技術表現法

科目基礎情報

学校 沼津工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 技術表現法
科目番号 2024-008 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 なし
担当教員 鈴木 尚人

到達目標

科学技術文書:
(1)適切なタイトルを付けられる,(2)キーワードを適切に選定できる,(3)文書の構成を組み立てられる,(4)適切な表現を用いて文章が書ける.
プレゼンテーション:
(1)発表順や内容を適切に作れる,(2)見やすく理解しやすい資料が作成できる,(3)分かりやすく発表できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
科学技術文書作成において,適切なタイトルを付け,適切なキーワードが選定できる.□科学技術文書作成において,適切かつ魅力的なタイトルを付け,適切なキーワードを3つ以上選定できる.□科学技術文書作成において,適切なタイトルを付け,適切なキーワードを選定できる.□科学技術文書作成において,適切なタイトルを付け,適切なキーワードを選定できない.
科学技術文書作成において,文書が組み立てられ,適切な表現を用いて文章が書ける.□科学技術文書作成において,明確な文書が組み立てられ,適切な表現を用いて理解しやすい文章が書ける.□科学技術文書作成において,文書が組み立てられ,適切な表現を用いて文章が書ける.□科学技術文書作成において,文書が組み立てられず,適切な表現を用いて文章が書けない.
プレゼンテーションにおいて,発表順や内容が適切に作れ,見やすく理解しやすい資料を作ることができる.□プレゼンテーションにおいて,発表順や内容が適切かつ説得力をもって作れ,見やすく理解しやすい資料を作ることができる.□プレゼンテーションにおいて,発表順や内容が適切に作れ,見やすい資料を作ることができる.□プレゼンテーションにおいて,発表順や内容が適切に作れず,見やすい資料を作ることができない.
プレゼンテーションにおいて,わかりやすく発表できる.□プレゼンテーションにおいて,わかりやすく発表し,質問に適切に答えることができる.□プレゼンテーションにおいて,わかりやすく発表することができる.□プレゼンテーションにおいて,わかりやすく発表することができない.

学科の到達目標項目との関係

【本校学習・教育目標(本科のみ)】 4 説明 閉じる

教育方法等

概要:
科学者または技術者として生きていくためには,専門知識やそれを駆使できる創造力だけではなく,熟達した科学技術文章の作成能力と,正確に伝えるプレゼンテーション能力が要求される.この授業では,それらの基礎的な能力を養成する.
授業の進め方・方法:
1) 技術文書・プレゼン資料作成における注意点,作成方法に関する講義を実施.
2) 技術文書作成(キーワード・構成・タイトルの検討,文書作成,作成文書の修正).
3) プレゼン資料作成およびプレゼン(キーワード・構成・タイトルの検討,プレゼン資料作成,プレゼン資料の修正,プレゼン).
注意点:
1. 評価については、評価割合に従って行います。ただし、適宜再試や追加課題を課し、加点することがあります。
2. この科目は学修単位科目であり、1単位あたり15時間の対面授業を実施します。併せて1単位あたり30時間の事前学習・事後学習が必要となります。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 シラバス,moodleコンテンツ紹介,参考文献の紹介(2冊),分かりやすい文章とは?(解説),練習問題(不適切な箇所の指摘20題),次週の文書作成テーマ・結論の提示 分かりやすい文章とは何か,説明できる.
2週 以下をテーマ・結論とする,技術文書作成
テーマ1:地球温暖化における科学技術
結論:二酸化炭素排出量を削減できる
テーマ2:情報端末の今後
結論:より幅広い,多様な使われ方がなされる
テーマ3:少子高齢化社会における対策
結論:年配者が労働に従事できる社会を構築する
※ これらに近い内容の結論であれば良いとする.
緒言・本文・結言で構成する技術文書を作成できる.
3週 1)先週作成した文書における,キーワード,タイトル(20問追加)の中で不適切なものを選ぶ問題.
2)作成文書の内容を確認.多くの学生に共通する修正点.模範的文書3件の紹介.
3)文書作成の基本ルール1~23
4)文書修正問題(2問).
技術文書における,適切なキーワードやタイトルを選定できる.
4週 模範的文書の優れている点を指摘する問題(2問),接続詞・文末表現・同一単語・主語の欠落の問題,文書修正問題(2問) 接続詞・文末表現・同一単語・主語など,適切な技術文書の構成や表現方法を説明できる.
5週 2週目と同一テーマで技術文書作成(2回目):1回目の文書の書き直し:
まず,文書の構成をメモし,その後,メモを元に文書作成(A4用紙2枚)
技術文書として守るべき点を把握し,それに従った技術文書を作成できる.
6週 1)作成文書の主な修正箇所.
2)以下を,配布用紙に記入.
(1)赤ペンの入った箇所の修正理由.
(2)提出済の文書の自己評価点.
(3)提出済の文書の修正箇所に関する修正案.
技術文書の校正ができる.
7週 技術文書の評価集計結果,文書修正問題(25問),知的なプレゼンテーション技術・プレゼンテーションのコツ コミュニケーションの一手法としての,良いプレゼンテーションとはどのようなものか,説明できる.
8週 1) 卒研の内容について,プレゼンテーションに関する以下の項目を配布用紙に書く.
(1)タイトル
(2)発表内容の検討
(3)発表内容
2)2人以上の査読者を選定する.査読者は配布用紙に以下を行う.
(1)配布用紙を査読する.
(2)質問事項を最低5個記入する.
テーマに沿ったプレゼンテーションを構成できる.
他人のプレゼンテーションの内容を査読できる.
4thQ
9週 1)前回の査読者の質問を確認する.
2)発表時間5分のプレゼン資料(パワーポイントファイル)を作成し,電子ファイル提出
構成案及び査読者の意見を参考にして,プレゼンテーションのための資料を作成できる.
10週 1)2~3人のグループに分かれ,M科演習室,情報センター2,M5教室に移動する.
2)前回のプレゼン資料を使用し,最低2回以上発表練習を行う.
3)最低1回質疑応答を行う.
4)発表用プレゼン資料(パワーポイントファイル)作成,電子ファイル提出
パワーポイントを用いて,プレゼン資料を作成できる.
11週 発表(5分/人).質疑・応答1回(第1回).
評価シートに,評価点(10点満点)・コメントを記入.
プレゼン資料を用いて,分かりやすく発表できる.また,他の発表に対する意見を述べることができる.
12週 発表(5分/人).質疑・応答1回(第2回).
評価シートに,評価点(10点満点)・コメントを記入.
プレゼン資料を用いて,分かりやすく発表できる.また,他の発表に対する意見を述べることができる.
13週 発表(5分/人).質疑・応答1回(第3回).
評価シートに,評価点(10点満点)・コメントを記入.
プレゼン資料を用いて,分かりやすく発表できる.また,他の発表に対する意見を述べることができる.
14週 卒業研究を技術文書としてまとめる. 作成した技術文書において,技術文書として守るべき項目がどの部分に現れているか,示すことができる.
15週 技術文章及びプレゼンテーションを学習した成果をまとめる,授業アンケート,総評 教員に対して,授業内容をフィードバックできる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能コミュニケーションスキルコミュニケーションスキル日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3後4
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3後4,後5
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3後11,後12
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3後10
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3後11,後12

評価割合

技術文書プレゼンテーション合計
総合評価割合5050100
評価割合5050100