到達目標
電子回路,電気回路,情報リテラシー,ネットワークリテラシー,プログラミングに関する専門用語および基本的な機器,ソフトウエアの使用方法を理解しており,データ整理,実験誤差に関する検討ができ,さらに,得られた結果を論理的にまとめ,報告することができる.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 計測機器の取り扱いを応用できる. | 基本的な計測機器の取り扱いができる. | 基本的な計測機器の取り扱いができない. |
評価項目2 | 電子回路の各種素子を回路に応用できる. | 基本的な電子回路の各種素子を説明できる. | 基本的な電子回路の各種素子を説明できない. |
評価項目3 | Arduinoを用いたLEDやセンサの応用的な制御ができる | Arduinoを用いた基本的なLEDやセンサの制御ができる. | Arduinoを用いた基本的なLEDやセンサの制御ができない. |
評価項目4 | C++言語により応用的なプログラムができる. | C++言語により基本的なプログラムができる. | C++言語により基本的なプログラムができない. |
評価項目5 | HTMLを用いて応用的なホームページを作成ができる. | HTMLを用いて基本的なホームページを作成ができる. | HTMLを用いて基本的なホームページを作成ができない. |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
電子情報工学の基礎的な概念と技術の習得を目的とした実験,製作,および演習を行う.電気電子基礎実験では,物理量を電気量に変換するシステムを通して,報告書作成法の習得,基本計器の取り扱いに習熟する.また,情報基礎実験では,C++言語により基本的なプログラムの基礎知識について習得する.さらに,プログラムの応用例として,Arduinoに関する基本的な知識と技術を習得する.
授業の進め方・方法:
各週の内容は電子情報工学科の学習・教育到達目標(B)<展開>および(C)<発表>に相当する.
注意点:
<到達目標の評価方法と基準>
「到達目標」に記述された1~11の各項目について,報告書の内容,および実技試験の結果により評価する.評価に対する「知識・能力」の各項目の重みは概ね均等である.評価結果が100点法で60点以上の場合に目標の達成とする.
<学業成績の評価方法および評価基準>
各テーマで課された課題に関する実験報告書あるいは課題提出の評価点(100点満点)の平均点により評価する.
<単位修得要件>
学業成績で60点以上を取得すること.
<あらかじめ要求される基礎知識の範囲>
本教科は情報処理Ⅰやプログラミング基礎の学習が基礎となる教科である.MS-Windows,Linuxの基本的な操作方法が必要になることがある.
<レポート等>
実験終了後,実験報告書(レポート)を提出する.指定された期限内に提出されない場合には,減点の対象となる.
<備考>
中学校までに学習した数学および理科(物理分野)に関して理解していることが大切である.本教科は後に学習するプログラム設計,電気電子基礎,創造工学,卒業研究の基礎となる教科である.
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
構造化文章 TeX |
1.TeXを用いて構造化文書作成の基本を理解している.
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2週 |
HTMLを用いたホームページ作成(1) |
2.HTMLの基礎知識を習得する.
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3週 |
HTMLを用いたホームページ作成(2) |
上記2
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4週 |
UNITYを用いたゲーム開発体験(1) |
3.UNITYを用いて基本的なゲーム開発の方法を理解している.
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5週 |
UNITYを用いたゲーム開発体験(2) |
上記3
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6週 |
UNITYを用いたゲーム開発体験(3) |
上記3
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7週 |
計測基礎(計測誤差,計算誤差,有効桁数) |
4.電子計測に必要な基礎(誤差、有効桁数)を理解している.
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8週 |
後期中間試験 |
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4thQ |
9週 |
電子基礎(1) |
5.測定器の取り扱い・オームの法則について理解している.
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10週 |
電子基礎(2) |
6.キルヒホッフの法則について理解している.
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11週 |
電子基礎(3) |
7.分流器と倍率期の基本について理解している.
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12週 |
電子基礎(4) |
8.抵抗の測定と抵抗器の原理について理解している.
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13週 |
回転時計の製作(1) |
9.基本的なマイコン制御電子回路の組み立てができる.
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14週 |
回転時計の製作(2) |
10.マイコンを用いたモータ駆動、LED点灯制御のプログラムを理解できる。
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15週 |
回転時計の製作(3) |
上記10
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 工学実験技術 | 工学実験技術 | 目的に応じて適切な実験手法を選択し、実験手順や実験装置・測定器等の使用方法を理解した上で、安全に実験を行うことができる。 | 3 | |
実験テーマの目的を理解し、適切な手法により取得したデータから近似曲線を求めるなど、グラフや図、表を用いて分かり易く効果的に表現することができる。 | 3 | |
個人あるいはチームとして活動する際、自らの役割を認識して実験・実習を実施することができる。 | 1 | |
情報リテラシー | 情報リテラシー | コンピュータの構成とオペレーティングシステム(OS)の役割を理解し、基本的な取扱いができる。 | 1 | |
アナログ情報とデジタル情報の違いと、コンピュータ内におけるデータ(数値、文字等)の表現方法について説明できる。 | 1 | |
基礎的なプログラムを作成できる。 | 3 | |
計算機を用いて数学的な処理を行うことができる。 | 2 | |
基礎的なアルゴリズムについて理解し、任意のプログラミング言語を用いて記述できる。 | 2 | |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 電気・電子系分野(実験・実習能力) | 電気・電子系分野(実験・実習能力) | 実験装置・器具・情報機器等を利用して直流や交流の電気的特性を測定できる。 | 3 | |
実験装置・器具・情報機器等を安全に正しく利用できる。 | 3 | |
直流回路の電気諸量を測定し、結果を考察できる。 | 3 | |
交流回路の電気諸量を測定し、結果を考察できる。 | 2 | |
マイコンやPCを用いた制御回路の使用法を習得する。 | 2 | |
情報系分野(実験・実習能力) | 情報系分野(実験・実習能力) | 与えられた問題に対してそれを解決するためのソースプログラムを、標準的な開発ツールや開発環境を利用して記述できる。 | 2 | |
評価割合
| 実験報告書 | 合計 |
総合評価割合 | 100 | 100 |
配点 | 100 | 100 |