到達目標
1.本校における5学科の到達目標,特徴などを理解し,工学における興味関心を高める.
2.実験・実習内容を理解し,結果や考察など各学科で要求された内容を報告書にまとめることができる.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 実験・実習に関する基礎知識を十分に理解し,安全に配慮し実験・実習を確実に行うことができる. | 実験・実習に関する基礎知識を理解し,安全に配慮し実験・実習を行うことができる. | 実験・実習に関する基礎知識の理解が足りず,実験・実習を確実に行うことができない. |
評価項目2 | 実験・実習内容を十分に理解し,結果や考察など各学科で要求された内容を報告書にまとめることができる. | 実験・実習の内容および結果を踏まえたうえで報告書にまとめることができる.
| 実験・実習の内容および結果を報告書にまとめ報告できない. |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
本科目は本校への導入教育の位置づけで開講されており,自身の所属学科以外を理解するためのガイダンスを3コマを利用して実施する.ガイダンスにより,工学に対する興味・関心を高めるとともに,主体的・積極的に学問に取り組む姿勢を身に付けることを目的とする.また、基礎的な化学反応,化学物質の取り扱い,化学系実験の基本操作及び基本測定を学び,また,基本的な実験記録法・報告書の作成法を体得することを目標としている.
授業の進め方・方法:
・授業内容は,学習・教育到達目標(B)<基礎><専門>に対応する.
・授業計画に記載のテーマについて,クラス単位で各学科の実験・実習を行う.
・「授業計画」における各週の「到達目標」はこの授業で習得する「知識・能力」に相当するものとする.
注意点:
<到達目標の評価方法と基準>報告書の内容により評価する.下記授業計画の「到達目標」の各項目の重みは概ね同じである.満点の60%の得点で,目標の達成を確認する.
<学業成績の評価方法および評価基準>各科実験・実習レポートまたは作品を95%,実験スキル評価シートを5%の重みで評価する.ただし,未提出レポートがある場合は原則的に学年末評価を行わない.
<単位修得要件>学業成績で60点以上を取得すること.
<あらかじめ要求される基礎知識の範囲>1年生の授業で学習する基礎的,基本的な内容.ただし必要な基礎知識はその都度解説する.
<レポート等>実験レポートは、各科実験終了後の次の実験を実施する日に提出する.ただし独自のものに限る.
<備考>実験・実習室内では,各実験・実習にて指定した服,運動靴等を着用する.実験中は実験経過や結果をできるだけ詳細に実験・実習ノートに記入し,問題点や着想などもその都度控えておく.また,本実験は,後に履修する実験の基礎知識や技術を学ぶ科目である.
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
安全教育・廃液処理講習・その他 |
1 .種々の実験・実習において怪我等の事故を起こさないため,また事故が起きてしまった時の対処法など,安全に関する基礎的な心得を把握している.報告書の書き方を把握している. 2. 実験廃液,取り扱う薬品に関しての人体や環境に対する基礎的な注意事項を把握している.
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2週 |
ガラス細工(ガラスの切断,ガラス管の曲げ) |
3. ガラス細工における火傷,怪我に対する注意事項を把握している. 4. 実験器具に用いるガラスの種類を把握し,ガラスの切断,引き伸ばし,曲げなど基礎的なガラス細工法を体得している.
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3週 |
ガラス細工(ガラス管の曲げ,攪拌棒の作製) |
上記3.4
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4週 |
ガラス細工(ガラス管の曲げ,攪拌棒の作製) |
上記3.4
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5週 |
常圧蒸留の原理と役割,実験装置の組み立て,常圧.蒸留操作 |
5. 常圧蒸留の原理と役割,装置の組み立てと操作法を把握している.
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6週 |
水蒸気蒸留装置の原理と役割, 実験装置組み立て |
6. 水蒸気蒸留の原理と役割,装置の組み立てと操作法を把握している.
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7週 |
水蒸気蒸留操作 |
上記6
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8週 |
前期中間試験期間 |
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2ndQ |
9週 |
融点測定の原理と役割,装置の組み立て,有機物質の融点測定 |
7. 融点測定操作の原理と役目,装置の組み立てと操作法を把握している. 8.融点測定における物質の純度の比較法を理解している.
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10週 |
有機物質の融点測定 |
上記8
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11週 |
混融測定による物質の純度の比較 |
上記8
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12週 |
ガラス器具の洗浄法,各種液量計、ガラス器具の取り扱い方,定められたモル濃度,重量%濃度の試薬の調整 |
9. 代表的なガラス器具の正しい洗浄方法と使用法を把握している. 10. 代表的な受け用,出し用液量計の取扱法を把握している. 11. 液量計を用いて定められたモル濃度の標準液が調整できる.
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13週 |
定められたモル濃度,重量%濃度の試薬の調整 |
上記11
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14週 |
定められたモル濃度,重量%濃度の試薬の調整 |
上記11
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15週 |
固体の密度測定 |
12. 密度計(ピクノメーター)による固体の密度測定の原理と測定法を把握している.
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 実験レポート及び作品 | 実験スキル評価シート | 合計 |
総合評価割合 | 95 | 5 | 100 |
配点 | 95 | 5 | 100 |