到達目標
(ア)水源や給水方式の特徴を説明でき、給水・給湯の管理上の要点を説明できる。
(イ)加熱装置ごとの特徴を理解し、使用目的に対して適切に選定できる。
(ウ)各種の衛生器具の特徴を理解し、使用目的に対して適切に選定できる。
(エ)排水トラップの目的と種類、排水の損失と通気管の関係について説明できる。
(オ)汚水の浄化方法ごとの原理を理解し、水質を評価する指標について説明できる。
(カ)ガスの種類と性質について説明できる。
(キ)電気設備の種類と配線計画の基本を説明できる。
(ク)通信・情報設備の種類と役割を説明できる。
(ケ)近年の設備設計の指向が説明できる。
ルーブリック
| 最低限の到達レベルの目安(優) | 最低限の到達レベルの目安(良) | 最低限の到達レベルの目安(不可) |
評価項目(ア) | 水源や給水方式の特徴を説明でき、給水・給湯の管理上の要点を説明できる。 | 水源や給水方式の特徴を説明できる。 | 水源や給水方式の特徴を説明できない。 |
評価項目(イ) | 排水方式の特徴を説明でき、浄化槽の管理上の要点を説明できる。 | 排水方式の特徴を説明できる。 | 排水方式の特徴を説明できない。 |
評価項目(ウ) | 各種の衛生器具の特徴を理解し、使用目的に対して適切に選定できる。 | 各種の衛生器具の特徴を説明できる。 | 各種の衛生器具の特徴を説明できない。 |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育到達度目標 B2 建築分野の必要な基礎的知識や技術を修得する。
本校教育目標 ② 基礎学力
教育方法等
概要:
建築設備の内、給排水・衛生設備及び電気・通信設備を中心として、基礎知識・基礎原理を学ぶ。「建築物に機能をもたらすもの」としての建築設備を、普段の生活を基に、身近なものとして理解を深める。また、近年問題となっている省エネルギー性、環境性、地域性等について、今後の動向、将来性などを学ぶ。
授業の進め方・方法:
課題演習を通して、実務的な考え方を学ぶ。
注意点:
「建築環境工学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」および「建築設備Ⅰ」を修得していることが望ましい。
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
給排水・衛生設備の目的と種類など |
給排水・衛生設備の目的と種類を説明できる
|
2週 |
給水設備:給水源、給水量、給水方式、給水管理、汚染防止など |
給水方式について説明できる
|
3週 |
給水設備:給水源、給水量、給水方式、給水管理、汚染防止など |
給水管理、汚染防止について説明できる
|
4週 |
給湯設備:湯の性質、給湯方式、加熱装置、給湯管など |
給湯方式について説明できる
|
5週 |
衛生器具設備:種類、トラップ、必要個数、材質など |
衛生器具設備について説明できる
|
6週 |
排水設備・浄化設備:種類、構成、通気、排水処理、浄化槽など |
排水設備について説明できる
|
7週 |
排水設備・浄化設備:種類、構成、通気、排水処理、浄化槽など |
浄化設備について説明できる
|
8週 |
ガス設備:ガスの種類、燃焼機器、配管、安全装置など |
ガス設備について説明できる
|
2ndQ |
9週 |
電気の基礎知識など |
電気に関する基礎的な計算ができる
|
10週 |
電源設備:受変電、予備電源、非常電源、電気室など |
受変電設備について説明できる
|
11週 |
配線設備:電線、配線方法、電灯・動力、配線・分電、配線工事など |
幹線設備、動力設備について説明できる
|
12週 |
配線設備:電線、配線方法、電灯・動力、配線・分電、配線工事など |
配線設備について説明できる
|
13週 |
通信・情報設備:種類、役割など |
通信・情報設備について説明できる
|
14週 |
次世代設備:次世代エネルギー、次世代設備など |
次世代設備について説明できる
|
15週 |
まとめ |
給排水衛生設備、電気設備の動向を説明できる
|
16週 |
|
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建築系分野 | 環境・設備 | 人工照明について説明できる。 | 3 | 前9,前12 |
給水方式について説明できる。 | 3 | 前1,前2 |
使用水量について把握できる。 | 3 | 前1,前3 |
給排水管の管径の決定方法について知っている。 | 3 | 前3 |
給湯方式について説明できる。 | 3 | 前4 |
敷地内外の分流式・合流式排水方式について説明できる。 | 3 | 前6 |
浄化槽について説明できる。 | 3 | 前7 |
衛生器具について説明できる。 | 3 | 前5 |
受変電・幹線設備について説明できる。 | 3 | 前10,前11 |
動力設備について説明できる。 | 3 | 前11,前12 |
照明・コンセント設備について説明できる。 | 3 | 前9,前12 |
情報・通信設備について説明できる。 | 3 | 前13 |
自然再生可能エネルギー(例えば、風力発電、太陽光発電、太陽熱温水器など)の特徴について説明できる。 | 3 | 前14,前15 |
エネルギー削減に関して建築的手法(建築物の外皮(断熱、窓など))を適用することができる。 | 3 | 前14,前15 |
省エネルギー(コジェネレーション等を含む)について説明できる。 | 3 | 前8,前14,前15 |
建築設備(配線・管、配線・管スペース、施工法など)を、設備(自然環境・電気・空調・給排水の分野)計画に適用できる。 | 3 | 前5,前6,前7,前8 |
評価割合
| 定期試験 | 中間試験 | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 40 | 100 |
専門的能力 | 60 | 40 | 100 |