到達目標
建築・土木分野と関連の深い環境衛生工学を対象とし,水域や建築物に関する環境問題を理解するとともに,環境保全のための解決法の検討ができること.特に,衛生工学に対しては建築物も含めた上水道および下水道の社会的な役割としくみを,廃棄物と化学物質に対しては,環境に与える影響と適切な対策方法を説明できること.
これらの内容を満足することで,学習・教育目標のD-1およびD-2の達成とする.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
上水道の施設と浄水プロセス | 上水道の施設と浄水プロセスについて理解し、詳細な説明ができる。 | 上水道の施設と浄水プロセスについてある程度理解し、一般的な説明ができる。 | 上水道の施設と浄水プロセスについて理解しておらず説明できない。 |
衛生工学における給水と排水 | 衛生工学における給水と排水について理解し、詳細な説明ができる。 | 衛生工学における給水と排水についてある程度理解し、一般的な説明ができる。 | 衛生工学における給水と排水について理解しておらず説明できない。 |
衛生工学における廃棄物 | 衛生工学における廃棄物について理解し、詳細な説明ができる。 | 衛生工学における廃棄物についてある程度理解し、一般的な説明ができる。 | 衛生工学における廃棄物について理解できておらず説明できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
衛生分野の技術者に広く求められる建設分野の環境科学全体について学習し,知識を身につける.環境中の採水から建築物での上水道利用や、建築物での排水の発生から下水道の汚水処理に至る衛生工学を学び,水質汚染,廃棄物処理や施設内における化学物質のリスクを学習する.
授業の進め方・方法:
・授業方法は講義を中心とし,演習問題や課題をだす.
・適宜,レポート課題を課すので,期限に遅れず提出すること.
注意点:
<成績評価>
・2回の到達度試験で評価する.ただし,各定期試験の重みは同じとする.
合計100点満点でD-1およびD-2を評価し,合計の6割以上を獲得した者をこの科目の合格者とする.
<オフィスアワー>
・放課後16:00~17:00,矢口研究室および浅野教員室.この時間にとらわれずに必要に応じて来室してください.また,会議などで不在の場合があります.
<先修科目・後修科目>
・先修科目は、水理学Ⅱ, 建築計画
<備考>
・化学および環境問題全般に関する知識が必要となる.
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
浄水の単位操作 |
水道の単位操作(凝集,沈殿,濾過,殺菌)を理解できる.
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2週 |
総論 |
環境保全に対する環境衛生工学及び建築設備工学の関与を理解する.
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3週 |
土木・建築分野の衛生工学 |
土木・建築分野での衛生工学の位置づけを理解し,説明できる.
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4週 |
建築構造物と水道施設 |
水道施設(取水,導水,浄水,送水,配水,給水)を理解できる.
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5週 |
建築物の給水設備(1) |
建築物の給水設備の概要を理解し,説明できる.
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6週 |
建築物の給水設備(2) |
建築物の給水装置の概要を理解し,説明できる.
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7週 |
建築物の給湯設備 |
建築物の給湯設備の概要を理解し,説明できる.
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8週 |
建築物における排水・通気(1) |
建築物の排水設備を理解し,目的に応じ適切な設備を選択できる.
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2ndQ |
9週 |
建築物における排水・通気(2) |
建築物の通気設備を理解し,目的に応じ適切な設備を選択できる.
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10週 |
建設分野の廃棄物と環境保全 |
建設系廃棄物と環境保全の重要性を理解し,衛生工学の役割を説明できる.
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11週 |
建築物の化学物質の使用と施設内環境への影響 |
化学物質が建築物や施設内環境に与える影響を理解する.
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12週 |
化学物質の建築物や環境への使用に関する法規制 |
化学物質の建築物と環境に関する法規制の概要を理解する.
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13週 |
化学物質と施設内環境の関わり |
化学物質と環境の関わりを,施設内における健康被害を例に理解する.
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14週 |
廃棄物の定義と分類 |
廃棄物の定義と法律的分類を理解する.
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15週 |
資源再生・リサイクル |
資源循環社会に向けた資源再生・リサイクル技術の現状を理解し,説明できる.
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16週 |
達成度試験 |
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評価割合
| 試験 | 小テスト | 平常点 | レポート | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
配点 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |