歩者分離・歩者共存の考え方を説明できる.
14週 公園緑地・景観計画 公園緑地の効果や計画・設計フローを説明できる.グリーンインフラの意義を説明できる.
15週 防災都市計画 都市防災の考え方や都市防災計画について説明できる.
16週 前期末達成度試験

評価割合

試験小テスト平常点レポートその他合計
総合評価割合1000000100
配点1000000100