情報セキュリティ概論

科目基礎情報

学校 鈴鹿工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 情報セキュリティ概論
科目番号 0085 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 MicrosoftOffice2019を使った情報リテラシーの基礎(近代科学社),K-SECセキュリティ基礎教材(適宜配布)
担当教員 桑野 一成

到達目標

情報の重要性を理解し,情報セキュリティの基礎,技術,必要性を理解,導入,周知できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1情報セキュリティ技術の必要性について,理解し,導入,周知することができる.情報セキュリティ技術の必要性について,理解することができる.情報セキュリティ技術の必要性について,理解することができない.
評価項目2情報セキュリティ技術について,理解することができ,応用や適用について説明できる.情報セキュリティ技術について,理解することができる.情報セキュリティ技術について,理解することができない.
評価項目3コンピュータシステムについて,内部構造も含めて説明できる.コンピュータシステムについて,理解することができる.コンピュータシステムについて,理解することができない.
評価項目4ネットワーク技術について,理解することができ,構築や利用ができる.ネットワーク技術について,理解することができる.ネットワーク技術について,理解することができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
情報の重要性を理解し,情報セキュリティの基礎,技術,必要性を理解,導入,周知できる.
授業の進め方・方法:
・全ての内容が学習・教育到達目標(B)<基礎>に対応する.
・本教科は座学・実技を織り交ぜて行っていく.
注意点:
<到達目標の評価方法と基準>
・「到達目標」1~5を中間試験・期末試験,課題および発表で確認する.1~4は全体の80%程度,5は全体の20%程度の重みに分割する.合計点の60%の得点で,目標の達成を確認できるレベルとする.
<学業成績の評価方法および評価基準>
・中間試験,期末試験の結果の合計80%とし,課題・発表の評価20%として,100点満点換算した結果を学業成績とする.
※再試験は以下の1または2の条件に当てはまった時に試験成績が60点未満の者へ実施する.1.「全受講学生の試験成績において,平均点ー0.66σ(標準偏差)が60点未満」の時.2.「全受講学生の試験成績において,自身の試験成績が,平均点ー2σ(標準偏差)以上」でかつ「試験実施前までの提出物を再提出対象無く全て提出している」
<単位修得要件>
・学業成績で60点以上を取得すること.
<レポート等>
適宜課題を課す.詳細は授業時に説明する.
<備考>
・教室または情報処理センター演習室で授業を実施する.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス,副教材利用法講習
情報セキュリティと関連する脅威
1.情報セキュリティの必要性とその脅威について説明できる.
2週 情報セキュリティと関連する脅威 上記.1
3週 コンピュータの仕組み,オペレーティングシステムの役割 2.コンピュータの構成,ハード・ソフトの役割,構築されるシステムについて説明できる.
4週 ネットワークの基礎 3.ネットワーク技術,構成,システムとの繋がりについて説明できる.
5週 ネットワーク技術 上記.3
6週 ネットワーク構成 上記.3
7週 情報システムと運用,仮想化とクラウド 上記.3
8週 中間試験 これまで学習した内容に対して説明ができる.
4thQ
9週 セキュリティ技術 4.情報セキュリティ技術について説明と意味,効果が説明できる.
10週 セキュリティ対策 上記.4
11週 情報セキュリティケーススタディ(グループワーク) 5.所属学科の分野と情報との関係が理解できる.
12週 情報セキュリティケーススタディ(発表) 上記.5
13週 ゲーミフィケーション 上記.5
14週 ゲーミフィケーション 上記.5
15週 まとめ これまで学習した内容に対して説明ができる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野計算機工学コンピュータを構成する基本的な要素の役割とこれらの間でのデータの流れを説明できる。4
プロセッサを実現するために考案された主要な技術を説明できる。4
メモリシステムを実現するために考案された主要な技術を説明できる。4
入出力を実現するために考案された主要な技術を説明できる。4
コンピュータシステムネットワークコンピューティングや組込みシステムなど、実用に供せられているコンピュータシステムの利用形態について説明できる。4
デュアルシステムやマルチプロセッサシステムなど、コンピュータシステムの信頼性や機能を向上させるための代表的なシステム構成について説明できる。4
集中処理システムについて、それぞれの特徴と代表的な例を説明できる。4
分散処理システムについて、特徴と代表的な例を説明できる。4
システムプログラムコンピュータシステムにおけるオペレーティングシステムの位置づけを説明できる。4
プロセス管理やスケジューリングなどCPUの仮想化について説明できる。4
排他制御の基本的な考え方について説明できる。4
記憶管理の基本的な考え方について説明できる。4
情報通信ネットワークプロトコルの概念を説明できる。4
プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる。4
ローカルエリアネットワークの概念を説明できる。4
インターネットの概念を説明できる。4
TCP/IPの4階層について、各層の役割を説明でき、各層に関係する具体的かつ標準的な規約や技術を説明できる。4
その他の学習内容コンピュータウィルスやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。4
コンピュータを扱っている際に遭遇しうる脅威に対する対策例について説明できる。4
基本的な暗号化技術について説明できる。4
基本的なアクセス制御技術について説明できる。4
マルウェアやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力4010000050
専門的能力405000045
分野横断的能力0500005