到達目標
機械製図の基礎知識を理解しており,その知識をもとに,現品からの寸法取りをしてスケッチおよび製作図を作成できる.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 公差(サイズ公差,はめあい,幾何公差,普通公差)と表面性状の意味を理解しており,それらを実際の図面作成時に用いることができる. | 公差(サイズ公差,はめあい,幾何公差,普通公差)と表面性状の意味を理解している. | 公差(サイズ公差,はめあい,幾何公差,普通公差)と表面性状の意味を理解していない. |
評価項目2 | 機械部品(バイス)の構造を理解して,採寸およびスケッチ図を作成した後,公差や表面性状を含んだ製作図を作成できる. | 機械部品(バイス)の構造を理解して,採寸およびスケッチ図が作成できる. | 機械部品(バイス)の構造を理解できない. |
評価項目3 | | | |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
機械製図は,機械技術者となるためには必須のことであって,機械製図に関する知識・技能を充分修得する必要がある.そこで,本科目においては,日本産業規格の設計製図を活用できる能力を身に付けるとともに,設計製図の総合的な能力を修得することを目的としている.
授業の進め方・方法:
・すべての授業内容は,学習・教育到達目標(B)<専門>に相当している.
・授業は講義・演習形式で行う.
・「授業計画」における各週の「到達目標」はこの授業で習得する「知識・能力」に相当するものとし,それらにより評価項目の達成を確認する.
注意点:
<到達目標の評価方法と基準>
「到達目標」1~3の確認を,図面,練習ノート,前期中間試験および前期末試験で行う(評価基準の詳細は<学業成績の評価方法および評価基準>に示す).満点の60%の得点で,評価項目1,2の達成を確認する.
<学業成績の評価方法および評価基準>
前期中間 → スケッチ40%,練習ノート10%,中間試験50%によって前期中間の成績とする.
前期末 → 締結要素の製図80%および前期末試験20%によって得られた成績と,中間での成績と平均する.
すべての試験については再試験を実施しない.
<単位修得要件>
上述の学業成績の評価方法によって,60点以上の評価を受けること.ただし,前期末時の評価に関しては,半年間を通じてすべての図面等の提出を前提としているため,未提出課題が1つでもある場合には,単位未修得とする.
<あらかじめ要求される基礎知識の範囲>
1学年で学んだ機械製図Ⅰ(三角法,尺度,線および寸法線等)の基礎知識を必要とする.
<レポート等>
原則的には報告書の提出は行わない.
<備考>
本科目は5年間学ぶ機械設計製図の一部である.本教科では,スケッチおよび製図を描くときには,以下の三要素に注意して描くこと.
1.正確さ・・・図面によって品物を製作するわけであるから当然のことである.
2. 明瞭さ・・・図面が設計者の意図を他の人に伝える役割を果たすことから,明瞭に描かれた図面ほど読み誤りをすることが 少なくなる.
3.迅速さ・・・図面ができなければ生産の計画もたたず,納期の遅れにつながるからである.
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
面の肌,サイズ公差,はめあい,普通公差 |
1.面の肌,サイズ公差,はめあい,普通公差を理解できる.
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2週 |
バイスのスケッチ |
2.機械部品の現品(バイス)の構造を理解して製作図を作成できる.
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3週 |
バイスのスケッチ |
上記2
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4週 |
バイスのスケッチ |
上記2
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5週 |
バイスのスケッチ |
上記2
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6週 |
バイスの組立図 |
上記2
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7週 |
バイスの組立図 |
上記2
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8週 |
前期中間試験 |
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2ndQ |
9週 |
前期中間試験の解説,幾何公差 |
3.幾何公差とその図示方法が理解できる.
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10週 |
バイスの組立図 |
上記2
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11週 |
バイスの組立図 |
上記2
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12週 |
バイスの部品図 |
上記2
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13週 |
バイスの部品図 |
上記2
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14週 |
バイスの部品図 |
上記2
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15週 |
バイスの部品図 |
上記2
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 製図 | 図面の役割と種類を適用できる。 | 3 | |
製図用具を正しく使うことができる。 | 3 | |
線の種類と用途を説明できる。 | 3 | |
物体の投影図を正確にかくことができる。 | 3 | |
製作図の書き方を理解し、製作図を作成することができる。 | 4 | |
公差と表面性状の意味を理解し、図示することができる。 | 3 | |
部品のスケッチ図を書くことができる。 | 4 | |
ボルト・ナット、軸継手、軸受、歯車などの機械要素の図面を作成できる。 | 4 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | 提出物 | 合計 |
総合評価割合 | 35 | 0 | 0 | 0 | 0 | 65 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 35 | 0 | 0 | 0 | 0 | 65 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |