環境保全工学

科目基礎情報

学校 長野工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 環境保全工学
科目番号 0015 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生産環境システム専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:堀越弘毅他,「ベーシックマスター 微生物学」,オーム社参考書:渡辺信久他,「図解 わかる環境工学」,学芸出版社津野洋 他,「テキストシリーズ土木工学7 環境衛生工学」,共立出版株式会社
担当教員 浅野 憲哉

到達目標

環境の保全や浄化に関する技術には微生物が深く関与しているため,微生物の基本的な分類から始まり,生物の代謝,酵素の働きおよび酵素反応の特徴を理解し,それを応用した廃水処理技術や廃棄物処理技術を説明できること.
これらの内容を満足することで,学習・教育目標の(D-1)および(D-2)の達成とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
土木工学における衛生工学や環境生態学分野の問題解決能力を養うため、微生物学や生物化学に関連した生物の代謝経路について理解を深める.さらに、それらの基本原理の応用例として、実際の廃水や廃棄物の処理について学ぶ.
授業の進め方・方法:
・授業方法は講義を中心とし,演習問題や課題をだす.
・適宜,レポート課題を課すので,期限に遅れず提出すること.
注意点:
<成績評価>
・前期末定期試験(50点)とレポート(50点)の合計100点満点で(D-1)および(D-2)を評価し,合計の6割以上を獲得した者をこの科目の合格者とする.
<オフィスアワー>
・放課後16:00~17:00,浅野教員室.この時間にとらわれずに必要に応じて来室してください.また,会議などで不在の場合があります.
<備考>
・衛生工学,環境生態学の知識に加え,化学,熱力学,生物等の基礎知識が必要となる.これらの知識が不足している場合は,各自で補っておくこと.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 微生物の概論と分類について 真核生物と原核生物を説明できる.
2週 細胞の構造について 細胞構造を理解し説明できる.
3週 生物のエネルギーの獲得方法 生物のエネルギーについて説明できる
4週 呼吸と電子伝達系について(1) 呼吸と電子伝達系について説明できる.
5週 呼吸と電子伝達系について(2) 呼吸と電子伝達系について説明できる.
6週 物質収支について 物質収支の概念を理解し,説明できる.
7週 微生物の増殖の仕組み 微生物の増殖について説明できる.
8週 DNAと遺伝子発現 DNAとRNAの機能を理解し,説明できる.
2ndQ
9週 DNAと遺伝子発現 DNAとRNAの機能を理解し,説明できる.
10週 酵素反応について 酵素反応について説明できる.
11週 河川の自浄作用の仕組み 河川の自浄作用の仕組みを理解する.
12週 代謝の多様性について(1) 光合成や古細菌の代謝について理解し,説明で
きる.
13週 代謝の多様性について(2) 光合成や古細菌の代謝について理解し,説明で
きる.
14週 下水処理の高度処理について 下水処理の高度処理について理解し,説明できる.
15週 前期期末試験 理解度を確認する
16週

評価割合

試験小テスト平常点レポートその他合計
総合評価割合5000500100
配点5000500100