到達目標
(ア)物理量の単位を意識することができる。
(イ)理科年表を効率良く使える。
(ウ)実験値と真値から,相対誤差を評価できる。
(エ)グラフ・表の描き方を修得している。
(オ)実験目的,実験結果,考察・結論を明確にした,分かり易い報告書が書ける。
(カ)レポートにおける本文と,表やグラフとの関係を理解している。
(キ)比例配分の方法によって,目的の物理量を求めることが出来る。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目(ア) | 物理量の単位を説明でき,物理量を計算する際に単位を使って検算することができる。 | 物理量の単位を説明できる。 | 物理量の単位を説明できない。 |
評価項目(イ) | 理科年表を効率良く使い,相対誤差・比例配分の計算を行って実験結果を評価・考察できる。 | 理科年表を使い,相対誤差を求めることができる。比例配分の計算ができる。 | 理科年表を使い,相対誤差を求めることができない。比例配分の計算ができない。 |
評価項目(ウ) | レポートにおける本文と,表やグラフとの関係を認識し,わかりやすい表やグラフを書くことができる。 | 表やグラフを書くことができる。 | 表やグラフを書くことができない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
科学的手法は,理論的手法と実験的手法に分けることができる。これらは相補的な関係にあり,どちらもおろそかにすることはできない。これまで物理Ⅰ・物理Ⅱにおいて,物理現象の理論的取扱いを学んできたが,本講義では,基本的な物理現象の観察・測定の実験的手法を学ぶ。また,実験を通して,基本的な精密測定機器の扱い方と,理科年表の使い方を修得する。さらに,より良い報告書の書き方を学ぶため,各実験テーマについて,課題(レポート,或いは,実験演習課題)の提出を義務付ける。
授業の進め方・方法:
1,8,15週目に設定した「物理実験の概要」では,ガイダンスを実施する。
注意点:
課題は期日までに提出すること。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
物理実験の概要: 物理実験の概要と注意点・誤差とその評価 |
物理実験の注意点について説明できる。相対誤差を説明できる。
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2週 |
基礎測定・力学実験: 力と物体の運動 |
力と物体の運動について実験を行いデータを取得する。
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3週 |
基礎測定・力学実験: 力と物体の運動 |
力と物体の運動についてデータをもとに解析・考察を行いレポートを提出する。
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4週 |
基礎測定・力学実験: 液体の密度測定 |
液体の密度測定について実験を行いデータを取得する。
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5週 |
基礎測定・力学実験: 液体の密度測定 |
液体の密度測定についてデータをもとに解析・考察を行いレポートを提出する。
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6週 |
基礎測定・力学実験: 気柱の共鳴 |
気柱の共鳴について実験を行いデータを取得する。
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7週 |
基礎測定・力学実験: 気柱の共鳴 |
気柱の共鳴についてデータをもとに解析・考察を行いレポートを提出する。
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8週 |
物理実験の概要: 比例配分の方法
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比例配分の方法を説明できる。
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4thQ |
9週 |
基礎測定・力学実験: 弦の共振現象 |
弦の共振現象について実験を行いデータを取得する。
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10週 |
基礎測定・力学実験: 弦の共振現象 |
弦の共振現象についてデータをもとに解析・考察を行いレポートを提出する。
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11週 |
熱力学実験: 水熱量計による比熱測定 |
水熱量計による比熱測定について実験を行いデータを取得する。
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12週 |
熱力学実験: 水熱量計による比熱測定 |
水熱量計による比熱測定についてデータをもとに解析・考察を行いレポートを提出する。
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13週 |
電磁気学実験: 電子と電荷の質量 |
電子と電荷の質量について実験を行いデータを取得する。
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14週 |
電磁気学実験: 電子と電荷の質量 |
電子と電荷の質量についてデータをもとに解析・考察を行いレポートを提出する。
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15週 |
物理実験の概要: レポートの書き方 |
レポートの書き方を説明できる。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 課題 | 合計 |
総合評価割合 | 100 | 100 |
基礎的能力 | 100 | 100 |