到達目標
ミクロ経済学の基礎知識を身に付け,現実の経済問題やそれらに関する議論を理解できるようにする。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安(優) | 標準的な到達レベルの目安(良) | 未到達レベルの目安(不可) |
評価項目1 消費者行動の理論の理解 | 消費者行動の基礎理論を身に付け,使いこなせるようにする | 専門用語や基礎的な概念を理解している | 初歩的な用語や概念を理解していない |
評価項目2 企業行動の理論の理解 | 企業行動の基礎理論を身に付け,使いこなせるようにする | 専門用語や基礎的な概念を理解している | 初歩的な用語や概念を理解していない |
評価項目3 余剰分析による経済問題への理解や関心 | 余剰分析を用いて,現実の経済問題や論争を理解できる | 余剰分析の概要を説明できる | 余剰分析も現実の経済問題を全く理解できず,関心もない |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
ミクロ経済学は,消費者や企業の行動を定式化し,市場均衡を求める。市場均衡の概念を用いた分析(余剰分析)は,現実の経済問題を分析する際の一つのツールである。この授業では,消費者や企業の行動,市場均衡,余剰分析を理解し,それらの知識を使って,現実の経済問題やそれらに関する議論を理解できるようにする。
授業の進め方・方法:
15回の講義の前半では,消費者行動と短期の企業行動を取り上げる。中間試験では,消費者行動と企業行動の理解度を評価する。後半では,長期の企業行動や市場均衡,余剰分析を取り上げる。期末試験では,これらの理解度評価する。受講生の理解度を確認するための小テストと宿題を課す。受講生の理解度に応じて授業の進捗を変更することもある。
なお,この科目は学修単位科目であり,授業時間30時間に加えて,自学自習時間60時間が必要である。事前・事後学習として課題等を与える。
注意点:
<成績評価>試験(60%,中間試験30%と期末試験30%),小テスト(20%),平常点(授業中の宿題等,20%)とする。評価結果60%以上の者を合格とする。
<オフィスアワー>授業終了後.教室か非常勤講師控室。
<先修科目・後修科目>先修科目:現代社会
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス:ミクロ経済学とは
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ミクロ経済学の目的と概要
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2週 |
消費者行動の理論(1)
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無差別曲線と予算線を理解する
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3週 |
消費者行動の理論(2)
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最適消費を理解する
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4週 |
消費者行動の理論(3)
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需要関数と所得の変化の影響を理解する
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5週 |
消費者行動の理論(4)
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価格の変化の影響を理解する
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6週 |
企業行動の理論(1)
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企業行動の定式化を理解する
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7週 |
企業行動の理論(2)
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短期の費用曲線を理解する
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8週 |
企業行動の理論(3) |
損益分岐価格や操業停止価格を理解する
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4thQ |
9週 |
企業行動の理論(4) |
長期の費用曲線を理解する
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10週 |
市場均衡(1)
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市場均衡を理解する
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11週 |
市場均衡(2)
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比較静学を理解する
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12週 |
余剰分析(1) |
消費者余剰と生産者余剰の概念を理解する
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13週 |
余剰分析(2) |
間接税(消費税)について議論する
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14週 |
余剰分析(3) |
自由貿易(TPP)について議論する
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15週 |
講義のまとめ
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ミクロ経済学の基礎知識の理解度を再確認する
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16週 |
学年末達成度試験
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評価割合
| 試験 | 小テスト | 平常点 | レポート | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 20 | 20 | 0 | 0 | 100 |
配点 | 60 | 20 | 20 | 0 | 0 | 100 |