概要:
科学技術の世界では、英文による論文、仕様書、マニュアルを書くことや読むことは必須である。学術論文では、正確に(Correct)、明確に(Clear)、簡潔に(Concise)表現することが必要となる。ここでは、学術論文の構成や典型的な論理展開について講義すると共に、これらの3つの要素を満たすための英文での表現方法について講義する。
授業の進め方・方法:
本授業は、論文構成の基本事項についての講義と、具体的な英文の書き方について講義する。論文構成の基本では、数式表現、位置・時間・方向・距離などの基本的な表現について座学で講義する。また、具体的な英文の書き方では、名詞と冠詞、時制、助動詞、to不定詞と動名詞、短文を関係詞や接続詞で結方法などについて、英語でのニュアンスを中心とした講義を行う。
注意点:
中間試験と期末試験の平均点で評価する。再試験は実施しない。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス |
技術英文とは?学術論文の構成。Correct(正確), Clear(明確), Concise(簡潔)に書くとは?どのようなことかを理解できる。
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2週 |
技術英語の基礎1 |
アブストラクトを中心に、論文全体の構成方法、センテンスとパラグラフの構成について理解できる。
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3週 |
技術英語の基礎2 |
文書のきまりの理解、ピリオド、コンマ、コロン、セミコロンの使い方を理解できる。
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4週 |
文法1 |
名詞の取り扱いと冠詞について理解できる。
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5週 |
文法2 |
主語と動詞、5文型(技術英語で好まれる文型)について理解できる。
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6週 |
文法3 |
時制(過去形、現在形、現在完了形の使い方)について理解できる。
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7週 |
文法4 |
受動態と能動態(受動態で表現する場合)を適宜に使う方法について理解できる。
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8週 |
文法5 |
著者の気持ちを伝える助動詞のニュアンス、前置詞のニュアンスを理解できる。
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4thQ |
9週 |
文法6 |
未来のことを述べるto不定詞と現状を述べる動名詞のニュアンスの違いを理解できる。
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10週 |
文法7 |
現在分詞と過去分詞(格調高い表現としての分詞構文)のニュアンスを理解できる。
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11週 |
文法8 |
比較の表現、数式や数の表現について理解できる。
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12週 |
文法9 |
関係代名詞と関係副詞のニュアンスを理解できる。
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13週 |
文法10 |
英文の書き方、短文を関係詞、接続詞でつなぐ方法について理解できる。
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14週 |
ショートプレゼンテーション |
あらかじめ課したレポート内容について、パワーポイントを使ったプレゼンテーションを行い、プレゼンターション方法について理解できる。
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15週 |
まとめ |
科学技術英語の読み方を理解する。アブストラクトでの論理展開について理解できる。
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。 | 3 | 後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後15 |
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。 | 3 | 後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。 | 3 | |
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。 | 3 | |
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。 | 3 | 後14 |
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。 | 3 | |
他者の意見を聞き合意形成することができる。 | 3 | 後14 |
合意形成のために会話を成立させることができる。 | 3 | 後14 |
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。 | 3 | 後14 |
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。 | 3 | 後14,後15 |