ものづくり入門

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 ものづくり入門
科目番号 0017 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実習 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 機械工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材 実験実習安全必携(高専機構・安全衛生管理委員会、2006)、絵とき「機械工学のやさしい知識」(小町ら著、オーム社、(1990(5)))、機械製図(林 洋次ほか13名、実教出版・検定教科書)、機械製図練習ノート(関口 剛、実教出版)、 配布プリント
担当教員 宮藤 義孝,高橋 憲吾

到達目標

ものづくり入門では、機械工学におけるものづくりの基本的な事柄について学ぶ。1部(前期10回)では機械工学実習に関わることを、2部(前期5回+後期)では機械製図に関わることを学ぶ。

【1部:機械工学実習】
工作機械の使用における安全作業の講義と工作機械の実習を行う。具体的には以下の項目を目標とする。
① ものづくりに必要な基礎的な作業を理解する
② 機械工具類の取り扱い方法を正しく理解する
③ ものづくりに必要な基礎的な機械工作技術を理解する
④ 工作機械の基本操作を正しく理解する
⑤ ものづくりに必要な機械工学全般の基本的な知識を理解する
⑥ ものづくりに関わる基本的な安全知識を理解する

【2部:機械製図】
ものづくりに必要な図面の基礎知識として、三次元物体を二次元平面に描写する手法を学び、JIS規格や製図則を理解し、具体的製図例を課題として、実際に製図用具を使って手製図することにより、実践的に製図の正しい知識とスキルを身につける。具体的には以下の項目を目標とする。
⑦ 三面図法の理解と作図
⑧ 等角図法の理解と作図
⑨ 断面図示法、寸法記入法の理解と図面への適用
⑩ 寸法公差方式の理解と図面への適用
⑪ 幾何公差の理解と図面への適用
⑫ 表面性状の理解と図面への適用

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1ものづくりに必要な基礎的な作業(8割以上)ができる。ものづくりに必要な基礎的な作業(6割以上)ができる。ものづくりに必要な基礎的な作業ができない。
評価項目2機械工具類の取り扱いが正しく行うこと(8割以上)ができる。機械工具類の取り扱いが正しく行うこと(6割以上)ができる。機械工具類の取り扱いが正しく行うことができない。
評価項目3ものづくりに必要な基礎的な機械工作(8割以上)ができる。ものづくりに必要な基礎的な機械工作(6割以上)ができる。ものづくりに必要な基礎的な機械工作ができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
授業の進め方・方法:
【1部:機械工学実習】
1. 座学と実習授業を併用して、授業を行う。
2. 座学では、安全教育と機械工学概説を行う。
3. 実習授業では、機械の基本操作作業を中心に行う。製作品は期限までに完成し提出すること。
4. 提出レポートとは別に、板書書写、計算用のメモ帳として実習ノートが必要である。
5. 実習中の問題行動については、随時、指導を行う。
6. 「授業」に遅刻した場合は、その都度、授業担当教員に関連の記録を確認することは学生の責務である。
※理解度を深めるために必要であると判断される場合は、周知した上で本シラバスの内容を若干変更することがある。

【2部:機械製図】
1. 立体図から三面図、三面図から立体図を認識できるように、練習や課題を通して理解すること。
2. 寸法公差、ハメアイ公差、表面性状、幾何公差などは、基礎知識を学習した上で、製図課題に取り組み、具体的適用表現を理解すること。
3. やむなく遅刻した場合の記録の確認は学生の責任とし、到着後直ちに担当教員に申し出ること。
4. 他人のデータをコピーするなど自らの努力なしに課題を提出したとみなした場合は、その真偽を問わず減点する。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 機械工学実習説明・施設紹介・機械工学概説1
2週 安全教育1、切削加工Ⅰ
3週 安全教育2、切削加工Ⅱ
4週 安全教育3、機械の分解・組立
5週 安全教育4、溶接作業
6週 安全教育5、手仕上げ作業
7週 機械工学概説2
8週 機械工学概説3
2ndQ
9週 機械工学概説4
10週 機械工学概説5
11週 設計製図ガイダンス 製図用具・ドラフターの使い方
12週 文字と線、用器画
13週 投影図
14週 投影図
15週 期末試験
16週 等角図
後期
3rdQ
1週 断面図法、特殊な図示法
2週 断面図法、特殊な図示法
3週 手製図(軸受押え)
4週 寸法記入法、寸法補助記号
5週 寸法記入法、勾配、テーパ
6週 手製図(軸受フタ)
7週 復習
8週 中間試験
4thQ
9週 寸法公差
10週 ハメアイ公差
11週 フォローアップ、表面粗さ
12週 表面粗さ 幾何公差記号
13週 幾何公差
14週 幾何公差
15週 期末試験
16週 手製図(軸サポート)

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

中間試験期末試験レポート製図課題合計
総合評価割合33835034200
前期得点050500100
後期得点3333034100