無機化学Ⅱ

科目基礎情報

学校 鈴鹿工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 無機化学Ⅱ
科目番号 0147 科目区分 専門 / (化)コース必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生物応用化学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書: 「コンパクト電気化学」岩倉千秋、森田昌行、井上博史(丸善出版),無機化学ーその現代的アプローチー第3版 平尾一之,田中勝久,中平 敦 著(東京化学同人),現代の無機化学 合原 眞,井手 悌・栗原寛人 著(三共出版)
担当教員 平井 信充

到達目標

電気化学,溶液化学,固体の結晶構造や性質について,例示や説明ができ,関連した計算に習熟している.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1固体の結晶構造や性質に関する例示や説明ができ,関連した計算ができる.固体の結晶構造や性質に関する例示や説明ができる.固体の結晶構造や性質に関する例示や説明ができない.
評価項目2溶液化学に関する例示や説明ができ,関連した計算ができる.溶液化学に関する例示や説明ができる.溶液化学に関する例示や説明ができない.
評価項目3電気化学に関する例示や説明ができ,関連した計算ができる.電気化学に関する例示や説明ができる.電気化学に関する例示や説明ができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
この授業では,電気化学,溶液化学,固体の状態とその構造またそれに由来する諸物性について,無機材料に関して理解を深めるとともに広い知識を習得する. この科目は企業で半導体に関する業務を担当していた教員が,その経験を活かし,半導体などの無機材料等について授業を行うものである.
授業の進め方・方法:
・すべての内容は,学習・教育到達目標(B)<基礎> に相当する.
・授業は講義形式で行う.
・「授業計画」における各週の「到達目標」はこの授業で習得する「知識・能力」に相当するものとする.
注意点:
<到達目標の評価方法と基準>下記授業計画の「到達目標」を網羅した問題を後期中間試験と学年末試験で出題し,目標の達成度を評価する.各到達目標に関する重みは概ね均等である.合計点の60%の得点で,目標の達成を確認できるレベルの試験を課す.
<学業成績の評価方法および評価基準>前期中間試験と前期末試験の平均点で評価する.なお,すべての試験について個別の再試験を行わないが,学業成績が60点に達しない者のうち希望者に対しては前期中間試験ないし前期末試験いずれかの再試験を実施する場合がある.再試験を実施した場合,再試験の結果を考慮した成績が最終成績を上回った場合には60点を上限として置き換えるものとする.
<単位修得要件>学業成績で60点以上を取得すること.
<あらかじめ要求される基礎知識の範囲>3, 4年生で学んだ無機化学I,物理化学Iの知識が必要である.
<レポート等>理解を深めるため,小テスト,レポート課題を与える場合がある.
<備考>数式及び反応式は,物理的及び化学的な意味を把握できるように努めてほしい.理解を深めるために講義中に演習を行う事があるので電卓を持参する事.適宜プリント資料を配布することがあるので各自でファイリングする事.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 結晶構造その1 1.結晶の並進対称性,結晶格子,単位格子,X線回折やブラべ格子について,例示や説明ができ,関連した計算ができる.
2週 結晶構造その2 2.点群について,例示や説明ができる.

3週 結晶構造その3 3.結晶の欠陥(格子欠陥や転位),単結晶と多結晶,非晶質固体について,例示や説明ができる.
4週 固体の性質その1 4.格子振動,固体の熱的性質について,例示や説明ができる.
5週 固体の性質その2
5.固体の電気的性質,誘電的性質,半導体,誘電体材料について,例示や説明ができる.
6週 固体の性質その3
6.固体の磁気的性質や磁性材料について,例示や説明ができる.
7週 固体の性質その4
7.超伝導,固体の光学的性質や光機能性材料について,例示や説明ができる.
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 前期中間試験の解説,溶液化学その1 8.酸と塩基の定義,緩衝溶液について,例示や説明ができる.
10週 溶液化学その2 9.水素イオンの濃度の指示や酸・塩基の強さについて,例示や説明ができる.
11週 溶液化学その3 10.水和と加水分解反応,ゾルゲル法,無機化学反応機構について,例示や説明ができる.
12週 電気化学その1 11.電池によるエネルギーの変換や貯蔵について,例示や説明ができ,関連した計算ができる.
13週 電気化学その2 12.電気分解を利用する物質の製造について,例示や説明ができ,関連した計算ができる.
14週 電気化学その3 13.金属の腐食とその防止について,例示や説明ができ,関連した計算ができる.
15週 電気化学その4 14.光と半導体がかかわる電気化学について,例示や説明ができる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験合計
総合評価割合100100
配点100100